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#リモラブ ~普通の恋は邪道~#02 美々(波瑠)がSNSで恋した「檸檬」の正体はわからぬまま、10月に。…
2020/10/21 23:07

出典:EPGの番組情報


2020/10/21(水) 22:00:00 ~ 2020/10/21(水) 23:00:00
#リモラブ ~普通の恋は邪道~#02[解][字][デ]

美々(波瑠)がSNSで恋した「檸檬」の正体はわからぬまま、10月に。
「檸檬」とのやりとりを思い出した美々は社員の中から一致する人物を探し面談することを決意する

出演者
波瑠、松下洸平、間宮祥太朗、川栄李奈、髙橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、福地桃子、今井隆文、西堀 亮(マシンガンズ)、ついひじ杏奈、佐久間玲駈(ジャニーズJr.)・ 渡辺 大、江口のりこ、及川光博、
番組内容
美々(波瑠)がSNSで恋した「檸檬」という男の正体はわからぬまま、10月になった。青林(松下洸平)から意味深に呼び出された美々は「檸檬」ではないかと疑うが・・・。そんな中、 川栄李奈 髙橋優斗 福地桃子 今井隆文 ついひじ杏美々は「檸檬」とのやり取りをヒントに、社員の中から一致する人物を探す。そこで呼びだされた朝鳴(及川光博)、岬(渡辺大)、五文字(間宮祥太朗)は美々の特別健康診断をうける。しかしそれは、「檸檬」がした話と一致する相手を探すためで・
監督・演出
【演出】 中島悟
原作・脚本
【脚本】 水橋文美江
音楽
【ドラマ主題歌】 「心音」 福山雅治(AMUSE / UNIVERSAL J)
【音楽】 得田真裕
制作
【制作協力】 オフィスクレッシェンド
【制作著作】 日本テレビ


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キーワード出現数ベスト20
  1. 八木原
  2. 檸檬
  3. 五文字
  4. 青林
  5. 草モチ
  6. 今日
  7. ハァ
  8. 先生
  9. アオ
  10. 尿酸値
  11. トンカツ
  12. 居酒屋
  13. 深杉
  14. 相手
  15. 大丈夫
  16. 八木原君
  17. テレワーク
  18. 友達
  19. ダメ
  20. チーズギョーザ
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(八木原の声)
10月も半ばとなりました。

ここカネパルは
以前と変わらずテレワーク

在宅勤務が続いています。

(八木原)
徹底した感染拡大予防対策も
変わらず続いています。

(大桜美々)もうね…   檸檬!

檸檬!   檸檬! 檸檬! 檸檬!
頭の中が檸檬 檸檬 檸檬…

(八木原)
ちょっと待ってください!

意味が…

すっごく   あ… 会いたくて…

はじめまして   檸檬さん

ウフっ

あの後 美々先生…
めっちゃ落ち込みました。

あ~~…
(ゆり)美々ちゃん   座って

八木原君も
(八木原)はい

あ~!

(ゆり)分かった   分かった!
分かったから落ち着いて! ねっ

八木原君   ここだけの話ね

(八木原)はい

(ゆり)美々ちゃん

SNSでやりとりしてる
その檸檬って人に

心 引かれたんだ?

で   その相手は この社内にいる
誰かってことは分かった

(ゆり)  「誰ですか?」って
思い切って聞いてみたら?

会いたいんじゃないの?

い…   いえ

(八木原)
えっ   すっごく会いたいって…

(ゆり)
すっごく会いたいって…

(八木原)すんません

いいんです   もう相手が誰だか
分かんないままで

(八木原)相手が誰だか
分からないままじゃ

恋愛になんないんですよ

だって普通
いいな~と思ったら

次に会いたいな~ってなって

「会ってくれませんか?」
「会いましょう」ってなって

そんでドキドキしながら
会いに行って…

八木原君は

ノーマルな恋愛しか
して来なかったんだね

(八木原)えっ?
今は

2次元の相手に
本気で恋する時代なんだから

(八木原)2次元の相手…

顔も名前も分からない相手に
恋したって いいじゃない

(ゆり)美々ちゃん

朝起きて5分

お昼時に5分

寝る前に5分

お互いの素性は明かさず
5分だけのお喋り!

明かさないからこそ

余計な気遣いや忖度なしで
お喋りできる

誰だか分からないから
いいんです

分からないから
好きになったんです

そういう恋だってあるんです
おかしいですか?

