今回の会議参加者
まこ | たかし |
---|---|
女アニオタ | 初心者 |
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終物語のアニメ解説&考察のルールと楽しみ方
②終物語に関する他サイトの記事は絶対みない(ネタバレ食らうのを防止)
③検索エンジンやSNSでサーチをしない
コメントについて
・記事を読んでの感想
・解説の間違い指摘
・原作未読者による私の予想の否定(代替意見なし)
NG判定のコメント
・ネタバレ
・今後のヒント(扇の正体など)となってしまうような情報
・私の予想の否定(代替意見あり)
終物語のキャラ名
名前 | 呼び方 | 特徴 |
---|---|---|
阿良々木暦 | 阿良々木くん | 主人公 |
忍野扇 | 扇 | 黒髪ボブカット袖長女子 |
老倉育 | 老倉 | 銀髪ツインテール女子 |
羽川翼 | 羽川 | ボブカット女子の委員長 |
戦場ヶ原ひたぎ | 戦場ヶ原 | 阿良々木くんの彼女 |
千石撫子 | 千石 | 阿良々木くんの妹の友達 |
終物語のアニメ第5話を解説&考察
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<前提>老倉の声
ま:今回の5話を解説&考察するために、まず触れておきたい気になったことがあるんだ。
た:何?
ま:今回、老倉が過去を語るシーンが2か所出てくるんだけど、その中で声のトーンが違うところがあるのね。
た:どういうこと?
ま:声優さんの演技なんだとは思うんだけど、普段の老倉の声のトーンより高いところがあって、それがすごく気になったわけ。
だから、その声のトーンでしゃべっているところはよく注目したいと思う。
た:例えば、どういうところで声のトーンが変わってたの?
ま:例えば、老倉が自分のことを「特別不幸なんじゃない」と阿良々木くんに言うシーンや、老倉のお母さんが食事を食べなくなったと回想するシーンなどがそうかな。
そのシーンに共通して言えるのは、私の予想だけど、本心を”隠して”発言している時だということ。
ちなみに、このぐしゃぐしゃになった紙に文字が書かれた絵が出るシーンも、そういう高いトーンでしゃべってた。
本心や事実が別にある時にそういう高めのトーン……少女老倉に近いかな?くらいのトーンでしゃべっているんだよね。
た:なるほど。じゃあ、そういうトーンでしゃべっている時の老倉に注目してみていけばいいのかな?
ま:そうだね。
では、ここまで確認したところで、本編の解説&考察をスタートするね。
阿良々木くんが老倉と幼なじみだったと知った経緯
ま:阿良々木くんは自分で思い出せなかったから、「自分の両親に聞く」ことと、「千石に聞く」ことによって、老倉が自分の幼なじみなんだと知ったということが判明したね。
た:結局、そこまでしないと思い出せなかったということ?
ま:ううん。言われても「ああ、そうなんだ」と思っただけで、思い出したわけではないんだよね。
千石以外に幼なじみがいたということを知っただけで、「そういえば、幼なじみがいたなぁ」って思い出したわけじゃないんだ。
その証拠に、「全く記憶にない」って言ってる。
た:それは、中学生の少女老倉が阿良々木くんに期待していたのに、本人は全く覚えていないなんて、かわいそうというか、うかばれないというか……。
なぜ阿良々木くんが老倉と幼なじみになったのか
た:知り合ったきっかけは、阿良々木くんのご両親が連れて帰ってきたことによるものだったんだね。
ま:そうだね。家庭内暴力を受けている少女を家庭から保護してきたというところかな。
た:普通、そういう子は施設で保護したりしないのかな?
ま:阿良々木くんの正義感の源となった人たちだからね。
自分たちが保護して世話しよう!と考えたのかもしれないね。
た:でも、自分で家に帰ってしまったと。
ま:最初見たときは、なんで暴力のある家に帰ってしまったんだろうと思ったけど、理由については後程わかるから、また後で解説しよう。
戦場ヶ原のパンチによる盛大な負傷
た:めっちゃ腫れてるwww
ま:そんな頬じゃ、そりゃ阿良々木くんの名前も噛むわなwwwただでさえ言いづらいのに。
た:このシーンは阿良々木くん、何したの?
