20/10/07 追記
本記事はパッチ4.3(絶アルテマ実装時)に書かれたものです。
内容はすべて私見・持論に過ぎず、記事内の通りに行動することを推奨および強要する意図はありません。

誤解を招きかねない部分について、【追記】の表記で2年越しに注釈めいたものを追加しておきました。
何なら別で記事を一本書いてもいい程に、自分の中では考えの変遷があります。

しかしながら、Cウィルス騒ぎ以降は生活環境の変化と共にゲームのプレイスタイルも大きく変えざるを得ず、ブログも更新する時間を作っていないのが現状です。
以上のことから、今回は急ぎ足ですが追記に留めさせていただきます。

(本音を言うと、こんな昔の記事で今更盛り上がって欲しくないのでそのうち非公開にするかもしれません)

追記ここまで



1.はじめに
オンラインゲームをプレイした事があれば、一度は固定PTという言葉を耳にしたことがあるだろう。
PTを組んでプレイするゲームにおいて、マッチングや募集による補充を行わず、毎度同じメンバーで固めて活動するPTのことだ。

私はオンラインゲームを野良で遊ぶことがメインで、気まぐれでその時関心のあるタイトルを真剣にやり込むというプレイスタイルを取っているが、現在はその対象がFF14に向いている。
14内のエンドコンテンツである、レイドボス。その最高峰である「絶」に挑戦するべく、今回ゲーマー人生初の固定PTに参加したので、その反省点などを記事にしておきたいと思う。

先に言っておくと、トラブルで揉めて解散になったのでは無く、無事活動を終了したという意味なのでそこはご了承を。



2.参加したPTの全体像
目的は『絶アルテマウェポン破壊作戦』の踏破。
特定回避の為構成等は適当にぼかしておくが(最近は私自身は特定されても別にどうでもよくなってきたんだけど、他のメンバーもいるからね)、私は竜騎士での参加となった。

メンバーの中にレジェンドは一人もおらず、かつLogsのPerfも60~95↑までまちまちであった。
やはりと言うべきか、固定としてのプレイヤースキルはあまり高い方では無かった。

他人の動きやギミックを俯瞰して見られ、かつ積極的に発言もできる人間はおそらく8人の中で2~3人。自分の事で精一杯で周りを見られていないのが2人。残りは中間層。
どこの固定でも、足を引っ張るメンバーがいたり発言できるメンバーの数が少ない話はよく聞くので、おそらく平均的な固定だったのだろう。

絶コンテンツは平均的な層に向けたコンテンツでは無かったので、そこそこ苦労した事は言うまでもないが。

他の募集要項は、

・VC環境必須(聞き専不可)
・録画環境推奨
・PC推奨


この程度か。
聞き専不可にしているのは、意思の疎通を容易にするほか、一人だけ喋れないという状況を無くす為でもあるとか。
確かに、一人だけ聞き専の時は無力感が凄まじい。
単純に馴染めない、それに付随して居づらくなってしまい可哀想だという問題もあるし、聞き専本人が上手かった場合もつらいものがあるだろう。
自分が聞き専であるがゆえに、ミスの多い人に次のギミックをコールしてあげる事も出来なければ、ヘイト管理が不十分でタゲが飛びそうな事も知らせてあげられない。
そうしたストレスは、他の対人ゲームでたびたび聞き専参加をしてきた私にはよく分かる。
私がVCを使うことにしているのは、このゲームにおいては味方を強化する為という意味合いが強い。視野の広い人ができる限りをカバーしてあげる方が手っ取り早いからだ。

次に録画環境だが、こちらはPC・PS4ともに可能。
ゲーミングPCでシャドウプレイ動かしてない人は……いないはず。まだであればONにしておくと必ず役に立つ。

そしてPC推奨。これはレイドをプレイしているなら異論は無いだろう。やはり14のレイドにおいてACTの有無は大きく、必須とまでは言わずともあった方がいい事は誰にとっても等しいはず。
ただのDPS計測ツールとして使うのであればいらないのだが、カスタムトリガーの存在は大きい。

