土田カボチャのアイスを商品化
2020年6月25日 05時00分 (6月25日 05時00分更新)
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清須市観光協会が、市の伝統野菜「土田カボチャ」を使ったアイスクリームを商品化し、今月から市内三カ所で販売を始めた。大治町で栽培されていた縮緬(ちりめん)カボチャなどと並んで、かつて県の三大カボチャとして人気を集めたが、近年は西洋カボチャに押され、市場に出回ることもなくなった。関係者たちは「市民が清須を誇りに思い、愛着を持つきっかけになってほしい」と期待している。 (牧野良実)
アイスはペースト状にしたカボチャを牛乳と一緒に混ぜ、まろやかな口どけに仕上げた。カップのデザインは、名古屋デザイナー学院(名古屋市)の学生が手がけ、下加工の作業には愛知文教女子短大(稲沢市)の学生が加わるなど官学連携で開発した。
土田カボチャは、明治期から清須市土田地区を中心に栽培。直径約三十センチと大型で、皮が厚く、黄色地に黒色の斑紋が入っており、もっちりした食感と甘みが特徴だ。高級カボチャとして市場でも高い評価を受け、料亭などでも使われていた。
かつて土田カボチャを栽培、出荷していた小出明さん(84)=同市土田=によると、生産は戦後に最盛期を迎え、地区内に三十人余りの生産者がいた。だが、煮崩れしにくく、甘み...
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