本人尋問1

はい。

はい。

はい。

はい、翌日ニューヨーク支局長と会うので君も来ないかというようなメールが来ました、そこで私は、2人が昼食を食べているところへ行きました。

はい、間違いありません。

はい。

はい、当初フリーランスとして仕事をしたいという旨を両親に伝えたところ、2年間だけは企業で働いてほしいとの両親の願いを聞き、日本、又は海外企業、海外のメディアへ連絡を取り始めた、その１つのメールでした。

はい、被告は、TBSのワシントン支局であればインターンは常に募集しているので、いつでも連絡を下さいと言っていたことを思い出し、被告にメールをしました。

はい、していました。

はい、CNNの東京支局にも同じようにインターンの申し込みをし、採用が決まっておりました。また、日本の企業では、ほかに共同通信なども受け始めていました。

インターンをすることは就職活動の一環なので、CNNの採用が決まっていても、その先のインターン、若しくは就職先を続けて探していたため、メールをしました。

東京にいますかと聞かれたので、東京にいますとお伝えし、またTBSでビザを支援することは可能とおっしゃっていたので、その件について伺いたいと思い、お時間がありましたらお会いしたいですとのメールを送りました。

はい。

はい、アメリカで就労が可能なビザがどのような手続でTBSから支援することが可能なのか、また、TBS外でもどのような形でビザを取得することができるのか、そういったことをお伺いしたく、お会いしました。

はい、その日は靖国神社で奉納相撲の取材を1日しており、そのまま赤坂にあるロイターの東京支社へ機材を置きに行き、1日砂ぼこりをかぶっていたので、原宿にある自宅へ戻り、原宿からJR線に乗り、恵比寿駅へ向かいました。

恵比寿駅には8時ごろに着いたと思います。

はい、恵比寿駅に被告が迎えに来てくれました。

恵比寿駅で被告が迎えに来てくださった後、近くの串焼き屋に向かうまでの間、被告は日本に帰ってくると寄らなければいけないお店があるので、ここは顔を出す程度なので、次のお寿司屋さんが予約している場所なので、余り食べないようになどと言いながら店に入りました。

いいえ、被告は既に一人で飲食をしていたようでした。それまで被告から、集合時間、集合場所などの言葉が使われていたため、私は勝手に、集合という意味を聞き、ほかの人もいるのだと思っていたので、また、被告とそれまで二人きりで会ったことがなかったので、少々驚きました。

はい、串焼き屋では串焼きを5本、もつ煮込み、キュウリのたたき、そして被告が既に飲んでいた瓶ビールから、ビールをコップ2杯、ワインをコップ１、2杯、飲食しました。

　はい、間違いありません。

いいえ、この一升瓶のワインは、ちょうどお店を出る辺りの頃に、おかみさんが、山口さんがいつも来るときのために取っておいている一升瓶のワインがあるんだけれども、今日は飲んで行かないのという形で差し出され、それに対し被告は、それではとワインを、私や、また、隣にいたグループの方々、又はおかみさんに振る舞いながら、みんなでこのワインを飲みました。しかし、それでも一升瓶のワインは空かなかったので、隣に座っていたグループの方に、そのまま一升瓶のボトルを被告が渡していました。

全て被告が注文しました。

いいえ、特にビザの話をした記憶はありません。

はい、この串焼き屋さんは、被告が初めてお父様とお酒を飲んだ場所ということだったようで、お店の方、おかみさん、大将と昔話だったり、彼がしていたことを覚えています。

私は、被告に、自分は社会部で働きたいと思っているんだけれども、政治部はどんな仕事なんですかというような話を伺い、そこで被告は、君は政治部のテイストを持っているだろうというような話をしたことを覚えています。

その後、寿司屋へ向かいました。

はい、その日は少し暖かかったのですが、出てからコートを忘れてしまったことにすぐに気付き取りに行きましたので、酔っていなかったと思います。

お寿司屋さんへ行く途中に何件かレストランがあり、そちらを指さしながら、被告が、ここは政治家と来ました、ここは元総理と来ました、ここはこんな有名人が着ているなどと、私でも知っているような有名人、政治家たちの名前を挙げながら、彼らと親しくしているようなお話が出ました。

