スペインのサンチェス首相は25日、新型コロナウイルス感染再拡大の深刻化を受け、同日から全土に改めて非常事態を宣言すると発表した。国内ほぼ全ての自治州で夜間の外出を禁止する。
一方、イタリアのコンテ首相は、国内飲食店の午後6時以降の営業を禁止すると発表した。映画館や劇場、ジムは閉鎖される。欧州で再規制が強まっている。
スペインでコロナ対策として非常事態を全土に適用するのは3~6月以来。当時は全土に厳しい外出制限を敷いた。夜間外出禁止は午後11時~午前6時を原則とするが、各州が規制を担い、開始と終了の時間をそれぞれ1時間ずつ前後させることができる。大西洋のカナリア諸島は適用から除外された。各州は州の出入りなどの移動を制限する権限も認められる。
サンチェス氏は記者会見で「状況は極めて深刻だ」と訴えた。非常事態の期間は憲法の規定に基づき当初15日間だが、サンチェス氏は下院の承認を得て5月まで継続させたい考えを示した。
スペインでは第1波の規制緩和後、夏季に人の移動や家族、若者の集まりが増えて第2波が起き、今月、感染確認者が100万人を超えた欧州初の国となった。(共同)