(ゆり)
おかしくないよ   美々ちゃん

でもね   相手は
2次元じゃ ない 人間だ

人間は厄介だからね

分からないままじゃ
いられないと思う

続かないと思うよ   その恋は

いつか終わる恋だよ?

(八木原の声) というわけで

あれから5か月。

(夏樹) お昼 行きま~す。

八木原君も どうぞ。
(八木原) あっ はい。

(ドアの開閉音)

お先です。

?~

《「キレイな花じゃね~」》

《「じゃね~」じゃなくて…

「キレイな花だね 元気 出たあ」》

《「出たあ」… 「あ」は いらない》

えいっ。

《うっひょ~! ヤバい ヤバい》

《タメ口にしてやった》

《今日からタメ口!
タメ口で行くぞ~!》

(カメラのシャッター音)

《かわゆいハートちゃん…》

《いや いや いや…》

《こんなの送ったらどうなる?
どうなっちゃう?》

えい!

《ヤッベェ~!
かわゆいハート!》

?~

?~

檸檬と草モチの
ささやかなやりとりは

5か月たった今も
変わらず続いてるようです。

素性を明らかにしないまま…。

《ヤッベェ~
ハートなんて送っちまった~》

おっと…。




ハァ…。

(五文字) 早いほうがいいから。

(青林風一)
終わってからで いいでしょ?
帰っちゃったら どうすんの?

(五文字) 行って。
でも…。

何やってるんですか?

お2人とも
テレワークじゃないんですか?

今日は打ち合わせで
朝鳴部長に呼ばれて…。

会議や打ち合わせは
極力 リモートで

…ということになっている
はずですが。

困りますね 最近
気の緩んだ部署が多くて。

すみません。

会議室 入退室の際の消毒は
各自お忘れなく。

はい。

何してんの?
ん?

言わなきゃ! 行かなきゃ!

入っちゃった 入っちゃったよ。
行って 行って…! いいから!

行って 行って 追っ掛けて!

美々先生 あの… ちょっと。

は?
ちょ… ちょっと…。

何か?

「ゴチメシ」って知ってます?

ゴチメシ?

「先メシ」っていうのかな…。
先メシ?

先にお金を払って

飲食店を応援しよう
っていう試みで

こ… こういうのが。

忘年会や新年会で
いつも利用してた

今年は 歓送迎会も予定してた
居酒屋「おと」の食事券です。

チーズギョーザとか知ってます?
おいしいんですよ。

よかったら行きませんか?

今日… 何時に終わります?
待ってます。

一緒に行きましょう!

(八木原) え…。

話したいことがあるんです。

というか… 聞きたいこと。

じゃっ!

?~

?~      ん? 回る?

?~

《話したいこと?
聞きたいこと?》

《青林…》

《青林?》

《もしかして…

青林が… 檸檬?》

?~


(夏樹) 岬さ~ん。
(岬) あっ はいはい。

(夏樹) では 前回と同じ
目薬の処方箋 出しておきますね。

(岬) はい ありがとうございます。
(夏樹) はい。

(岬) で 妹と弟と
あと おふくろの分も。

(夏樹) えっ?
ご家族の分までお薬は出せません。

(岬) ですよね~
いやいや 言ってみただけ。

(八木原) 疲れ目 多いんですよね。
ああ。

リモートでパソコンの画面ばっか
見てるからさ。

家 狭いからさ
こうやって縮こまって見てんのよ。

お大事に。
(夏樹:八木原) お大事に。

(岬) はい 失礼します
いつも すいませ~ん。

八木原君。
はい。

成田空港の検疫 確認して。

海外事業部から
問い合わせが入ってる。

あっ はい。

(朝鳴 肇) 海だよ 海!

五文字の後ろ 背景
ザブンザブンの海!

(五文字)
いいじゃないですか 今年の夏
どこにも行けなかったんだから。

奥のほうで
サーフィンやってんだぞ?

あぁ 若い女の子が…。
あれ? 若い女の子だった?

こんな感じで~す。
フフフ…。

よくあんな写真をリモート会議の
背景にしますわな。

リアルでは
暑苦しい会議してるんだから

背景ぐらい
自由にさせてくださいよ。

何だよ 暑苦しい会議って。

アオちゃん
海 サーフィン 女の子 禁止。

はい。
じゃあ 次からは

秋の紅葉狩りにしま~す。

いやいや 背景を変えるのは
全面的に禁止だな。

え~。
あっ あと猫も禁止。

喋ってる途中で
パソコンの周りを横切る猫。

今 全世界の猫好きを
敵に回しましたよ。

かわい過ぎて気が散るだろ。

じゃあ あれは?
呼び鈴のピンポン。

あれも禁止 テレワークだって
就業時間は決まってんだから

荷物の受け渡しは
就業時間外にすべき。

子供は いいんですか?