カスタムトリガーを使わなければギミックに対応できないんですか?とよく煽られるが、これはまったく的外れな指摘だと断言できる。
個人的な愚痴も相まって、かなりデリケートな部分に切り込んだ話になるので、後述したいと思う。



3.固定活動のルール
募集の段階である程度絞れる条件とは別に、当然決まり事も存在する。

・遅刻欠席の際にはできる限り早く連絡
・暴言と指摘をはき違えない
・PTDPSを第一に考える


我々の固定ではこの辺りがルールだったか。
1番目は当然の事なので、寝過ごした以外であれば早い時間のうちに固定のDiscordに連絡を入れていた。実際に開始が遅れたり、一日休みになることもあった。
1時間程度の寝坊が何回か起きた事もあるが、まあその後ちゃんと来て謝ればよし。ひどい話だと謝らず、準備もしておらずというのも多々聞く。どんな神経してたらそうなるのやら。


そして暴言と指摘の違いについて。
これは一見当たり前のルールに思えるかもしれないが、言う側に限った話ではないのである。

先日、Twitterで「繊細チンピラ」という言葉が話題になっていたのが記憶に新しい。
単語で検索をかけてみると、13年や17年に書かれた記事がヒットするのでそこそこ古い言葉のようだが、要は僻み根性や責任転嫁にスキルを全振りしてる頭のおかしい奴が絡んでくる事案が稀にあるという事である(超要約)。

FF14は、この繊細チンピラがそこそこいるゲームだ。
レイドを野良で攻略してみればすぐに分かる事だが、自分がギミックをミスして先に進めない状況が続いていたり、一人だけ著しく火力が出せておらずロール放棄に等しいレベルだというのに、それを指摘されると不機嫌になり返事をしなくなったり、無言でPTから抜ける者がいる。
それだけならまだ可愛いもので、「ギスギスやめてください」という意味不明な呪文を唱え始める知性に問題のある者や、解散した後にTwitterや身内のチャットで「暴言を吐かれた!」と被害者面をして味方集めを始める陰の者まで様々。

正論を叩きつけられると、「自分はライトユーザー/エンジョイ勢だから」を免罪符にして迷惑をかけたことを正当化。
その後スタンス切り替えをして一転攻勢、被害者ぶって逆に相手を攻撃しようとする免ジョイ勢自分をライトユーザーだと思い込んでいるクレーマーが一定数存在するのがこのゲームなのである。悲しいことに。
当然、固定で活動していてもこうした連中が入ってきてしまうことがある。
なのでしっかりルールを決めてはじき出していかねばならない。実際に詰まった場面に遭遇するまでその人がどう動くかは分からないものだが、このルールの存在は大きい。

指摘と暴言の違いをはき違えないというのは、言う側は勿論の事だが、言われる側も気にしていないといけないことなのである。


最後に、PTDPSを最重視することについてだ。
やり込みの浅い層が、LogsやACT上での個人の数字にばかり重きを置きすぎている。
勿論ある程度の指標にはなる……なるのだが、このゲームのDPSというのは基本的に質量保存の法則が働いていると思って欲しい。
「科学反応の前と後で、物質の総質量は変化しない」という法則だが、これをFF14風にアレンジして言い換えるならば、個人のDPS盛りの有無によって、PTDPSは変化しない」となる。

例えば、雑魚フェーズにおける火力盛りで過剰な攻撃を一人がすれば、その分誰かが撃てる範囲技が減っているので、他人のDPSを食っていることになる。
攻撃を避けずに殴り続けているのが一人いれば、その動きを通す為に直前にバリアを挟んだり、あるいは減ったHPを戻す為に1ターン持っていかれたりするので、結局ヒーラーやタンクのDPSを奪っていることになる。
勿論、常にこれらの事が当てはまる事例ばかりでは無いのは私も把握しているが、芸人プレイを覚え始めたFCメンバーやフレンドが、極や零式でDPSを出しに行くと息巻いて突撃している様子を見て、何だかなあという気分になっているこの頃だ。

