砂浜の一件
思いを伝える
砂浜の一件
2
まず2人は、丁度良さそうな位置に簡単なテントを立てることにした。
○○:この辺でいいんじゃない?
史緒里:そうだね。
立ててみると、意外と大きかった。
○○はテントの中で横になる。
3
○○:あ〜…このまま寝れそう…。
史緒里:こら、寝たらだめだよ!
○○:わかってるって。さ、着替えよっか。
史緒里:うん。
互いに更衣室で水着に着替える。
5
その後、2人はしばらく夏の海を満喫した。
ーーー
9
史緒里:(暑くなってきたな…。)
数十分後、退屈になってきた史緒里は寝ている○○を起こすのも悪いと思い、1人で波打ち際に向かった。
砂浜を歩いていると、1人の男性に声を掛けられる。
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史緒里:別にいいでしょ…!そっちこそこんな所で何やってんの?
△△:俺はそこの海の家でバイトしてる。今は休憩時間。
先程焼きそばを買いに行った時には全く気が付かなかった。
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△△:そんなこと言うなよ〜。向こうにオススメの場所があるから教えてやるよ。後で彼氏とイチャつくのに丁度良いと思うぜ?
史緒里:…。
史緒里は少し悩んだ挙句、△△に付いていった。
ーーー
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史緒里:ありがとう…。
史緒里がボソッとお礼を言うと、ニヤッと笑う△△。
△△:なあ、史緒里。
少しの静寂の後、△△が口を開く。
史緒里:…なに?
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△△:…。
2人の間に、気まずい空気が流れる。
史緒里:もう…戻ろう?
史緒里が歩き出そうとすると、△△が史緒里の腕を掴む。
史緒里:…!?
ビクッとして振り返る史緒里。