部長のところも
時々 映り込んで来るけど。

保君 修学旅行が
なくなったんですよね。

そうなんだよ~ 小学校最大の
思い出づくりができなかった。

枕投げをしたり
お菓子を分け合ったり

「おう 好きな子
順番に言ってこ~ぜ」って

言い合ったり…。
修学旅行 そんなことしました?

昭和の子供は したんだよ。
僕もやりましたよ。

アオちゃ~ん 岩手じゃ
そういうことやってたの?

やりましたね~。
うんうん アオちゃん

どんな子が好きだったの?

雪ちゃんです 3組の。
うんうん 雪ちゃん どんな子?

その情報 今 いります?
俺はね…

クラス全員が俺に夢中だった。

さすがですね 部長!

(五文字) 僕はクラス全員から
シカトされてましたけど。

あっ… ごめん ゴモちゃん
思い出させちゃって。

えっ 五文字
いじめっ子だったの?

ハァ…。

いじめられてたんですよ
今 「シカトされてた」って…。

まぁ 違う観点から見れば
五文字が みんなをシカトしてた。

まぁ そういう言い方もできなくは
ないかもしれないけど…。

リコーダーとか
しょっちゅう隠されてましたもん。

つらかったね ゴモちゃん。

ううん でも この間
アオちゃんが聞いてくれたから

何か 気持ち的に
すっきりしたっていうか…。

あっ そう? だったら いいけど。

ちょっと恥ずかしいぐらい
何でも打ち明けちゃって。

フフフ…
何でも言ってくれていいから。

そう言ってくれるから
現在 過去 未来

全部 ぶっちゃけちゃった。
フフフ… 結構飲んだもんね。

でも アオちゃんこそ
居酒屋「おと」の豚汁!

ん? あ~!
アハハ…。

七味かけたら
七味じゃなくて爪楊枝で。

あれ びっくりした
いきなり爪楊枝が…。

バ~って豚汁に…。
散らばっちゃって。

七味だと思って
思いっ切り振っちゃったから…。

もう アオちゃ~ん。
焦った~。

あれ拾い集めんの大変だったから。
大変だったね ごめん ごめん。

ハハハ…。

すいません 関係のない話…。

何? テレワークなのに?

2人で待ち合わせとかして
外で飲んだわけ?

いや むしろ
ずっとテレワークだから

たまには会社の人と
外で飲むのもいいかな~って。

リモート飲み会には
乗って来ないのに!?

だって リモート飲み会
部長1人で喋ってますもん。

ゴモちゃん!

いや いい いい… 2人が

以前より ずっと仲良くなってる
なんて知らなかったから うん。

上司としてはね 部下同士が
何でも言い合える仲になってる

…って喜ばしいことだから
うん どうぞ どうぞ。

今後も
2人で仲良くしてくださいね。

あっ 雨だ 土砂降りだ~。

どこが?
ゴモちゃん!

(乙牧 栞)
青林さんね うん 知ってるよ。

この前 五文字さんと来てくれた。
(八木原) 五文字さんと?

(栞) うん 豚汁に七味と間違えて
爪楊枝ぶっかけちゃって。

あっ でもね すっごい いい人。

(栞) 優しい人。
あっ 栞の所の食事券 持ってた。

そうなんだよ 4月 5月って
大変だったじゃない

感染拡大予防で。

飲食店は休業せざるを得なくて…
うちの店もヤバかった。

あっ! で その時
お弁当 買いに来てくれたんだよ。

えっ わざわざ?

そう 大丈夫ですか?って
気に掛けてくれて。

ねぇ お父さん。
(乙牧ひろ吉) ん?

青林さん。
(乙牧) おっ 青林さん?

どうも ありがとね~!
あっ これは青林さんじゃ ない。

友達。
友達?

(栞) そう 友達に

青林さんの話をしてるの。

ほら 行きつけの飲食店
応援しようっていう食事券。

青林さんが 「そういうのあるから
やってみたらどうですか?」

…って言ってくれたんだよね。

「ゴチメシ」だか
「先メシ」だかいうやつな。

そう 先払いしてもらうやつ。
あれ 助かったな~。

現金収入 入って来たもんなぁ
ありがとね~。

あぁ だから
これは青林さんじゃ ない。

友達!
友達?