ま:自分の血を老倉の頬に擦り付けて、腫れを治したんだよ。
た:そんなことできるの!?
ま:阿良々木くんは吸血鬼だからね。
自分の回復力も高いんだけど、人の傷も治すことができるというわけ。
た:便利な能力だなー。
ま:ここで羽川は阿良々木くんの動きを予測して、カップを手元に寄せる動作をして、老倉の気を引いているね。
その隙に阿良々木くんは老倉との距離を詰めて血をつけた。
た:そんなことしていたんだ!
ま:そしてさらに言うと、この紅茶のカップ、老倉本人と羽川のところには置いてあるけど、阿良々木くんのところには置いてないんだよね。
招かれていないことをよく表現しているな、って思ったよ。
た:阿良々木くん、招かれざる客扱いなわけね……。
中学生の時の秘密塾の正体
老:お前に精一杯媚びを売って助けてもらおうとしていた……私のことを。
(中略)
老:こんなやつに媚びを売ってまで助かろうとしていた自分が恥ずかしい!
ま:このシーンで、中学校の時の秘密塾の時点で老倉が阿良々木くんのことが嫌いだったことがわかったね。
それでもそれを隠して、数学を教える間に阿良々木くんが思い出して両親に家庭内暴力を告発してくれることを望んで媚びを売っていたというわけだ。
た:つまり、阿良々木くんは中学生の時にはすでに嫌われていたというわけなのか……。
でも、さっき千石との電話のシーンで、千石が「一緒に遊ぼうとはしないし、しゃべらないし」って言っていたよね。
そうやって阿良々木家にいる間に阿良々木くんのことが嫌いになったということ?
ま:そうだね。阿良々木くんや妹たちと遊んでいたわけではなかったけど、それでも嫌いになった理由は、この後出てくるよ。
「私が特別不幸ななんじゃない」
老:だけど、阿良々木?これは私じゃなくてもきっと同じことになっていたと思うのよ。
私が特別不幸なんじゃないと思うの。
こういうのはよくあることなの。
ねえ、お前もそう思わない?
まさか私に同情なんてしていないでしょうね?
私を憐れまないで?
ま:ここからなんだよね、声のトーンが高くなる場所。
た:ああ、最初に言っていたやつ?
ま:そう。まず、ここの老倉による語りのトーンがいきなり高くなるの。
夢見心地というか、歌うように語るなーって最初は思ったんだけどね。
あとの流れを考えると、「この語りは本心じゃないのでは?」と思ったわけ。
た:本心じゃないの?
ま:自分の心の傷を隠すために、本心を偽って語っているんじゃないかな。
一番怪しく感じたのは、「私が特別不幸なんじゃないと思う」という言葉かな。
「なんで私はこんなに不幸なのか」って本心では思っているけど、私より不幸な人がいるって口に出すことで心のバランスを保っている感じがした。
た:そういえば、最後のほうで、不幸とか幸せとか阿良々木くんと言い合うシーンがあるね。
それのフラグだったのかな。
ま:そのシーンは後程触れるね。
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羽川「反省を生かしてみたよ」
た:あらかじめまた投げようとすることを予想してたのかな?すごいwww
ま:このシーンでわかるけど、この通りカップは2つしかない。
つまり阿良々木くんの分はなかったことがよくわかるね。
た:あらら……。
老:実際はただ投げだしているだけなのに。
阿:ああ、だけど、投げだしているのはお前もじゃないのか。
ま:老倉がまたカップを投げようとするきっかけになったセリフだけど、阿良々木くんは老倉が何を投げ出したと思って発言したんだと思う?
た:うーん?そこまで考えてなかったよ。珍しく言い返したな、とは思ったけど。
ま:老倉が何かを投げだしたシーンって、案外あるんだけど……ここはおそらく、中学生の時に阿良々木くんが告発してくれることを期待して頼ったことかな?
