洗脳戦争

コンペまとめ

全体のあらすじ

 死越者…それは死を超え、この世界に現れた存在。 死因を異能の力とし、通常の魔術とは比べ物にならない程強き力を奮う彼らは古から一目置かれる存在だった… しかし今、彼等の一部は洗脳器具を持ち、世界を飲み込もうとしていた…  死越者の1人、「雨村 田代」は雷に打たれ、電気を操る力を得たがそれを隠して1人静かに暮らしていた。しかしそんな時、自身と同じく死越者となった「クレイア」と出会う。国から追われた彼女に巻き込まれる形で田代は犯罪者にされそうになるが、彼は持っていた洗脳器具で何とかその場を乗り切る。そんな彼を見たクレイアは「その内その道具でろくでもない事が起こるから協力しろ」と強引に詰め寄ってくる。事情を聴いて見ると、何名かの死越者が、洗脳器具で1つの国を乗っ取り、「全員が幸せな」世界を作ろうとしている事を知る。キナ臭さを感じつつも田代は過去の経験から彼女の所属する組織「アバリシア」に協力する事にする。    アバリシアに入った田代は能力を鍛えつつも、組織唯一の洗脳器具持ちとして敵対組織「オバオル」との抗争に巻き込まれていく。途中、オバオルの洗脳器具による洗脳の度合いがかなり軽度な事、彼等は共に転移してきたスーパーコンピューターによる予測で10年、100年単位で世の中をよりよくしていこうと心から考えているという事実を知った上、クレイアの弱肉教職と言わんばかりの極端な思想に動揺する。しかし自身がかつて洗脳兵器を作り、大切な人を傷つけてしまった経験から、個人の願いを押し殺してまで全体主義を貫くのは許されないと思い、考えが違いもありながらもクレイアと共にオバオル打倒を改めて決断する。  アバリシアとオバオルの戦いは激化していき、遂にはオバオルは計画の最終段階まで持っていく。洗脳兵器の優位性を利用したオバオルの戦術にアバリシアは苦戦するが、田代の能力を応用した電子パルス攻撃によりオバオルの動きを一旦止める事に成功、アバリシアは反撃を開始し、オバオルの計画を阻止する。  数年後、アバリシアは解散。クレイアが競争社会を築こうとする一方で、田代は弱い人々にもチャンスを与える様に活動を始めていた。 久しぶりにクレイアと再会した田代は、巻き込んだ事を皮肉る彼女に対し、誰かと関わろうと動かしてくれた事に感謝するのだった。

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