もう いいから! あっち行って!
何だ…。

ごめん ごめん ごめん。

(栞) もしもし?
うん 聞いてるよ。

聞こえてた。

っていうか… そろそろ
きちんと ご挨拶しなきゃ。

(栞) えっ?
お父さんに

「栞さんとお付き合いさせて
もらってます」って。

いや それ言う?

いや だって

お母さん 亡くなって
お父さん まだ立ち直ってないよ。

えっ?
亡くなって 10年たつんじゃ?

10年たつけど…。

いや それ… 待って 待って
私もハズいし。

フフっ かわいいぞ この野郎!

かわいいぜ この野郎。

(栞) 待って 待って。

まだ いいよ いい!

友達?

びっくりした~。

もう! あっち行ってってば!
友達?

(栞) ねぇ あっち行って
って言ったよね?

(八木原)
あの その食事券… あっ 近っ。

青林さんが 何枚もまとめて
購入してくれたそうですよ。

「助かった」って言ってました。

どうして八木原君が そんなこと?

彼女のお父さんのお店なんです
居酒屋「おと」。

彼女 言ってましたよ
青林さんのこと

すっごい いい人 優しい人だって。

?~

(八木原) お先に失礼します!

(八木原) あっ お疲れさまです。
お疲れさまです。

失礼します。

あっ… そこ
エレベーター前で待ってますね。

じゃあ… 待ってます。

(岬)
あれ~ どこ置いたかな? チッ。

岬さん。
(岬) あぁ お疲れ。

我孫子さんも
今日は出勤だったんですか?

(沙織) 郵便物の仕分けです。
ご苦労さまです。

(岬)
あぁ 俺はあれだよ… マスク。

あぁ マスク!
マスクの売れ行き どうですか?

(岬) いや~ 今までとは
流通経路 違うから大変だよ。

ごめん ないわ~。

あっ 会議室か!

あっ ごめん ごめん
どうも お疲れ お疲れ。

お疲れさまです。
(沙織) お疲れさまです。

今日は出勤だって言ったじゃ~ん。
うん 知ってる 言ってた。

せっかく
一緒に帰れると思ったのに

何で予定 入れちゃうかな~。
ごめん あとで電話する。

(沙織) そうだ シャンプー変えた
どう? いい香り?

え?
どう? どう?

近い 近い…!
いいじゃん 誰もいないんだから。

いや 会社だし
一応 ソーシャルディスタンス…。

真面目か! でも そこが好き。
声がデカいって!

てか 今日 遅くなる?
アオちゃん家で待ってよっかな~。

あぁ… いいけど。

今日こそ
お泊まりしちゃおっかな~。

そういうことは
きちんとケジメをつけてから

…って言ってるだろ。
真面目か でも そこが好き。

てか まだ手も握らないって
どうなの?

握る? 今 握っちゃう?
ちょちょちょ…!

それか これ これ。

だから 近い…。
ねぇ 嗅いでみて。

アオちゃんの好きな香りだと
思うんだけどな~。

ねぇ いいじゃん いいじゃん…。
ここ会社!

ね~え。
分かったから…。

?~

(エレベーターの到着音)

どうぞ。

(ボタンを押す音)

(エレベーターの到着音)
(沙織) お疲れさまでした。

お疲れさまでした…。

(ボタンを押す音)
えっ?

あれっ?

ん? あれ? あれ? ん?

(エレベーターの到着音)
ハァ ハァ…。

ごめん! いなくなった!

(五文字) えっ?

どこ行っちゃったんだろう?
(五文字) 帰っちゃったの?

いや 帰ってはないと思う
いや 分かんない。

いや 分かんないって…。

基本 何 考えてるか
よく分かんないとこあるから!

そこが魅力なんだよ~。

アオちゃんには
分かんないだろうけど。

ごめん そこが魅力なんだね…
僕には よく分かんないけど。

引かれる何かがあるわけだ。

いや 引かれたっていうか…。

だってさぁ

テレワークになってから
しょっちゅう連絡くれるんだよ。

それは産業医だから…。
 そうだけど。

「五文字さん どうですか?
健やかに働けますか?」って

しょっちゅう
構ってくれるんだもん。

こっちだって だんだん美々先生に
気持ちが行っちゃってさぁ。

考えてみたら
美々先生のおかげなんだよ。

うちの会社
感染者が抑えられてんのは。

徹底した感染予防対策
してくれてるから。

ホント…
一生懸命 やってくれてるよね。

いいよね 何か… いいんだよ。

 うん… も~う言わせるなよ。

フフっ。

捜して そっち連れて行く
待ってて。

あっ 無理強いしないで
いい いい 今日は いいよ。

(五文字) あ… やっぱりよくない。

よくない よくない。
(栞:小声で) どっち?

