ワガママな君が好き
思いを伝える
ワガママな君が好き
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美月:(何だろうこれ…。)
美月はその“ブツ”を手に取り、タオルを取ってまじまじと見る。
美月:(え…!これってもしかして…!)
美月が見つけたのは、オナホだった。
美月:すっごいリアル…。
美月:…。
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一方その頃、○○はコンビニで食料を買い漁り家路についていた。
○○:はぁ〜。
○○:(最近美月は人遣いが荒いな…。)
○○:(家に来てもダラダラしてばっかだし。)
○○:(付き合い始めた頃はもっと可愛げがあったのになぁ…。)
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美月:これ、何?
美月が肌色の物体を○○に見せつける。
○○:え…、ああっ!!
美月が持っていたのは、○○愛用のオナホだった。
○○:(昨日洗ったあと片付けるの忘れてたのか…くっそ〜!)
○○:えっと…特大の魚肉ソーセージかな?ハハハ…。
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○○はあえてボケて見るものの美月はクスリとも笑わない。
○○:(ああ、完全に怒ってらっしゃる…。)
美月:私というものがありながらこんなの使ってたんだ。
○○:いや…。
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美月:私なんかよりこっちの方がいいんだ。
○○:そんなこと一言も言ってないだろ。
美月:嘘だ!だってこれタオルに包まれてすごく大切そうに置いてあったもん!
○○:ちょっと、落ち着けよ。
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美月:…変態。
○○:はぁ…!?
美月:変態って言ってんの!最低!スケベ男!
○○:な…!
○○は美月からオナホを取り上げる。
○○:…美月はどうなんだよ。
美月:…え?
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○○:最近は家で会っても何もせずダラダラしてばっかりじゃないか。
美月:…。
○○:ジュース取れとかカーテン閉めろとか何か買ってこいとか…どうせ俺のことなんてパシリにしか思ってないんだろ?
美月:…。
○○:それなのにいちいちオナホ如きでごちゃごちゃ言うなよ。
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バタンッ!!
勢いよく扉を閉めて出て行く美月。
○○:おい!待てって!!
○○は慌てて追いかけたが、エレベーターは既に降りていってしまっていた。
○○:ったく…!
○○は階段を駆け下りたが、美月の姿は見当たらなかった。