固定と関係ない私の個人的な愚痴はさておき、固定の話に戻ろう。
火力と安定択を取るバランス感覚が無い人は、はっきり言ってオレンジだろうとPTにはいらない……それが現状の我々の答えだ。
言わずもがな、その分安定感を欠き、ギミック処理が疎かになってクリアが遠のいたり、いつまで経っても消化ができずモチベーションの低下を招くからだ。

同じく、PTDPSの為に必須となるのはシナジー合わせだ。
シナジーの合わせ方はPTの構成によって様々だが、自分のバーストとシナジーが完全に合う事はほぼ無いと思っていいだろう。
色々な合わせ方がある中で、最もそのPTで得られる恩恵が大きいものを選択するのだが、そこで前述した個人DPSに捉われた考え方のプレイヤーがいると衝突が起きる。
「自分のバーストが無駄になるので自分にシナジーを合わせろ」という我儘を言い始める訳である。勿論、それがPTDPSの低下を招く(正確には、もっといい選択肢が他にある)ことには気付かず、自分が気分良く戦いたい為だけに味方に合わせを要求する困った奴になってしまう。
詩人の連環警察が人口的に多いらしい、DoT系は確かに気持ち分からんでもないけどね。

一度そういう文句が出始めると、本人が抜けない限りもう雪崩のように瓦解していくしかないので、やはりPTDPS第一の考え方は絶対のものだろう。


【追記】
本項で書かれていることは、すべて紅蓮環境の歪みきったFFlogsを根本に書かれていることです。
したがって、シナジー関連の苦言は漆黒環境においては事実と逸れたものになっている可能性が高いことを考慮するようお願いします。

DPSに質量保存の法則が働いているのは、事実なので現環境においても変わりません。
他人のヤークトドールに範囲を当ててDPSを盛り、ひどい時にはそのまま殺してワイプさせて笑っているような人が周りから冷めた目で見られているのを、皆さんはよく知っていると思います。




4.活動中に困ったこと
さてお待ちかね、固定PTの話で最も聞きたいのはここだろう。
活動中に、一体どんなことがあると困るのか。結構突っ込んだ話もしていきたいと思う。


・ギミックができない
色々あるとは思うが、私が困るのは正直これしかない。
心の平穏が乱される原因というのは、一人だけ延々と同じギミックで躓き続けたり、何度も同じケアレスミスを繰り返す味方がいることだ。

まとめサイトでチンパンジーたちがVCの雑音や雰囲気を挙げて大騒ぎしているが、まともにプレイして勝てる固定であればそんなものは気にならない。
揉める原因など、はっきり言って人格がよほど壊れているメンバーがいることでも無ければ、ゲームのプレイングにしか存在しないだろう。

我々のPTの場合、足を引っ張っているプレイヤーがメンタル的にも弱い側の人だったというのが、個人的には相当苦しかった。
「なんでミスったの?」と単純に事実確認をしているつもりで聞くことが、責められているように感じるタイプだった上に、ミスが続いてその日は解散の雰囲気になると、「今のでかなり精神に来た」とアピり始めてしまうので、正直一緒にやりたいタイプでは無かった。

また、彼だけではなく別のメンバーにも、ケアレスミスの多いお調子者という、最高レベルまでヘイトを焚きつけてくる奴がいてこれも中々扱いに困った。
ミスをせずにやれるのであれば一緒に遊んでいて楽しいタイプなのだが、ミスしてヘラヘラしていたり指摘に的外れな口答えをされると相当ヘイトゲージが溜まる。
お前がミスってんだろボケがと言いたくなるのを堪えて、こんこんとギミックの説明をしていく日々だった。