あっ いい いい
いや 今日は いいよ。

でも でも

1つだけ… 聞いてくれる?

《青林…》

《あの子が彼女か》

《青林…》

《彼女がいるのに… 青林…》

《青林が檸檬?》

《嫌だ! 絶対 嫌!
青林が檸檬説は嫌!》

《青林檸檬説 断固反対
タイプじゃないし》

《いや 何でか分かんないけど嫌》

《青林だけは嫌! 嫌! 嫌!
嫌! 嫌! 嫌!》

《ぜってぇ~に嫌!》

《青林だけは! い! や! だ!》

美々先生!

あの…。

体操です! 夜の健康体操。

あ… よかった
ここに いらっしゃったんですね。

あの… すみません!
何ていうか 今日は急に誘って。

その… 無理なら また別の日でも。

はい!
あっ 別の日にしますか?

はい!
そうしますか。

ふぅ…。
でも

聞きたいことが あるんじゃ
なかったんですか? 私に何か。

聞いてもいいんですか?
1つだけ!

1つだけ?

おいくつですか?

は?

いや 美々先生
おいくつになられるのかと…。

は?

五文字が27になるんですけど
五文字より…

あっ 分かりますよね
五文字 人事部の五文字。

五文字より上かな? 下かな?
っていう。

何 言ってるんですか?
僕が33なんですけど

僕より上っていうことは
ありますか?

28です。

年上だ。
年下です。

あっ いや…
五文字よりは年上ですね。

それが聞きたかったこと?
はい。

わざわざ意味深に誘ったりして?
意味深?

あっ すいません。

あの 女性に年齢って聞くと
セクハラ案件になるじゃないですか。

居酒屋「おと」で一緒に
食べたり飲んだりしながら

お話しできればなぁと思って…。

28です。
はい もう聞きました。

28です。
もう いいです。

今日は… もう じゃあ失礼します。

ちょっと待って!
私からも 1つ いいですか?

はい。

あの… チーズギョーザ。

居酒屋「おと」の
チーズギョーザには

檸檬が添えてありますよね。

あぁ あれ 檸檬 ギュ~って搾って
かけると いいんですよね。

檸檬 かけるんですか?
かけますよ。

トマトソースにもかけると
いいんですよね。

檸檬 いいですよね。

そうですか 分かりました
さようなら。

あの いつか
一緒にチーズギョーザ…。

いいですよ チーズギョーザ
いつか一緒に食べましょうね。

はい じゃあ あの
またお誘いしますね。

よろしくお願いします
失礼します。

《檸檬じゃなかった!》

《よかった~》

?~

?~

(メッセージの受信音)

(鳴き声)


?~

《どうしよう どうしよう…》

《会う? 会わない?
会いたい? 会いたくない?》

《もし会ったら どうなる?
会わなかったら どうなる?》

《どうしよう…》

?~

?~

?~

?~

?~

?~

(八木原) おはようございます。

どうかしたんですか?
おはよう。

何やってるんですか?

あっ 健康診断のデータ…。

何をチェックしてるんですか?
尿酸値 5.29。

尿酸値 5.29?

あ… 手伝います。

5.29の人を
探せばいいんですね?

あの~…

5.39じゃダメですか?
ダメ。

じゃ 5.19。
ダメ。

あっ じゃ 5.28は?
ダメ! 5.29!

すいません…。

どうして
5.29に こだわるんですか?

会いたくて。

尿酸値 5.29の人に?

会ってみることにしたの…。
どういうことですか?

だから…。

探し出して 呼び出して

実際に顔を見て
実際に は… 話してみて

それで…。

それで いろいろ
考えてみようと思って。

美々先生。

ひょっとして…。

特別健康面談ですか?
生活習慣病予防の!

そうよ…。
尿酸値 5.29の人だけの!

そう 尿酸値 5.29の人だけの。

その数値に絞って
面談をするんですね?

