第1部:新型コロナの影響で、企業業績はどうなった?
【担当チーム】槇田、倉林、金澤
今日、コロナウイルスの影響によりテレビの報道などで多くの企業の業績が悪化したり倒産を余儀なくされているが実際にどのような職種が特に影響を受けているのか、業績がプラスになった企業はないのかについて調べていきます。
典型的な悪影響のパターン
経営に行き詰まる会社が特に多いのは激戦区である商店街の飲食店といわれます。
理由としては…
①衛生面においての顧客から信用が低い。
②営業時間の短縮→客足の減少。維持するためにアルバイトの給料カットまたはクビによる人手不足、という悪循環。
③コロナ収束または対策を行う以前に、立て直す余力(経済)がない。
など。
現在、打開案はセルフ方式を導入するなどの効率策が出ていますが、立て直しつつ実行できるかは、特に中小の飲食店などにとっては難しいところです。
企業全体への影響
資料:帝国データバンク「特別企画:新型コロナウイルス感染症に対する企業の意識調査(2020年7月)」
- 既にある、今後影響があるは6割から8割に増加。
- わからないと答えていたとこは明らかに月を追うごとに影響が出ている。
- 影響のないところは自粛期間を過ぎたあたりから回復傾向である。
- 運輸などの一人の感染でバックアップが遅れ、困難になりやすいところが上位に来ている。
コロナウイルスの影響により需要が増えた業種・業績が上がったといわれる業種とその理由
- Eコマース
おうち時間の増加によりフリマアプリやインターネット通販の需要が増加。
- 医療器具医療関連サービス
コロナウイルスの影響によりマスク、医療用ゴム手袋、医療用機器の需要が増えたことにより業績が上がった。
- 製薬、臨床試験
コロナウイルスの影響により医療品、検出試験、新薬開発、CPR検査キット等の需要が増えたことにより業績が上がった。
- ドラッグストア、薬局
コロナウイルスの影響により医薬品、マスク、消毒液の需要が増加したことによりドラッグストア、薬局の需要が増加した。
- スーパーマーケット、コンビニ
学校の臨時休校や巣籠により家で食べる人が増えたためスーパーマーケット、コンビニの需要が上がった。
- ゲーム・コンテンツ制作業
臨時休校や巣籠により動画配信サービスや、モバイルゲーム機、家庭用ゲーム機の需要が増えたことで業績が上がった。
- 情報通信業
リモートワークの増加により新規顧客獲得数が増加し業績が上がった。
- オンラインフードデリバリー
リモートワーク、臨時休校、巣籠により家で食べる人が増えたため業績が上がった。
第1部のまとめ
新型コロナの影響により、確かに業績に深刻な打撃を受けた業界は多い。しかし、むしろ業績に追い風となった業界も一部で見られます。
今後は、それぞれの業界への影響を時系列で捉え続けるほか、業界の明暗を分ける要因などを明らかにしていきたいと考えています。