2020年10月27日(火)

大量家畜盗難にベトナム人グループ関与か 男女13人を逮捕

[ 2020年10月27日 05:30 ]

ベトナム人らがいた建物を家宅捜索した捜査員ら
Photo By 共同

 今年夏から秋にかけて群馬県などで家畜が相次いで盗まれた事件で、同県太田市に住むベトナム人のグループが関与した疑いがあることが26日、分かった。群馬県警はこの日、在留期限を越えて日本に滞在したなどとして、入管難民法違反容疑で同市に住む自称カラオケ店経営者の男(39)らベトナム国籍の男女13人を逮捕し、同市内の住宅を家宅捜索。住宅から頭だけを落とした冷凍鶏肉が約30個見つかった。

 県警によると、捜査の過程で、SNSを通じて家畜を売却していたとみられるベトナム人グループの関与が浮上。8月中旬に伊勢崎市のベトナム料理店に出入りしていた軽乗用車に男女2人が乗り、太田市の住宅から宅配センターに果物が入った段ボール2箱を持ち込む様子が確認された。

 これまで群馬を含む北関東の各地で家畜や果物の被害を確認。群馬県では豚約710頭、ニワトリ約140羽、ナシ約5400個が盗まれた。埼玉県では豚約130頭やニワトリ80羽、ナシ約5150個が、栃木県ではモモ約3700個、茨城県では柿約1100個が被害に遭っていた。

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