そう 面談します。

特別なんですね。
そう 特別だから。

はい。

5.29… 5.29… 5.29…。

いる… 絶対にいるはず。

あっ! 5.28か… 惜しい…。

5.29… 5.29…。

いた… いた!

ここにもいました!  えっ?
5.29!

該当者 2人?

もう1人いました!
えっ!?

該当者 3人…。

(深杉) おはようございます。

(八木原:美々)
おはようございます。

(八木原) これで全員ですね。
(深杉) どうした?

(八木原) 尿酸値 5.29の人を
探してたんです。

(深杉) 僕も 5.29だけど…。

(八木原) えっ。
(深杉) ん?

では 深杉先生も…。
(深杉) はい?

念のためです。
(深杉) 念のためって?

特別健康面談を行います!

何だ 何だ~?
(エレベーターの到着音)

お~… ん?
(岬) ん?

うんうん… 問題あんのかなぁ。
(岬) いや 何なんすかね。

(八木原) どうぞ お取りください。
これかぁ。

(八木原) よろしくお願いします。
これね うん…。

お座りください。
どうも はい。

《トンカツ》

《ビーフジャーキー》

《豚骨ラーメン》

《海苔の佃煮》

あっ ねぇ 尿酸値 5.29って
マズいの? 問題あります?

ありませんよ 5.29でしょ?
(岬) えっ じゃ 何で?

お静かに!
静かにしましょう。

八木原君 始めて。
(八木原) はい。

では 特別健康面談を
始めさせていただきます。

えっ 僕も?
シッ!

(八木原) 先生が用意した質問を
僕のほうで読み上げますので

お答えください。
(深杉:岬:朝鳴) はい。

(八木原)
自粛中は何をされてましたか…。

えっ? こんな質問…?

(ペンでたたく音)

自粛中は
何をされてましたでしょうか…?

テレワーク… なぁ?
(八木原) ですよね。

僕 オンライン診療。
なるほどね。

(八木原) あ… 仕事以外で。

ん~ 大掃除かな。

ちょうど
身辺整理が必要だったんで。

あっ 秘書課の子たちが

リモート飲み会で
騒いでたらしいですよ。

えっ?
朝鳴部長が独り身になられたこと。

離婚されたんですか?
あぁ まぁ。

っていうか
騒いでたって どういうこと?

朝鳴部長といえば バレンタインに
トラック1台分のチョコレートが届いた

…っていう伝説が。
いいな~。

僕 義理チョコしかもらったことない。
僕 義理チョコも もらったことない。

でも 1人じゃないですよね?

息子と2人暮らしになったんで
台所に立つようになりました。

そういえば 自粛期間中は
ホットケーキを焼いたりしました。

(八木原) 自炊されてたんですか?
息子のためにもね

料理 覚えないと。
(八木原)いいお父さんなんですね。

いやいや…
これ 健康面談になってるの?

(ペンでたたく音)
(八木原) あ…。

他の方は どうでしょうか?
あ~ あれじゃないの?

仕事以外で 健康のために

何か 体にいいことをしたかどうか
って聞いてるんじゃないの?

あっ 僕 あれ やりましたよ。

SNSで流行ってた こういう…。

いいね。
こういう… どうだったっけな。

あれ? こうして…。

そうそうそう それです!

あっ 完璧…。

よっ! よっ!
(拍手)

(八木原) はい。

檸檬は 好き… ですか…?

えっ?
(ペンでたたく音)

檸檬は… 好きですか?

檸檬かぁ…。
ん~ 苦手だな。

僕も苦手です。
僕も 酸っぱいのは ちょっと。

(岬)
えっ みんな苦手? 僕も苦手。

え… 問題あります?

健康のために ビタミンCは
取りなさいってことじゃない?

なるほどね。
(岬) あっ そういうことね。

(八木原)
コンピューターゲームをやる人。

(4人) はい。

富近先生に勧められた

ストレス解消になるゲームも
やりましたよ。

あっ 僕も それ勧められました。
(五文字) あっ ホントですか。

えっ 何… 問題あります?

健康のために
長時間 ゲームするのは

よくないってことじゃない?
(岬) あっ そういうことか…。

ふぅ…。

?~

草モチですね…。

(岬) え… 何だろう?

(深杉) お餅を喉に詰まらせない
食べ方の指導を

しようとしてるんじゃない?
なるほどね。

あ… 葉っぱ 食べた!
(岬) げっ!

えっ 葉っぱって食べないの?

はい?

