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2017年09月26日(Tue)
お年寄りだけではない!
発祥の地で高校生が奮闘
ゲートボール70年


ゲートボール発祥の地・北海道芽室町で9月23、24両日、生誕70年を記念した第33回全日本ゲートボール選手権大会が開催され、県大会を勝ち抜いた48チームが出場した。ゲートボールはお年寄りが公園に集まって玉打ちをしているイメージが強く、日本ゲートボール連合の会員9万人のうち96%が60歳以上。大会参加選手の平均年齢も56歳で、同連合の理事で(一財)新潟県ゲートボール連盟の若林靜子理事長も高齢者中心の現状に危機感を募らせている。

次世代のプレーヤーたち

次世代のプレーヤーたち


そんな中、大会では岩手県の高校生チーム「もんちゃんず」の姿も。平均年齢17歳で48チーム中、最年少。県大会を勝ち上がり、全国大会に駒を進めた。小学生の頃からゲートボールに親しんできた次世代のプレーヤーたちだ。

ゲートボール発祥の地・芽室町

ゲートボール発祥の地・芽室町

ゲートボールは1947年、芽室町でパン工場を経営していた鈴木和伸氏が西洋のクロッケーをヒントに「子ども達が楽しく遊ぶ道具」として考案。1960年代後半には、お年寄りの健康増進を目的に全国で地域の老人クラブが普及運動を展開、愛好者を増やすとともにお年寄りのスポーツとして定着してきた。

若林理事長は「体の動きが激しくないため、普及しやすかった」と振り返る。しかし、お年寄りが中心となったゲートボールは愛好者の多くが老いて亡くなるなど、競技人口は減少傾向にある。若林理事長は「ゲートボールから離れたわけではない。高齢により愛好者が減っているだけ。これからは若い人達の獲得が課題」と指摘した。

一方で、身近な遊びとしてゲートボールを楽しむ若者も増えつつある。もんちゃんずのキャプテンで高校3年生の浅沼澪門さんは、小学生のときに地域のお年寄りに声を掛けられたのをきっかけにゲートボールを楽しむようになった。当時はお年寄りのスポーツという意識もなく、「面白い遊びの一つとして夢中になった」という。いまでは、部活動とは別に週3日以上、仲間とプレイし、家にいるよりも多くの時間を練習に充てていると今大会での上位入賞に自信を見せた。

戦略的なゲーム運びが求められる

戦略的なゲーム運びが求められる


ゲートボールが生まれて今年で70年。芽室町の宮西義憲町長は開会式の挨拶で「若者に普及させるにはどうしたらよいのか。発祥の町だからこそ、創始者の思いに応えたい」と若者の参加に期待を込めた。ゲートボールは、年齢、性別、障害の有無にかかわらず誰もが楽しめる。きっかけさえあれば若者にも受け入れられるスポーツだ。

創始者の思いを次代につなぐ

創始者の思いを次代につなぐ


日本ゲートボール連合では子どもからお年寄りまで世代を超えた混成チームを編成(※)したり、今後は車椅子利用者の参加を呼び掛けたりするなど、ユニバーサルスポーツとしての道を目指している。

※毎年全国大会を開催しています。
(2017年は内閣総理大臣杯第34回全日本世代交流ゲートボール大会10月7~8日大分市にて開催)
1:~15歳未満
2:15歳以上65歳未満
3:65歳以上
1~3の世代から最低1人を入れたチーム編成です。








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