ぎたすけ
たけしゃん
- コード譜、TAB譜、五線譜の特徴
- 実際のライブやセッションで使われる楽譜の種類
- コード譜を自分で書く際のポイント
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コード譜
※自分の曲をコード譜にしたもの
コード譜とはコードが記載された譜面のことです。
コードが記載されていれば、コード譜という分類になるので色んなパターンがあります。
コード譜のパターン
- 歌詞とコードが記載されているもの
- 小節ごとに区切ってコードが記載されているもの
- 五線譜に音符とコードが一緒に記載されているもの
- ギターのTAB譜と一緒にコードが記載されているもの
これだけでも4パターンありますね。
そして、注意すべきことは人とやり取りするときは先にコード譜の解釈を合わせることです。
伴奏サポートを依頼したり、編曲を依頼すると「コード譜をください」と言われることはよくあります。
ここで、求められているのは小節ごとに区切ったコード譜であることが大半です。
ネットによくあるような歌詞とコードだけで小節との関連性が分からないコード譜ではないことが多いので、事前に確認しましょう。
TAB譜(タブ譜)
※引用:タブストック(TAB譜フォーマットを無料DL可能)
TAB譜(タブ譜)とは6本線で区切られたギター用の楽譜です。
6本線は上から1弦、2弦、3弦、4弦、5弦、6弦に見立てて抑えるフレット数を数字で記載します。
コードの場合は押さえるところを●にして、下に数字でフレット数を指定する形が一般的。
※CコードをTAB譜で記載したもの
市販の教本やギタースコアはTAB譜(タブ譜)を使っているので、見る機会も多いです。
最初は苦戦するものの、練習しているとすぐに馴染んでくるでしょう。
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五線譜
五線譜は音符を書いて使う、いわゆる一般的な楽譜のことです。
ピアノの譜面はもちろん、メロディ譜なども音符で記載するので五線譜が用いられます。
ただ、ポップスではわざわざ音符を書く人が稀なので五線譜が五線譜らしい使われ方をすることはほとんどありません。
ライブやセッションで使われる楽譜
あなたが一番気になるポイントは「結局、最も使われる楽譜ってどれなの?」ということですよね。
僕がギターサポートやポップスの歌モノセッションに行っている経験からいくと最も使われているのは五線譜です。
事前にみんなで手分けしてコード譜を書いて、Googleドライブ上で共有することが多いのですが、五線譜がダントツで多いです。
※先日、POPSセッションで使ったコード譜
コードを上に書いて五線譜上にメモ書きをするというスタイルですね。
キメ、ブレイクポイント、拍子の変化、フレーズメモ…といった内容を五線譜に書いてます。
逆にギターソロなどのフレーズを明記したい場合はTAB譜(タブ譜)のほうがもちろん適しています。
ただ、手癖になるまで練習するんで、わざわざ譜面に起こす人のほうが珍しい印象です。
僕もセッションで20曲とか弾くときでさえ、フレーズを譜面に起こすことはしてないです。
また、歌詞とコードのみが記載されたコード譜を使う人は弾き語りのボーカルくらいなもんです。
よって、共有されても譜面を書き直す人が大半で大して役に立ちません(苦笑)。
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譜面(コード譜)を書くときのポイント
たけしゃん
シンガーソングライターは伴奏サポートをお願いすることが多いので、譜面共有する機会は多いです。
…で僕もギターサポートをすると譜面共有してもらうんですけど、自分で書き直すことがものすごく多いです!
