本日の日記

言葉は

2020年10月26日(月曜日)

言葉の力には凄いものがあります。
傷付くことあれば、頑張る気力も与えます。
だからね。親子、夫妻、友人だからといって生返事で対応すると、必ず問題が起きますよ。
「言葉ありき」。どうか言葉は大切に!

松原照子の印

本日の世見

与謝野晶子

2020年10月26日(月曜日)

  • 古代文明・歴史

与謝野晶子といえば、どのような女性をイメージしますか?
私は、これほどまでに情熱的な女性を他に知りません。
夫は与謝野鉄幹。
鉄幹には妻がいましたが、恋に落ちてしまった晶子は、妻から鉄幹を奪い取りました。そして結婚。
二人の間には、17年間で六男六女計12人もの子供が生まれたのですから、二人の燃え上がる恋の結果に思えてしまいます。
結婚をした時、鉄幹27歳、晶子22歳。
“不倫”そして“略奪”。
でもね。晶子の鉄幹への思いは凄いとしか言えません。
晶子にとって、惚れ抜いても惚れ抜いても恋心が高まる相手が鉄幹だったのでしょう。
晶子は鉄幹をヨーロッパに遊学させましたが、逢いたくなった晶子は、女性一人でシベリア鉄道に乗り、パリへ向かいました。
パリで鉄幹と出会えた時の、晶子の胸の高鳴りが聞こえて来る気がいたします。
現在のように連絡がスムーズに行く時代ではありませんでしたから。
どの様に連絡を取り、パリで会うことが出来たのでしょう。
思いあうこの思いは、不思議に思えることも自然になるのかもしれません。
鉄幹の理想の女性像は晶子だったのでは、と思う有名な歌があります。
 妻をめとらば 才たけて
 顔(みめ)うるはしく 情ある
 友をえらはば 書を読みて
 六分の侠気 四分の熱
同じ女の一生なら、晶子のように一途に一人の人を思いたいものです。
63歳でこの世を去りますが、夫の鉄幹と過ごした年月は、晶子にとって夢のような日々だったのかもしれません。

松原照子の印