食べませんよ!
食べませんよ?

まぁ 食べないっすね…。
僕は食べるけどね。

えっ…。

《このトンカツが… 檸檬!》

(八木原) 美々先生…。

これにて
特別健康面談を終了します。

(岬) はい? 何て?

これ 居酒屋「おと」の食事券
皆さんでどうぞ 八木原君。

(八木原) あっ はい。
お疲れさまでした!

《朝鳴部長が… 檸檬?》

(ゆり) あのねぇ…。

分かっています
産業医として あるまじき行為。

決して やってはならないことを
やってしまいました。

クビは覚悟の上です。

本日限りで 私は産業医を…。
辞めるつもり?

はい。
バカか。

それはそれで 無責任 極まりない。

美々ちゃんを紹介したの
私だからね。

勝手に辞められちゃ 困る。
でも…。

特別健康面談 だったんでしょ?

特別だよ?
特別は もう二度とない。

二度と やんないでよ。
はい。

すみません… すみませんでした!

…ったく。

で… 何で 5.29?

ブルーインパルスが飛んだ日です
5月29日。

ここです。
ん?

「キレイな青空でしたね」
「忘れません 尿酸値だし」。

「えっ?」
「僕の尿酸値 5.29なんで」。

何か かわいいこと言いますよね。
かわいいか…?

(八木原) あの…。

みんなで居酒屋「おと」に
行こうかって… よかったら。

ありがとう いいや 今日は…
美々ちゃんも いいよね?

お疲れさま。
(八木原) すいません。

じゃあ お先に失礼します。
お疲れさま~。

お疲れさまです。

で 「一度 逢いませんか?
逢いましょう」と言われて

檸檬が誰なのか
調べようとしたわけだ。

はい… もしかしたらと思って。

もしかしたら?

現実を受け入れることが
できるかもしれないって。

現実を受け入れる…。

でも ダメでした。
ダメだった?

ずっと誰だか分からないまま
お喋りしてたじゃないですか。

一度も見たことない顔と
一度も聞いたことない声。

それ 私の頭の中で
イメージが固まっちゃって。

あ~ 想像してたんだ。
はい。

こんな顔かな? こんな声かな?

そのうち

こんな顔だったらいいな

こんな声なら
癒やされるなぁって…。

勝手に
どんどん つくり上げて行った。

そうなんです 私好みの 顔と声に。

食べ物に例えると
極上のステーキです。

ステーキ?

でも
現実は トンカツだったんです。

トンカツ?

僕は食べるけど

目が覚めたっていうか…。

トンカツは
ステーキには ならない?

ステーキは
私がつくり上げたもので

トンカツは トンカツだから。

誰であろうと 無理…
無理なんですよねぇ。

美々ちゃん ホントに名前も顔も
分からないからこその

恋をしてたんだね…。

終わりです もう。

終わっちゃいました。

ちなみに 具体的に
どういう顔を想像してた?

えっ?
聞かせて。

カウンセリングですか?
ううん… 個人的興味で聞いてる。

ステーキでしょ?

そんな 言うほどのことでも
ないですよ?

いいじゃない…
どんな顔で どんな声?

顔は…。

『ランボー 怒りの脱出』って
映画の後半で

ランボーが戦う前に
一瞬 ほほ笑むんですけど

その ほほ笑んだ顔です。
細かっ!

声は?
声は…。

優しいツッコミをする人。

えっ?
相手の言うこと 否定せずに

優しいツッコミをする人
いるじゃないですか。

あ~ 何だっけ…。
ぺこぱ の…

優しいツッコミをする人のほう。

じゃあ 檸檬の声は全部

優しいツッコミをする
人のほうの声に

変換されて聞こえるわけだ。

はい 優しく変換されるんです。

へぇ… 優しくねぇ…。

でも それも終わりか。

寂しいねぇ。

いえ…。

いえ 大丈夫です。

《「檸檬さん お逢いすることは
出来ません」》

《「今まで どうも
ありがとうございました」》

《「さようなら 草モチより」》

あ~ 楽しかった~!


