バーチャルYouTuber(VTuber)/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」を運営するいちからが、所属の新人ライバー・金魚坂めいろさんとの契約終了を発表。
発表内容を巡って、所属人気ライバー・夢月ロアさんと運営スタッフによる新人ライバーへの「いじめ」があったという憶測からファンの間で議論が紛糾。所属ライバーへの攻撃的な意見も散見されている。
そのような状況を受け、いちから社は契約解除に至るまでの詳細経緯を10月21日(水)に発表した。
金魚坂めいろさんの契約解除を巡っては、10月19日のいちからによる最初の発表後、様々な憶測が飛び交っていた。
「物申す系VTuber」として知られる鳴神裁さんによる告発・リーク動画を発端とし、VTuberシーンの中では大きな注目を集めていた。パクリじゃなかった?にじさんじ運営と夢月ロアが金魚坂めいろを辞めさせた真実
動画内ではDiscordでの会話などのスクリーンショットが貼られたほか、関係者以外知り得ないとされる情報がいくつか暴露されている。
今回のにじさんじ・いちから社による新たな発表は、暴露された動画の内容を概ね認めるものであり、その上で金魚坂さんへの解除通知は、本人しか知り得ないいちからとの交渉などを含む秘密情報の漏洩という、秘密保持義務違反による契約上の禁止行為によるものと改めて説明した。
アニメや漫画を描くのが好きで、少しなまった話し方もチャームポイントとして人気を博し、YouTubeチャンネルの登録者数もあっという間に10万人を越えた。
しかし、9月には活動を休止。その理由について、その後の配信で、にじさんじメンバーとの何らかの軋轢が原因ではないかととれるような発言があった。その後ふたたび、金魚坂めいろさんは沈黙を守り続けていたが、10月19日に運営のにじさんじから、金魚坂めいろさんの契約解除が正式に発表され、大きな波紋を呼んだ。 解除理由については、何らかの契約違反があったこと、本人と協議した上で本人から引退の申し出があったため合意解約に至ったことが簡潔にTwitterにまとめられていた。
契約解除の発表の直前には、上述した鳴神裁さんの動画において、にじさんじ及びメンバーである夢月ロアさんを名指しで批判していたこともあり、VTuberファンの多くは納得できず、炎上の様相を呈していた。
Twitterで画像化された長文には、金魚坂めいろさんの契約解除に至った詳細な流れが記されている。 リーク動画の通り、発端となったのは、キャラクターの「なまり」にあったという。
金魚坂めいろさんのなまりが、先行するにじさんじのメンバーである夢月ロアさんのなまりと酷似しているという視聴者の反応があったこと、そして夢月ロアさん自身から自分のオリジナルであるなまりとの差別化を図りたい意図から「(金魚坂めいろさんの)口調を可能な限り訂正して欲しい」という要請があった。
それについて、金魚坂めいろさんは、なまりは「育った環境から身に付いた本来の方言」「真似しているわけではない」と説明。にじさんじは、当初より配信で行われる形のような「なまり」を用いることを把握していなかったという。
まず本件を巡って、金魚坂めいろさんから「金魚坂めいろの口調は(夢月ロアの)模倣ではないと公式声明を出してほしい」「発表しないなら卒業する」という強い要望があったという。
その声明で「事態は改善することはない」と判断したにじさんは発表せず、金魚坂めいろさんはにじさんじ卒業を申し入れるが、後日金魚坂めいろさんはこれを撤回。
後日、自身のYouTube生配信において「いちから(にじさんじ)に所属しているライバーから嫌がらせを受けていた」ことを想起させる配信を行う。これについて、金魚坂めいろさんは事前に配信内容の許可を得ていたと主張しているが、にじさんじは承諾していないと声明。完全に意見が食い違う点となっている。金魚坂にじさんじやめるってよ(やめない)【にじさんじ/金魚坂めいろ】
この段階で、にじさんじは配信が秘密保持義務違反に当たるとして、金魚坂めいろさんに対して「活動休止」を提案。