誤解を恐れず言えば、このふたりをキャリーするのに私を含めて数名がかなりの労力を割いた。
当然、私もミスひとつしない完璧なプレイヤーではない。自分がやらかせば己のメンタルもすり減っていくわけで、それと並行して進めるのは凄まじいストレスだったが、他のメンバーの協力もあってかなんとか完走できて安堵の一言だ。
こうした、練度が低めのメンバーにどう向き合ったかの話をしたい。


・大前提 本人の姿勢はどうか
結局のところ、彼らと向き合えたのは本人の姿勢によるところが大きい。
困ったふたりだったが、どちらもクリアしたいという気持ちは強く持っていたし、半ギレで入れた厳しめの指摘は真面目に聞いてくれたし、謝ってもくれた。
そもそも改善の姿勢が全くないようであれば、リーダーと相談するなりして追い出した方がいい。


・問題を明確にする
それぞれと個別で話すなりして、最初にどういった問題を抱えているのかを浮き彫りにした。

前者は「分かっていても出来ない」→単純にゲームが下手なので教え方のアプローチを変える
後者は「ON・OFFの切り替えが出来ない」→空気が読めない 真剣さが足りない(温度差の問題でもある)
以上のことが分かったので、それぞれに対応した対処法を考えていく。


・同じギミックで詰まる人への解説
まずギミック関連だが、何度も同じギミックで躓く人というのは、根本的にギミックを理解していない。
引っ掛かる人というのはあまり賢い方では無いのだが、彼らの共通点は自分の足りない頭で勝手な解釈をし、それを信じて疑わないということ。
「自分なりに考えてこの動きをしている」という主張が多々見受けられるのだが、お前のその自分への熱い信頼はなんなんだよ!!その自己肯定感どっから来てるんだよ!!!
普通に羨ましい。私もその根拠のない自信が欲しい。

なので、そもそも躓いたギミックを1から教えなおしてあげる必要がある。
その際に徹底したことは、本人に録画をさせ、自分も同じ場面の録画を見ながら説明すること。

我々も普段コンテンツの予習などで他人の動画を見ることがあるが、野良の予習済PTが惨憺たる有様なのはなぜだろうか?
実を言うと、他人のプレイ動画から有効な情報を得るということ自体が、そこそこのプレイヤースキルを要求されることなのである。
できない人というのは、そもそもプレイ中に情報を取捨選択できていないので、できないという結果がついてくる。その起動修正がし易いのは、やはり直前の自分たちのプレイを見返し、その状況を元に説明することだ。

このギミックはこういうものです。
あなたはこのように動いて、死にました。
ただしい動きは、こうですよ。

と段階的に説明するのを、何度も繰り返す。そしてこの際、情報を一度に渡さないこと。3文がオススメ。
よく、初心者が新しいゲームを始めようと思ってベテランに質問をすると、まだ知識のない初心者に遥か先のことまで用語などを一度にまくし立てて説明をする光景が見られる。
おいオタク、それ今すぐやめろ。

これは自戒も含んでいるが、オタクは本当に話の情報量が多い。
お前こんな長い記事書きながら何言ってんねんと突っ込まれそうだが、それはごもっともな指摘だ。実はこのブログ自体、私がTwitterで気味の悪いオタク長文をまき散らさないように作ったものなのである。
だから文量は多いし、話は回りくどい。何が悪いねん。

考えてみれば、ギミックができない人は間違いなく一度にたくさんの情報を処理できる頭を持っていないので、それに合った話し方をしてあげましょうということ。
バカだと罵っているようで気が引けるが、全員が理解できている箇所で一人だけミスを繰り返すというのはそういうことなので反論のしようがない。
あまりにもミスを繰り返している状況で、苦手だとか勘違いしただとかは言い訳なので真に受けなくて良い。