(メッセージの受信音)

《「草モチさん 返信ありがとう」》

《「またちょっと驚きました」》

(檸檬の声) 「さようならって
書いてあったので。

こちらこそ ありがとね?」。

(ボタンを押す音)

(檸檬の声) 「草モチさんと

初めて会話を交わしたのは
いつだったか」。

(檸檬の声)
「5か月ほど前になりますね。

あの頃は
緊急事態とかいって

世の中が 今まで経験したこと
ないようなことになって……

外に出ることを控えてました。

ずっと家にいて。

僕は 名前も顔も分からない人と
仲良くなりました。

草モチさんです」。

(檸檬の声)
「そんなの初めてでした。

ほんの少し
5分くらい喋ったかな。

それから 朝起きて5分。

お昼時も5分 夜も5分くらい。

挨拶だけの時もあったね。

たくさん 他愛ないことを
話しました」。

(檸檬の声)
「なんとなく……
なんとなくだけど

大丈夫かなぁって。

僕は いろんなことに対して

大丈夫かなぁって思ってました。

名前も顔も分からない
草モチさんのことも……

大丈夫かなぁ」。

(檸檬の声)
「行きつけの居酒屋や
たまに行くカラオケ

学生の頃 連れられて行った
下北のちっちゃなライブハウスや

新宿の古い寄席や劇場

旅行会社で働く友人も

田舎の
じっちゃん ばっちゃんも。

みんな大丈夫かなぁ……
大丈夫かなぁって」。

(檸檬の声) 「でも もう
街は フツーに戻ったし。

そりゃあ 以前と
違うところはあるけど。

気をつけなきゃいけないことも
たくさんあるけど。

電車や
バスの通勤ラッシュを見て

うんざりするまでになりました。

駅前の人混みも
オフィスビルに人がいるのも

当たり前になったね」。

(檸檬の声) 「人って慣れるよね。

新しい生活様式とか
だんだん平気になって。

草モチさんも もう慣れましたか

もう大丈夫ですか?」。

(檸檬の声) 「僕は 草モチさんが
誰であっても良かった。

誰であっても
話しかけていたと思います。

でも きっと
草モチさんだから 楽しかった。

楽しかったです」。

(檸檬の声)
「ありがとうございました
お元気で。

さようなら 檸檬より」。

?~

?~

(沙織) ありがとう 草モチのこと。
ん?

ちゃんと さよなら言ってくれて。
向こうが言って来たしね。

向こうが言って来なかったら
言わなかったの?

いや…。
あ… ちょっと待って。

やっぱり確認する 貸して。

あぁ…。
見せたくなくない~?

見せたくなくなく ないよ?

はい 顔認証。
うん。

はい。
はい。

隠すこと 何もないしね。
いや

私に隠して5か月も
草モチと やりとりしてたでしょ?

だから
隠してたつもりは ないって。

あのねぇ…。
ほらほら ちゃんと見て。

ハァ… よし。

はい。
はい。

もっかい言っとくけどね
普通は おかしいんだよ?

普通は 知らない人と
知らないままに仲良くなったり

しないんだからね。
うん 普通は そうなんだね。

何が
「檸檬です」 「草モチです」だよ。

檸檬 苦手だったくせに。

私がトマトソースに
檸檬入れるの教えてあげたから

それで
おいしいってなったんでしょ?

私のおかげで克服できたくせに。

ハハハ…。
何 笑ってんの?

かわいいなと思って。

フフ… 何 言ってんの?

アハハ…。
フフ…。

分かった?
はい。

ごめんね 今後は気を付けます。

ホントだよ?

もう私の知らないところで 誰かと
勝手につながったりしないでよ?

はい。

枝豆とポテト どっちがいい?

(朝鳴 保) ポテト!
よし!

(栞) はい 五文字さんたちは?
(八木原) 誘ったんだけど

深杉先生も岬さんも
明日 早いからって。

五文字のヤツさ 美々先生が
行かないなら行かないなんて

言いやがって
あいつ 何なんだろうな。

(栞) ふ~ん…
あっ お待たせしました~。

チーズギョーザで~す!
うわさの!

保 ほら 食べなさい。
いただきます!

(栞)いいね 元気で。
(乙牧)それ どうぞ サービスです。

いいんですか? すいません。
(乙牧) いいんです…。

いつもお世話になってますから!
すいません。

マジで?
マジで マジで。

そうか~。

?~

(八木原)
お父さん! 僕 手伝います!

(乙牧) お父さん?
(栞) あっ 何でもない。

ほら 向こう行って…
向こう行って。

ハァ!
(栞) いらっしゃい…。

ハァ ハァ ハァ ハァ…!

?~

私が草モチです?

えっ…?

《トンカツでも我慢する!》

《失いたくない!》

檸檬さん?

えっ 誰?
えっ?

カテゴリ:2020秋ドラマ

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