これはやっぱり、名もない市民が「スカートめくりはやっちゃいけないことだ、性暴力だ」ということをいろんな場で口にして、その積み重ねによって「やっぱりよくないよね」という意識が社会全体で醸成された結果ではないかと思います。社会内の自浄作用が働いて、性暴力の一形態が絶滅に近くなったということでしょう。そんなふうに、意見交換を重ねながら、だんだん性差別的ではない「新しい常識」をつくっていくことは、私たちにもこれからももっとできるのではないでしょうか。
それは、次の世代の若い女性たちのためにも、私たちの世代がやらなくてはならないことです。かつて、先人たちは長い闘いの末に女性参政権を勝ち取って、私たちに手渡してくれました。では、次に私たちができること、次の世代にレガシー(遺産)として残せるものは何だろうと考えたら、特に男の子を育てている者としては、「差別的な男性を減らすこと」「性差別構造と一緒に闘う男性をもっと増やすこと」なのではないかと。そんなことを今、考えています。