・緊張感を欠いた奴をどう締めるか
では、ケアレスミスが多かったり、練習中に緊張感を維持できない困ったさんについて。
これはもう雰囲気づくりがものを言うのだが、著しく緊張感が欠けている奴というのは大体「雰囲気が悪くなったら嫌だ」と言いたがる。
お前がケアレスミスをしなきゃ悪くならんぞ、とド正論で殴りつけてやりたいところだが我慢
なぜ彼らがケアレスミスをするのか、根本的な原因を探り、物理的に問題を減らしていった方が早い。

探ると言っても、はっきり言って下手なだけなので解決には時間がかかる。そこでACTのカスタムトリガーの出番である。
であるが……。

先ほど、PC推奨の話が出た際に言及した問題はここだ。
下手な人たちの大半が、そもそもカスタムトリガーを全く活用しておらず、ACTをDPS計算機としてしか使っていないのである。

そして更にタチの悪いことに、そうした設定をしないことに謎のこだわりを持っている。
「無しで出来るようにならないといけない」「ズルをしてるみたい」
結構結構、立派なものだ。でも君使わないとできないよね。使おうね。

ACT関連の煽り合いで、ACTに頼らないと何もできない~という常套句があるが、そんな優しいものでは無いぞ。
そもそもできない人って入れてるのに全く有効に使ってないからな!意味がねえ!


という訳で出来ない人には四の五の言って無いでカスタムトリガーまでしっかり入れさせましょう。あとはできる人によるギミックのコールは必須。

ちなみに彼らは上記の通り立派な入れない理由を色々と並べ立てるが、よくよくひも解いていくと最終的には「入れ方が分からない」と言う。
頼むから俺に聞けや!!!!!!!!!!
いくらでも時間割いてあげるからさ!!!!!聞いてくれや!!!!!!!!!



聞くことは恥ずかしいことではないのだ。
野良の無言マンにも教えてあげたい。聞くことは、恥ずかしいことではないのだ。
そこまでやれば、幾分かは改善するがやはりと言うべきか時々ミスる。
そこはもう許してあげるしかない。姿勢を見せてくれれば私はそれで十分だ……。

ちなみに、ここに至るまでになんだかんだ他メンバーの協力もあってか今一度緊張感を持とうという流れを作ることが出来た。
それが無ければ私が折れていたと思うので大変感謝している。

そして、彼らの攻略中の姿勢については、一度2~3人の少人数でじっくり話をする機会を作った方がいい。他のゲームだったり、エウレカでもやりながらゆっくり話す機会を作ってみるのがオススメ。


・声かけできる人数が少ない
少ない。
単純なギミックの声かけは出来るが、「こういうミスをしがちだからそれに特化した個別コールをしよう」という発想までたどり着ける人がいない。
できる人がやるしかない。皆意外と自分のギミックで精いっぱいだったりするので、余裕のあるところで個別で気にかけてあげるといい。
一人がすべてを請け負うのは本当に苦しいので、二人に分散できるだけでもありがたいはず。

後は、ギミックのコール自体をミスが無くなるようなものに変えるといいかもしれない。
はじめこそギミック名でコールしていたものがあったが、あまりにもミスが多いのでデバフ名や、技の回数などでコールするようになったものもある。


詰まったのはこの辺り。
できない人がいるというのは、やはり結構なストレスになる。それに我慢して付き合えないなら、自分のレベルを相当高い所まで上げてハイレベルな固定探しをするしかない。



【追記】
2年越しにACTに読み上げを使わせることについての是非で盛り上がっている方がいましたが、論ずるまでも無くそんなもん使わない方が良いに決まってるんですよね。

私も紅蓮後期に行った絶バハの攻略途中にPCが壊れて以来、ほぼACTは起動していません。
ネールのセリフも、覚醒のパンチも、共鳴の玉の数も、アレキのサイコロやデバフも、読み合げ無しで見間違いの類はあまりしたことがありません。
……やりながら寝てパンチ食らったことはあります。