この提案を受けて、金魚坂めいろさんは、再び「卒業」を申し入れる。しかしながら、この後さらに金魚坂めいろさんは「卒業を取りやめたい」と、二転三転した要望を申し入れる。
にじさんじとしては、再三にわたって意思の齟齬が発生しており、信頼関係の構築が困難という判断からYouTubeアカウント及びSNSアカウントのアクセス権限の制限を行うに至った。
そして、上述したリーク動画へと繋がり、二度にわたる秘密保持義務違反から正式に契約解除を通知することとなったという。
本件で表出した騒動について、夢月ロアさんもツイートで謝罪。付随して金魚坂めいろさんとのやりとりを公開した。
かつての動画投稿中心のバーチャルYouTuberのスタイルとは異なり、ゲーム実況を中心とした生配信による一体感や、グループごとのキャラクターの関係性を主眼とした内容によって、アニメやゲームといったオタクコンテンツ/メディアにおけるオルタナティブな存在として広く認知されている。
一方で、その強い人気も相まって、スキャンダルも多く取沙汰されるようになり、炎上に至るケースが相次いでいる。
キャラクターというフィクションと、本来の人間性を表すドキュメンタリーのミックスによって絶妙なバランスで展開されるVTuber独自のエンターテイメントは、アイドル産業に近いものを思わせる。
YouTuberの文化では当たり前となっている「物申す系」の存在も、そのフィクション性を担保したいというファンやタレントの希望もあって非常に少ないが、その状況もあって上述した鳴神裁さんが数少ない「ご意見番」として需要・影響力を強める様相を呈している(彼の動画は根拠が不明であることが多く、その信憑性には批判も多い)。
オタクコンテンツの新たな地平を開きつつあるVTuberシーン。今後はさらなるマネジメント・運営体制の強化がファンからは望まれている。
発表内容を巡って、所属人気ライバー・夢月ロアさんと運営スタッフによる新人ライバーへの「いじめ」があったという憶測からファンの間で議論が紛糾。所属ライバーへの攻撃的な意見も散見されている。
そのような状況を受け、いちから社は契約解除に至るまでの詳細経緯を10月21日(水)に発表した。
Discordでの会話などがリークされ、炎上へ
にじさんじ公式Twitterでの発表内容は、10月19日に同社から報告された金魚坂めいろさんへの契約解除通知について、所属ライバー・夢月ロアさんや運営スタッフとの経緯を明かしたもの。金魚坂めいろさんの契約解除を巡っては、10月19日のいちからによる最初の発表後、様々な憶測が飛び交っていた。
「物申す系VTuber」として知られる鳴神裁さんによる告発・リーク動画を発端とし、VTuberシーンの中では大きな注目を集めていた。
今回のにじさんじ・いちから社による新たな発表は、暴露された動画の内容を概ね認めるものであり、その上で金魚坂さんへの解除通知は、本人しか知り得ないいちからとの交渉などを含む秘密情報の漏洩という、秘密保持義務違反による契約上の禁止行為によるものと改めて説明した。
金魚坂めいろ契約解除を巡る波紋
金魚坂めいろさんは6月に「にじさんじ」の新メンバーとして2020年7月にデビュー。アニメや漫画を描くのが好きで、少しなまった話し方もチャームポイントとして人気を博し、YouTubeチャンネルの登録者数もあっという間に10万人を越えた。
しかし、9月には活動を休止。その理由について、その後の配信で、にじさんじメンバーとの何らかの軋轢が原因ではないかととれるような発言があった。その後ふたたび、金魚坂めいろさんは沈黙を守り続けていたが、10月19日に運営のにじさんじから、金魚坂めいろさんの契約解除が正式に発表され、大きな波紋を呼んだ。 解除理由については、何らかの契約違反があったこと、本人と協議した上で本人から引退の申し出があったため合意解約に至ったことが簡潔にTwitterにまとめられていた。
