欲望の黒幕
思いを伝える
欲望の黒幕
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○○:電気、消すね。
沙耶香:うん、おやすみ。
ピッという電子音と共に部屋が真っ暗になる。
○○は目を閉じる。
2人はそのまま眠りにつく…とはいかなかった。
沙耶香:…お兄ちゃん?
○○:…。
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真っ暗になってからしばらくすると、沙耶香は○○に話しかける。
○○は、寝たフリをして返事をしない。
沙耶香は○○が寝たと思い込み、起こさないように慎重に自らの秘部に手を伸ばす。
沙耶香:ンン、ンッ…。
堪えているのだろうが、沙耶香の口から吐息が漏れる。
○○:…。
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行為はだんだんとエスカレートしていく。
沙耶香の秘部からはクチュクチュと音が立ち、沙耶香の呼吸が乱れる。
沙耶香:ハァ…、お兄ちゃ…ンッ。
2人が入る布団の中の温度が上昇していく。
○○の肉棒は、痛いほど固くなっていた。
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しばらくすると、沙耶香の身体がビクッと震える。
沙耶香:ハァ…ハァ…ハァ…。
呼吸を整えながら、沙耶香は○○にくっつく。
無意識なのかわざとなのかはわからないが、至近距離で自慰行為をされた後に胸を押し当てられるのは、○○の理性にはかなりの刺激だった。
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沙耶香:お兄ちゃんのこと大好きなのに…どうして妹に産まれてきちゃったんだろう…。
沙耶香は○○の背中に顔を埋める。
恐らく泣いているのだろう。
○○は必死に寝たフリを続けた。
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以前、行為の最中に止めようとしたことがある。
しかし、その時はスイッチの入った沙耶香と本当に一線を越えそうになってしまった。
なのでそれ以降は、○○は寝たフリをすることに決め込んでいた。
沙耶香:…お兄ちゃん…。
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しばらくすると、沙耶香がスゥスゥと寝息を立てる。
○○は、掻き立てられた性欲に葛藤しながら目を閉じた。
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