きもちがいいって何ですか?

物語全体のプロット

 異世界に住む巨大な知的生命体達は、資源不足に悩んでいた。彼らは1つの賭けに出た…それはより省エネな身体である、地球人の姿に近づく事だった。  「東堂ハルヒコ」は交通事故にあって昏睡状態に陥る。そんな彼が目覚めたのは、多くの亜人に囲まれた部屋の中だった。困惑する中鱗の様な模様のある女性「ムイチェ」から「元の姿に戻ろうとする原初態主義者が増えたので、寝ている時だけでいいから人間の事を教えて欲しい」と頼まれる。唖然としつつも彼女達の町に連れ出されると、感覚が繊細な事に違和感を感じた後、急に眠気に襲われた。     ハルヒコが次に目を覚ました時には、地球の病院の中だった。あの世界は何だったのかと思っていると、長いリハビリになると医者から説明を受ける。時間が出来たハルヒコは暇な時に、あの世界で気になっていた部分を調べる事にした。そして再び眠りについた後、ハルヒコは異世界に再び辿り着いた。起きた事に喜ぶムイチェに対して、ハルヒコは仕組みに納得。以後、彼は地球でリハビリする傍ら、ムイチェ達に地球の詳細を伝える二重生活を始める。  衣服、食事、住まい、農業、そして恋愛……人間社会の多くの事を、ハルヒコは伝えてた。その甲斐もあり、原初態主義者も一部が残るだけとなった。撲滅を願うムイチェ達だったがハルヒコは「考え自体は否定してはいけない」と話す。だが強硬派の一部は地球侵略を画策、ハルヒコが眠る町を襲おうとする。しかし転移装置を使う役目を担った「ヴァ―ク」は既にハルヒコの考えに心打たれており、転移座標を軍基地近くに置く事で過激派の淘汰を図った。事態を知ったハルヒコが何故と聞くと、ヴァ―クは自分達の寿命の長さに触れ、人間よりも遺恨が残りやすいから早めに断ち切るしかないと話した。  人の姿を真似ても、どうしても人と違う所があると知ったハルヒコは、地球に存在を知られたと混乱するムイチェ達に人とズレがあるが故に君達に最適な社会を構築する必要がある事、そしてそれは素人の自分には限界があるので、地球から専門家を呼んだ方がいいと話す。役割が終われば会えなくなると涙するムイチェだったが、ハルヒコはいつか再開しようと約束して別れを告げる。 数年後、自由に行き来が出来る用になった世界で、ハルヒコはムイチェと再会。未だに恋人がいないの彼に対し、ムイチェは堂々とプロポーズをするのだった。

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