はい、お寿司屋さんに入って、一番奥のカウンターの隅に座りました。

手前の席になります。

　　はい。

お寿司屋さんでは、つまみ程度のものが出てきました。

おすしを食べた記憶はありません。

お寿司屋さんでの注文は被告が行いました。

いいえ、ありませんでした。

私がふだん行かないようなとても格式の高いお店で、かなり緊張していたことを覚えています。なので、自分で勝手に手酌をして飲むような行動には出ないです。

はい、座っていたカウンターの並びに、さかなクンがそのとき座っており、当時葛西臨海公園でまぐろの大量死というニュースがあり、同僚がそのニュースをカバーしていたため、是非さかなクンにお話を伺いたいねなどの、最近のニュースの会話だったり、仕事の会話をしていたことを覚えています。

いいえ、さかなクンは他の方とお話ししており、また私達が直接、若しくは被告が直接、さかなクンとお話することはなかったと思います。

はい、被告は特に大将と、その週に出た週刊文春についての記事についてお話していました。その記事は、私の方にも読んでおくようにというメールが来ましたが、私は当日読んでいなかったので、話の内容が分からず、うなずいて、大将と被告が話しているのを聞いていました。

いいえ、してません。

仕事内容の話であったり、政治部に向いているかという話は出ましたが、とにかく串焼き屋さんにしても、特にお寿司屋さんにしても、私が会話をリードできるような、会話を出せるような雰囲気ではなかったので、私のほうからビザの話はしていません。

被告が特に大将の方と仲良さそうにお話をして、で、その当時出た記事の内容についてお話をして、とてもそのことに忙しそうにしていたので、なかなか自分の話をできなかったと覚えています。

はい、お寿司屋さんではトイレに2回行きました。

はい、1回目にトイレに行った際は、お座敷に置いてあった黒いかばんをおかみさんに取っていただけるようにお願いし、トイレから出てきた時には、そのかばんは足下に置きました。2回目は、急にめまいがした時にトイレに行きました。このときは余り周りに迷惑を掛けたくなかったので、誰にも言わずそのまま席を立って、かばんを持たずトイレへ行きました。

トイレに入ると、めまいが強くなり、そのまま立っていることができず、便器に腰を掛け、そのまま後方に頭を向けたところまで覚えています。それが、その日最後に覚えている記憶です。

はい、次に記憶があるのが、私が下腹部の痛みで目が覚めたときになります。

私はあおむけになっており、被告は私の上に乗っている状態でした。

いいえ、裸でした。

はい。

すぐには、ここがホテルだったのか、若しくは、上に乗っている男性が誰かはすぐには分かりませんでした。

はい、すぐに見えたのは、オレンジ色の光と、光が幾つかこう、室内の光が目に入ってきたことを覚えています。

それから・・・とにかく痛みで起きて、何が行われているのかも、すぐには分からなかったので、痛い、痛いと相手に伝えました。痛い、やめてと伝えましたが、行為を止めてくれなかったので、トイレに行きたいと伝えたところ、体を離してくれました。

はい。

ええ。

　　　いいえ、つけていませんでした。

そのまま、すぐにバスルームに駆け込もうとしたところ、ちょうどベッドの目の前にあった冷蔵庫といったものの上に、とても不自然にパソコンがベッドの方向へ向いていたので、その前には椅子も置いていなかったので、こんなところで仕事をするはずがないし、とても不自然だと思い、撮影されていたのではないかと思いました。

はい。

バスルームに入ってから、まず何が起きたのか状況を把握しようと思いました。バスルームで目に入ったものは、小さな白いタオルの上に男性物のアメニティ、ひげそりがきれいに並べられているのを見て、これが被告が泊っているホテルなんだと認識しました。また、大きな鏡には、自分の服を着ていない裸の姿が映っており、所々、体が赤くなっていたことも覚えています。

