アルファロメオのキミ・ライコネンは、2021年シーズンに向けての契約延長をまもなく発表することになりそうだ。
motorsport.comの調べによると、現在のF1最古参ドライバーであるキミ・ライコネンはアルファロメオとの契約延長に合意し、2021年もF1のグリッドに残ることを決断したようだ。
2001年に現在のアルファロメオの前身であるザウバーからF1デビューを果たしたライコネンは、今週末に行なわれるF1アイフェルGPでF1出走323戦目となり、ルーベンス・バリチェロの持つF1最多出走記録を更新する。そんなライコネンは早くて金曜にはチーム残留を発表するものとみられる。
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また気になるのはライコネンのチームメイトとなるドライバーだが、アルファロメオはふたり目のドライバーをまだ最終決定していないと考えられている。候補に挙がっているのは、今季のレギュラードライバーであるアントニオ・ジョビナッツィと、FIA F2の現ポイントリーダー、ミック・シューマッハーだ。
アルファロメオにパワーユニットを供給しているフェラーリは、そのパートナーシップの一環として、アルファロメオのシートの1席を決定する権利を持っている。そのため、ライコネンのチームメイトとしてジョビナッツィを残留させるか、シューマッハーをF2から昇格させるかを検討している。なお、シューマッハーはアイフェルGPのFP1でジョビナッツィに代わってアルファロメオのマシンをドライブし、F1公式セッションデビューを果たす予定だ。
ニュルブルクリンクで行なわれるアイフェルGPをもって、F1史上最も多くのレースに出走したドライバーとなるライコネンだが、彼はインタビューの中で、その記録は自分にとってほとんど意味のないものであることを認めている。
記録更新に関心があるのか尋ねられたライコネンは、motorsport.comに対し次のように述べた。
「いや、それほどでもない。数字のことについて聞かれても、僕はよく分からない。自分がどのくらいレースをしてきたとか、他の人が何戦走ったかを確認したことなんて一度もないんだ」
「みんなはそれについて話しているけど、僕にとっては大したことではない。大抵の記録はいつか破られる。たくさんレースがしたくてここにいる訳ではない。僕が楽しめていればそれでいいんだ」
ライコネンはこれまでマクラーレンやフェラーリといったチームを渡り歩き、数多くの成功を収めてきた。2007年にはフェラーリでドライバーズチャンピオンに輝き、通算21勝。最後の優勝は2018年のアメリカGPとなっている。
これまでのF1キャリアをどのように受け止めているかを問われたライコネンは、タイトル獲得という夢を達成したことが自分にとっては大きかったと語った。
「自分のやりたいようにやることができれば、それが良いものでも悪いものでも、受け入れることができる」とライコネンは言う。
「僕は常にチャンピオンになりたいと思っていた。その中で近付きはしたものの、いろんな原因が重なってうまくいかないことが何度かあった。でもレースとはそういうものだ」
「だから悪くは思っていないし、嫌な思い出になっているわけでもない。フェラーリでチャンピオンになれたことは嬉しいと思っているし、自分の楽しいと思えることを何年も続けられて、今でも楽しめているんだ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | キミ ライコネン |
チーム | Alfa Romeo |
執筆者 | Jonathan Noble |