で、長々と書かれているせいで本質を見失いがちですが、前提を思い出してください。
本項では「著しくプレイスキルが低いメンバーが、他の7人の足を引っ張っている」という状態があり、改善する為の手段を持っていながらそれを活用しない事が問題なわけです。

ここではACTの話と関連付けて読み上げを挙げました。
時効だと思うのでネタバレすると、対象になった人がタイムラインひとつすら覚えられず、そこで撃つスキルも抜かしまくり、挙句問い詰めるとスキルの効果すら知らない有様だったんですよね。
練習中の指摘にも、相槌はあるものの聞き流してるだけだったというやつで。

そんなモンスター案件が一朝一夕で解決するわけがないので、手っ取り早い方法として「どうしようもない奴には読み上げを使わせろ」と……。
PC環境が必須になっていたのも、モンスターが侵入してしまっても、ありとあらゆる手段を用いれば全体の崩壊は防げるかもしれないと、そういう思惑があったわけです。

言ってみれば、時計と半時計を付箋に書いて画面に貼るだとか、そういうものと同じ短期的な解決方法の一種だと理解していただければ幸いです。

……まあ、それすらしないからモンスターって話なんですけどね。
2年経って思うけど、自分がリーダーならキックするし、もしリーダーが我関せずの姿勢を貫いたり、身内びいきで見て見ぬふりをするような固定ならば抜けた方が圧倒的に早い。



5.反省点と収穫
プレイングの面ではあまりない。アルテマの竜騎士、ギミックが免除されすぎててやること無かったから。

私が練習中に考えていたのは、「常にPTにとって最もいい選択肢を選ぶこと」だけだった。
数日空けただけでほぼ練習内容が白紙に戻ったり、10時間以上練習したのに同じミスを繰り返すなど、はっきり言って私の固定はレベルが低かったので、厳しめの指摘を入れることが多々あった。

ただ、これはある程度自戒も込めてはっきりさせておきたいのだが、ゲームが下手であることとその人の人格とは分けて考えるべきである。
確かに今回の固定には、プレイにあたって技量や覚悟が足りていないメンバーが数名いた。
練習中彼らに対してストレスを感じることは山ほどあったし、「なんでここまで他人の事を考えてプレイしなきゃならないんだ?」と自問自答したのは数回では済まなかった。


それでも最後までやり抜けたのは、彼らの人柄がよく、前向きに努力を続けてくれる人たちだったからだ。
下手だったとしても、個人の人格否定までしてはいけない。
勿論、ギミックの解説や私のメンタルを察して協力してくれた他のメンバーのおかげでもある。


が、振り返るとやはり苛立ちが漏れてしまっていた部分はあったように思う。言い方が嫌味っぽくなったり、皮肉めいた発言が多くなっていたのは事実だ。
こうした態度は年齢的に若いメンバー、もしくは精神的に幼稚なメンバーからの反発を受ける可能性があるので、反省点があるとしたらここをもっと改善することだ。

いや本当さ、クリアした後に乱撃の解説とかジェイルのコツ教えてるの異常事態だからね。普通だったらキレて抜けてるから。
プレイヤーとしての私は精一杯チームの為に頑張ったが、ゲーマーとしての私の人格はやはり「なんでお前未だに分かってないの?」と思ってしまう。それは避けられないので、どうにか隠してチーム全体を管理していく術を身につけなければならないなと。
一言でまとめるならば、「もっと大人にならないとな」と思わされた。本当であればこんな事考えさせる方が悪いと私は思うのだが……。
それがチームに必要ならば、私は努力しよう。

一方で収穫はそこそこある。
まず、今回のレイドでいわゆる下手な人たちの言い分を聞いていてFF14のレイドがどういうゲームか理解できた。

大前提として、自分はギミックをいち早く理解して、ミスをしてはならない。理解と定着の早さを安定させておく必要がある。
事故要員を一人分減らしておくのは勿論の事、「覚えが早くてミスの少ない人」というイメージは、自分の発言に説得力を持たせてくれるからだ。