契約解除の発表の直前には、上述した鳴神裁さんの動画において、にじさんじ及びメンバーである夢月ロアさんを名指しで批判していたこともあり、VTuberファンの多くは納得できず、炎上の様相を呈していた。
「なまり」によるキャラ被りが発端
一連の流れをうけて、にじさんじが再び金魚坂めいろさんの契約解除について追加の発表を行った。Twitterで画像化された長文には、金魚坂めいろさんの契約解除に至った詳細な流れが記されている。 リーク動画の通り、発端となったのは、キャラクターの「なまり」にあったという。
金魚坂めいろさんのなまりが、先行するにじさんじのメンバーである夢月ロアさんのなまりと酷似しているという視聴者の反応があったこと、そして夢月ロアさん自身から自分のオリジナルであるなまりとの差別化を図りたい意図から「(金魚坂めいろさんの)口調を可能な限り訂正して欲しい」という要請があった。
それについて、金魚坂めいろさんは、なまりは「育った環境から身に付いた本来の方言」「真似しているわけではない」と説明。にじさんじは、当初より配信で行われる形のような「なまり」を用いることを把握していなかったという。
まず本件を巡って、金魚坂めいろさんから「金魚坂めいろの口調は(夢月ロアの)模倣ではないと公式声明を出してほしい」「発表しないなら卒業する」という強い要望があったという。
その声明で「事態は改善することはない」と判断したにじさんは発表せず、金魚坂めいろさんはにじさんじ卒業を申し入れるが、後日金魚坂めいろさんはこれを撤回。
後日、自身のYouTube生配信において「いちから(にじさんじ)に所属しているライバーから嫌がらせを受けていた」ことを想起させる配信を行う。これについて、金魚坂めいろさんは事前に配信内容の許可を得ていたと主張しているが、にじさんじは承諾していないと声明。完全に意見が食い違う点となっている。
この提案を受けて、金魚坂めいろさんは、再び「卒業」を申し入れる。しかしながら、この後さらに金魚坂めいろさんは「卒業を取りやめたい」と、二転三転した要望を申し入れる。
にじさんじとしては、再三にわたって意思の齟齬が発生しており、信頼関係の構築が困難という判断からYouTubeアカウント及びSNSアカウントのアクセス権限の制限を行うに至った。
そして、上述したリーク動画へと繋がり、二度にわたる秘密保持義務違反から正式に契約解除を通知することとなったという。
本件で表出した騒動について、夢月ロアさんもツイートで謝罪。付随して金魚坂めいろさんとのやりとりを公開した。
オタクコンテンツのオルタナティブとして進化したVTuber
現在、いちから社の運営する「にじさんじ」や、カバー社の運営する「ホロライブ」のライバーはVTuberシーンにおいて絶大ともいえる人気を誇っている。かつての動画投稿中心のバーチャルYouTuberのスタイルとは異なり、ゲーム実況を中心とした生配信による一体感や、グループごとのキャラクターの関係性を主眼とした内容によって、アニメやゲームといったオタクコンテンツ/メディアにおけるオルタナティブな存在として広く認知されている。
一方で、その強い人気も相まって、スキャンダルも多く取沙汰されるようになり、炎上に至るケースが相次いでいる。
キャラクターというフィクションと、本来の人間性を表すドキュメンタリーのミックスによって絶妙なバランスで展開されるVTuber独自のエンターテイメントは、アイドル産業に近いものを思わせる。
YouTuberの文化では当たり前となっている「物申す系」の存在も、そのフィクション性を担保したいというファンやタレントの希望もあって非常に少ないが、その状況もあって上述した鳴神裁さんが数少ない「ご意見番」として需要・影響力を強める様相を呈している(彼の動画は根拠が不明であることが多く、その信憑性には批判も多い)。
オタクコンテンツの新たな地平を開きつつあるVTuberシーン。今後はさらなるマネジメント・運営体制の強化がファンからは望まれている。
匿名ハッコウくん
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