恐竜が生きていた中生代は、別名「恐竜時代」とも言われます。古い時代から「三畳紀」「ジュラ紀」「白亜紀」で構成され、三畳紀の始めが約2億5190万年前、白亜紀の終わりが約6600万年前と定義されています。
しかし、これでは時間軸があまりにも長過ぎて、あまりピンと来ないでしょう。そこで中生代の始めを1月1日、終わりを12月31日としてみると、おおよそ次のようになります。
三畳紀 ……1月1日から4月10日(元旦から桜の季節)
ジュラ紀……4月10日から7月29日(桜の季節から海水浴の季節)
白亜紀 ……7月29日から大晦日(海水浴の季節から大晦日)
ティラノ軍団がアジアやヨーロッパに誕生したのはジュラ紀中期のことです。最初に登場するのは三軍メンバーであり、キレスクスやプロケラトサウルスなど。恐竜カレンダーで言えば、6月14日から15日くらいの時期で、日本ではちょうど梅雨時ということになりますね。
同じく三軍に名を連ねるグアンロングはそれより少し後で、6月の終わり頃(ジュラ紀カロビアン期―オクスフォーディアン期)に登場します。さらに三軍でしぶとく頑張っていたのがシノティラヌスで、9月の後半(白亜紀アルビアン期)まで粘っていたものの、結局は二軍に上がることはできませんでした。
他方、二軍の舞台は主に、アジア、ヨーロッパ、北米であったようです。三軍が出現した同時代にも二軍メンバーも存在していたはずなのですが、今のところ化石は見つかっていません。二軍メンバーの一番古い証拠はストケソサウルス(ジュラ紀後期ティソニアン期)で、季節的には夏には姿を現していることになります。
ところが二軍メンバーたちは、どうやら失踪癖がある様子。8月の海水浴シーズンになると、二軍はどこかに遊びに行ってしまったのでしょうか、姿が見つからないのです。
ディロングやエオティラヌスは8月終わりから9月上旬にかけて棲息していたはずですが、それまでどこにいたのか、消息はつかめていません。その後、夏の終わりから10月のハロウィン前までラプトレックス(白亜紀バレミアン期-アプチアン期)とシオングアンロン(白亜紀アプチアン期)といった二軍メンバーたちは頑張っていましたが、10月の終わりから11月27日あたりまで、彼らはまたしても失踪してしまいます。
そして、11月27日(白亜紀サントニアン期の終わり)以降は、アパラチオサウルス(白亜紀カンパニア期)、ビスタヒエヴェルソル(白亜紀カンパニアン期)、ドリプトサウルス(白亜紀マーストリスチアン期)が姿をあらわします。