これが活きてくるのが、味方への働きかけだ。
できない人たちというのは、雰囲気が悪いとそれを理由に更にできなくなってしまう。
対人ゲームを遊んできた層だと理解できないが(そもそも雰囲気悪くしてるのお前がミスるからやんけ……と突っ込みたい)、とにかく雰囲気だけは守ってやらねばならない。
幸いにも私は喋るのが得意なので、会話の中で場を和ませたり真面目に切り替えたりはそこそこ頑張っていたつもり。

そうした雰囲気作りを踏まえた上で、「味方のプライドを傷つけないように指摘する」というかなり高難易度な1フェーズが挟まってくる訳だ。
小学生の採点をしてやる時のようなもので、拗ねられないように機嫌を伺いながら相手がどこで詰まっているのかを探り当て、段階的に教えてやらねばならない。
もういい歳なのだからその辺は自分で管理しろよと思うのだが、ダメなようなのでこちらが頑張ってやるしかない。辺りも含めて、自己管理できるようになった時こそ彼らが成長したという事なのだろう。

PTメンバーのプライドとメンタルを常に気にかけ、子守りに子守りを重ねつつ、敵のギミックを見ながら2.5秒ごとにボタンをポチポチする作業を10~20分程度繰り返し、その先にある達成感を8人全員で共有する。
それがFF14のレイドなのである。
揶揄こそするものの、実は嫌いではない。私はそれを面白いゲームだと感じるし、好きなのでこれからも続ける。
多くのプレイヤーが持つ厚顔無恥さと無責任な姿勢だけはどうしても好きになれないが、上手く付き合っていく道を選ぶ。

とにかく、今回初めての固定に参加して攻略を完走できた事は私にとって大変いい経験になった。
私は自分の事をドライなタイプだと思っていたし、今回の固定もビジネスライクにさくっと攻略して解散という付き合いを想像していたが、実際はその真逆で。
トラブルがあれば本気で心配してしまったし、出来なかった事が出来るようになれば自分の事のように嬉しくなり喜んでしまったり……思っていた以上に私はお人よしだったようである。

次回からのレイドも、メンバーは変われどまた固定に所属して攻略することが決まっているので、それに際した目標は決定した。
私の今後の目標は、コンテンツのクリアやDPSの数値では無く(それを自分にできる範囲で頑張るのは当然の事なので)、「またこいつと組みたいな」と思ってもらえるプレイヤーを目指すことである。

その為に、コールの仕方やギミック解説にはこれまで以上に重きを置いて、自ジョブ以外の事も多少分かるようになっていかねば。
こうした努力の積み重ねが、いつか自分の居場所を作ってくれると信じて、今後も頑張っていこう。



【追記】
記事を書いてから2年経ち、無駄に掘り返されて伸びてたので改めて読んでみたので色々と。
この頃の私は他人に期待している部分が多いし、何よりFF14のレイドに対して今よりずっと熱を持って取り組んでいたんだと思います。
後は初固定だったからって張り切りすぎね、そんなに崇高なものでもないです。


固定はさておき、個人というものは前のめりすぎる・他人を気にかけすぎる活動を続けると、いずれ破滅します。
究極的なことを言えば、

(1) 無断で遅刻欠席を繰り返さない
(2) コンテンツの予習をこまめに行っておく

気に掛けることなんてこのふたつだけで十分です。
FF14は難しいゲームではありませんから、自身のメンタル諸々を含めた、持続可能性を考慮した活動を行うことを大切にしてください。

漆黒からの新規プレイヤーの方や、これから固定への参加を検討している方。
どうか、若い私の書いた記事を読んでも、あまり固定活動に対して気負わずにいてください。
それが一番固定を円満に続けられるコツだと思います。

そして、久しぶりに私の記事を読んで下さった方。
何の告知も無くブログを放置している事をお許しください、自然消滅だけは避けたいと考えていますが、更新の再開は未定です。