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♪~
♪「泣いて 生まれて 響く命」
♪「きっと嬉しくて 笑っているんだ」
♪「僕らはきっと 出逢うでしょう」
♪「手を引き 背を押し 出逢うでしょう」
♪「きっといつか今日の日も意味を持って ほら」
♪「耳をすませば」
♪「星の見えない日々を 超えるたびに」
♪「互い照らすその意味を」
♪「知るのでしょう」
♪「愛する人よ」
♪「親愛なる友よ」
♪「遠くまで 響くはエール」
(裕一)どうして僕に こだわるんですか?
(池田)あなたの曲は 人の心を勇気づける。
それが悪い方向へ向かいました。
戦争の責任を全て背負うおつもりか?
僕のしたことには… 責任があります。
戦時下だ。 いろんなことがあった。しかたのないことだってある。
違います! 僕は…!
自分の歌に勇気づけられて戦場に向かう若者に…。
興奮していました。
生きて帰る可能性も少ないのに悲しむ家族もいるのに…。
信じられますか?
これが許されることですか?
僕にはできません。 お引き取り下さい。
やっぱり 先生しかいません。
よかったら これ どうぞ。主題歌の歌詞です。
俺が書きました。
先生の苦しみは到底 俺には分かりません。
ただ…痛みを知ったからこそ表現できるものがあると俺は信じてます。
苦しんでる子どもたちを励まして下さい。
失礼します。
回想 一杯のラーメンだって作るの大変なんだよ。あんた できる?
うまいの作れる?
(智彦)フッ… やってやるよ。
(天野)その大層な服 脱げ。 仕事の邪魔だ。
おい 何だ その目は。
金は払ってくれるんだろうな。
こう見えて 儲かってるんでね。
あと… 言葉遣いは丁寧に。客商売やるんならね。
皿 洗え。
(ケン)おう! この前は助かった。
襟章が俺を救ってくれるとはね~。
父ちゃん!あんた 父親か?
あっ… はい。
向こうに行ってくれないか。
ラーメン屋 似合うぞ。
うるさい!ハハッ また来るわ。
どう思う?
(音)情景が浮かぶし…力強い。
だよね…。
苦しいけど やってみようかな…。
書いてみる。
本当に?
うん。 これ読んだ時ね ほんの一瞬だけどメロディーが鳴ったんだ。
すごい! すご~い!
いやいや… 断片的にだよ。あの 本当… 本当に少しだけ。
それでもすごい!いやいや… でも…。
まだ… で… できるか分からないから。
いいんです。 その気持ちがうれしい~!
うん。
おっとっとっと…。
(笑い声)
♪~
池田さんが見た孤児の場所教えてもらえませんか?
曲を書くためか?はい。
♪~
(華)お父さん かわいそう。
お父さんを信じよう。
♪~
回想 「露営の歌」とか「若鷲の歌」とかの作曲家の家だ。
焼けてないんだな…。作詞した西條八十とかは…。
ああ ああ…。
回想 戦争で たんまり稼いで…。くそ… くそ…。
回想 羨ましいわ。んんっ! うっ…。
♪~
ハァ… ハァ…。
(ノック)
少しは食べないと。
書けない。
どうしても書けない。
裕一さん…。
裕一さん。
もう自分を許してあげて!
いいのかな…?
(すすり泣き)
(ドアが開く音)
(ドアが閉まる音)
♪「緑の丘の 赤い屋根」
♪「とんがり帽子の 時計台」
♪「鐘が鳴ります キンコンカン」
♪「めえめえ子山羊も 啼いてます」
♪「風がそよそよ」
♪「丘の家」
♪「黄色いお窓は おいらの家よ」
(鐘の音)
♪~
ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」は昭和22年7月5日から始まりました。
復員した青年が 戦争孤児のために居場所をつくる奮闘の物語は戦争で傷ついた人々の心を励まし勇気づけました。
(ラジオ)♪「鳴る鳴る鐘は 父母の」
いらっしゃいませ。中華そば 一つ。
(智彦)中華そば。へい!
(ラジオ)♪「言う声よ」
♪「口笛吹いて おいらは元気」
(ラジオ)「池田二郎 作連続放送劇『鐘の鳴る丘』第1回。毎週土曜・日曜の この時間は青少年の不良化防止の問題に取材した連続放送劇『鐘の鳴る丘』を放送いたします。世の中に悪い少年はいないと信じている賀々見修平が不良になりかかっている彼の弟…」。
いい歌だね。
当初は土日2回放送でしたがもっと放送してほしいとリクエストが殺到。
半年後には 月曜日から金曜日まで毎週5回の録音放送となり今に続く「連続テレビ小説」のもととなりました。
はい! お祝いしよう!
わっ!