この場からすぐに出たいと思い、すぐに洋服を着て外に出ようと、バスルームから出ました。

バスルームから出ると、ドアの前に被告が立っていました。

その後、被告は、バスルームから一番近いベッドに、私を押し倒しました。

とにかくこれ以上、性行為をさせない、暴行を受けないように、体を固くし、膝を閉じ・・・体を守ることに必死でした。被告は・・・その中でも覚えているのは、被告の顔が、私の顔に近くなってきたときです。それがとても嫌だったため、顔を背けたところ、ベッドに顔が押し付けられ・・・息ができなくなり、そのまま死んでしまうのではないかという恐怖が起きました。

はい、間違いありません。

その後、抵抗の末、被告の動きは止まり、ただ体を離してもらえない状況で、私は被告に背を向け、窓側のほうを向き、被告は私の背後にいました。

そのとき・・・それまでに、やめてだったり、痛いだったりを伝えても、全く行為をやめてくれなかったので、落ち着いて、どういった言葉で言えばいいのかと、考えとっさに英語で、どうしてこういうふうなことをするのかというような言葉をぶつけました。

窓の外は、少しずつ明るくなってきていたのを見たことを覚えています。

はい。

英語で、なんでこんなことをするのか、どうしてこれから一緒に働くというような人に対し、こういったことをするのか、このまま私が妊娠したらどうなるのかと、いろいろと・・・聞いたというよりかは、問いただしました。

それまで日本語で、上下関係がある中、普通に、こうお話をしてても、何も伝わらないと言うか、その行為もやめられなかったので、感情がストレートに出る英語で、私の中では強めに言葉を使っていたと思います。

今まで上下関係のある日本語で話していて、それからどう、日本語で、彼を追い詰めるような、問いただすような言葉に、口調になるのかが分からず、とっさに出てきたのが英語でした。

感情がストレートに出たんだと思います。

はい。

被告の口調はとても優しく、私をなだめるように、そのようなことを言い、一言、ごめんねと言ったことも覚えています。

はい。その後、あと1、2時間で空港に行かなくてはいけないので、その途中に大きなドラッグストアがあるので、ピルをそこで買いましょう、その間に一緒にシャワーを浴びようなどと言われました。

一刻も・・・その場から離れたかったので、結構ですと答えました。

その後、部屋じゅうに散らばっている服を探しました。

ノートパソコンは、この「冷蔵庫・棚」と書かれている場所にありました。

被告のスーツケースは窓側にありました。

窓側のテーブルやソファーの辺りだったと思います。

ブラウスは、このコンソールテーブル、テレビや照明、鏡があるコンソールテーブルの前に椅子があり、そこに掛かっていたと記憶しております。

ごめんなさい、ブラウス。ブラウスは出入口のドアノブに掛かっていました。
　　　

ブラウスは、ぐっしょりとぬれている状態でした。

スラックスは、このコンソールテーブルの前にあった椅子の上に掛かっていたと記憶しています。

はい。

スラックスは、全くぬれていない状態でした。

はい。

ブラジャーは被告のスーツケースの上のほうにありました。

パンツは見つかりませんでした。

パンツは、被告が差し出しました。

差し出す前に、パンツくらいお土産にさせてよと言われました。

膝に力が入らなくなり、そのままベッドメーキングがされていた窓側のベッドの前のほうにからだを隠すようにしゃがんだことを覚えています。すると、続けて被告が、いつもはできる女みたいなのに、今日は困った子供みたいでかわいいねと言い、パンツをその後渡してくれました。

はい。

ブラウスがぐっしょりとぬれていたため、戸惑っていたところ、そこに被告がすかさずTシャツを差し出してくれたので、そちらをすぐに身に着けました。

すぐにその場から出たいと考えていたので、何も考えず、出されたTシャツを着ました。

はい、間違いありません。