相手のことを気遣った譜面をもらえると…「あ、この人はきちんとした人なんだな」と思うので、実はあなたの印象を決める重要なポイントです。
そして、気を付けてほしい点は4つ。
- 字は濃くする
- コードネームは統一する
- リハーサルマークを書く
- A4 2ページ以内で済ます
もちろん、歌詞とコードだけのコード譜は止めてほしいです。
それでは、各項目を掘り下げていきましょう。
字は濃くする
鉛筆などの薄い字で書かれている譜面は即書き直し対象です。
理由は照明が激しいステージ上では、文字が見えなくなるリスクが高いからです。
また、昨今はメールのやり取りがメインなのでスキャンするため、字が薄いとスキャン後は更に薄くなります。
そして、iPadなどのタブレットで譜面管理する人も多くなってきたので、より文字が濃くないと見えません。
コードネームは統一する
意外と多いのがコードネームのゆらぎです。
コードネームのゆらぎ例
- Am7だったり、A-7だったりする
- A♭だったり、G#だったりする
コードの記載は細かいルールを気にする必要はありません。
ゆらぎがあると演奏中に一瞬戸惑っちゃうので、統一だけしてくれれば大丈夫です。
リハーサルマークを書く
リハーサルマークとはスコアの位置を特定するためのアルファベットのことです。
各段落の頭にアルファベットを書きます。
リハーサルマークの例
- イントロ頭に…Intro
- Aメロ頭に…A
- Bメロ頭に…B
- サビ頭に…C
- 間奏頭に…Inter
- アウトロ…Outro
要は目印です。
必ず入れる!…というほどのものでもないですが、リハーサルマークがあるとリハーサル時に
「Aの3小節目なんだけどさ…」
…など、お互いに特定箇所の確認をするのが楽になります。
市販のバンドスコアには大抵、リハーサルマークが入っているので参考にして使用するとよいでしょう。
A4 2ページ以内で済ます
A4 2ページ以内は必須ではないですが、3ページ以上になると…
- 譜面台に載らない
- 目線の移動で事故りやすい
この2つがネックになってくるので、2ページ以内が好ましいです。
…で2ページ以内で済ますためのポイントは省略記号をちゃんと使うこと。
たまに一行の区切りを10小節以上にしてページ数を調節される方がいますが、できれば一行あたり4小節が望ましいです。
省略記号を使えば、一行あたり4小節でも2ページで済むことが大半です。
省略記号はギタースコアを買うと最後のページに説明が載ってるものが多いです。
面倒ですが、ちゃんと理解しましょう。
ここでは最低限知っておくべき、省略記号を3つを解説します。
リピート記号
最も良く使われるのが、リピート記号。
省略効果が高いので、絶対活用したい記号です。
…でギタースコアを使って練習していれば、必ず見る記号なので
A君
…ということまではみんなわかってるはず。
意外とわかってないのが戻る場所に記号が存在するということ。
上記の図の赤枠部分ですね。戻る場所に記号をつけ忘れないようにしましょう。
D.S.(ダルセーニョ)
D.S.(ダルセーニョ)は上記図の赤枠に入っている記号に戻るものです。
これだけだとシンプルですが、次のコーダと合わせて使われることが圧倒的に多いです。
セットで覚えましょう。
コーダ
コーダ(〇に十字マークの記号)は主にアウトロへ飛ぶのに使われる記号です。
ポップスのお決まりパターンでは1番~3番サビが同じ行にまとめられており…
- 1番サビ終了後はリピート1で間奏に入り、Aメロに戻る
- 2番サビ終了後はリピート2で間奏に入り、D.Sでサビ頭に戻る
- 3番サビ終了後はコーダでアウトロに飛ぶ
これがお約束的に使われます。
構造がもう少し複雑になるとD.S.2やコーダ2が登場して飛ぶポイントが増えます。
省略記号は面倒ですが、覚えてしまえば圧倒的に楽です。
どこかで覚悟を決めて覚えましょう。
また、日頃からギタースコアに触れることが大事です。
ネットのコード譜ばかり拾って練習していると、このあたりが全く身につかないので気を付けましょう。
たけしゃん
楽譜(譜面)の種類 まとめ
- コード譜、TAB譜、五線譜の3つがあり、五線譜にコードを書いた譜面が最も使用される
- 歌詞とコードのみ書かれたコード譜を使うのは弾き語りする人だけ
- 共有する譜面を書くときは読み手に配慮して書くべし
ぎたすけ
たけしゃん
音楽で使う譜面の解説でした。
弾き語りを1人でやっているだけだと、どうしても身につき辛い知識だったりしますよね。
ただ、覚えようと思えばあっという間に身につくものでもあります。
誰かと一緒に音楽をやる機会を作ると、覚えるモチベーションも断然上がるのでおすすめです。