自ら告発するんじゃなくて、嫌いなやつに告発するという責務を投げだしたことを阿良々木くんは責めたんじゃないかなーと思う。
阿良々木くんが知っていて、老倉のことを責めることができることってここくらいかなって思うし、確か3話で中学生の時の出来事について、扇に加害者扱いされてむっとしてたし。
た:なるほどね。
老倉の昔語り①「老倉家は中学1年生の夏の後どうなったか」
・お母さんに連れられてこの街を離れた
・男親がどうしているかは知ったこっちゃない
・家庭が崩壊したのは男親のせい
・お母さんは男親に殴られた憂さ晴らしのために、老倉のことをたまにぶっていた
・母子家庭になってからすぐ、お母さんは新しい家の一室に引きこもって出てこなくなった
(ここから声のトーンが高くなる)
・お母さんは鍵のある部屋に閉じこもって部屋の隅にうずくまっていた
・食事さえそのうち全然食べなくなった
・部屋の窓には板が打ち付けてあって、カーテンが閉めっぱなし、部屋は真っ暗
・「親は子どもを選べない」などぶつぶつ言っていたが、そのうち老倉が何を言っても無視するようになった
・福祉制度に頼って親子2人食べていくことができた
・「お母さんいなくなっちゃえばいい」なんて思ったことは1度もない
・「お母さんいなくなっちゃえばいいのになんて私が思いませんように」と毎晩祈っていた
(ここまで、声のトーンが高い)
・だけど、老倉の願いに反して、お母さんは何も言わずにいなくなった
(ここから声のトーンが高くなる)
・学校から帰ってきたらお母さんはいなかった
・夕飯を作って鍵を開けたらもぬけの殻だった
・両親二人とも居場所が分からない
・いなくなったことでお母さんの世話から解放された
・勉強も取り戻した
・名目上の保護者を親戚の人にしてこの街に帰ってきた
・阿良々木がいる街に戻ってきたくなかったが、ここしか空きがなかった
・(阿良々木くんから前の家から引っ越した理由を聞かれて)ゴミ屋敷だったから引っ越した
老:わかった?私がそんなに不幸じゃないってことが。
これくらいのことなら誰の身にも起こりうることでしょう?
多かれ少なかれ、誰しもが経験するよくあることっていうか、苦労話にもなってないっていうか……まあ人並みよりはちょっと辛いかもしれないけれど、でもそんなこと言っていたら世の中やっていけないよね。
強いて言えば、親が引きこもるっていうのだけは珍しいことなんだろうけど、でもそれは滅多にない得難い経験ができたって喜ぶべきなんだよね?
私だけが不幸なんじゃないんだから頑張らないと。
私はまだ幸せなほうよ、こうして生きているんだから。
だから同情なんてしなくていいって。謝らなくても、償わなくてもいいって阿良々木。
罪滅ぼしなんていいし。
(ここまで、声のトーンが高い)
ま:長かったねー……これが、「老倉家は中学1年生の夏の後どうなったか」についてみたいだけど……また声のトーンが高くなっているところがあるんだよね。
た:つまり、また本心を隠しているということ?
ま:そうだね。今回の場面だと、「お母さんに関する出来事」と、「自分が不幸じゃない」と言っているシーンだね。
た:「自分が不幸じゃない」っていうのは、最初にトーンが高くなったシーンも同じ内容だったよね。
じゃあ、お母さんとの内容で声が変化したのはどういう理由なんだろう?
ま:ここが重要になるんだと思うんだよね。
結局、今現在お母さんはどこにいるのか?
失踪した理由や今どこにいるか、知っているけど隠している可能性もあるよね。
た:え、そうなの?
ま:そうなんだと思ったよ。
この後、羽川が老倉が語った内容で気になるところについて質問するシーンが入るんだけど、今回の5話で一番重要な「老倉の母親は今どこにいるのか?」という考察に関わるから、最後にまとめて取り上げることにするね。
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