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米CDC、航空機・電車でのマスク着用を「強く勧告」

10月19日、米疾病対策センター(CDC)は航空機、電車、地下鉄、バス、タクシー、ライドシェア車両の全ての乗客について、新型コロナウイルス感染防止のためのマスク着用を「強く勧告」した。ワシントン州レントンのボーイング工場で4月撮影(2020年 ロイター/Jason Redmond)

[ワシントン 19日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は19日、航空機、電車、地下鉄、バス、タクシー、ライドシェア車両の全ての乗客について、新型コロナウイルス感染防止のためのマスク着用を「強く勧告」した。

CDCはまた、暫定的な指針の中で、空港や駅などの国内の交通拠点の利用者にマスクなどで顔を覆うよう呼び掛けた。

CDCは「国内の交通機関での広範で習慣的なマスクの使用は米国人を守るとともに、コロナ流行中でも再び安全に移動できるとの自信につながる」と指摘した。

航空各社や全米鉄道旅客公社(アムトラック)、大半の公共交通機関や空港のほか、ライドシェア大手のウーバーUBER.NとリフトLYFT.Oはすでに、全ての乗客と従業員にマスクなどで顔を覆うことを求めている。

ただホワイトハウスは7月、全ての航空、鉄道、公共交通機関の乗客と従業員にマスク着用を義務付けるとした議会の法案の文言に反対。行政管理予算局(OMB)は同法案について、「過剰な制限」であり、「州・地方政府、交通機関、公衆衛生専門家の判断に任せるべき」としていた。今回のCDCの勧告についてホワイトハウスは現時点でコメントしていない。

CDCは、交通機関の運営会社は全ての乗客と従業員が「移動期間を通じて」マスクを着用するよう取り計らうべきとし、チケットの購入者やその他の方法で予約する利用者に対し、マスク着用の必要性について情報を提供するとともに、可能であればマスクを提供すべきだと指摘した。

2歳以下の子どもや、医師による書面の指示がある場合は免除できるとしている。

米旅行業協会はCDCの発表を歓迎し、「旅行が広く再開されない限り、経済や雇用の回復はありえない。マスク着用やその他の衛生対策を誰もが受け入れることでそれが可能になる」と表明した。

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