第143回「なつすい参加記念!!フェスヴァリを聴き比べてみた!!」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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こちらはクラシック音楽のCDの名盤をレビューするブログです!(^^)
年間200枚以上クラシック音楽のCDを購入する20代後半です。
好きな作曲家はマーラー、ストラヴィンキー、ベートーヴェン、ブルックナー、三善晃、P.スパーク


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みなさんおはようございます☀
ちょうど一週間前の8月18日横浜西公会堂にて行われた「夏の吹奏楽発表会」通称「なつすい」に参加をしてきました。



「なつすい」はトランペット奏者のうっつー先生率いる吹奏楽団「関東サウンドプロジェクト」を中心にSNS等で参加の募集をかけA・Bバンド2つに分かれてそれぞれ決められた曲を短い練習期間で仕上げ、発表をするという演奏会です。
私は1月の「ふゆすい」、3月の「はるすい」含め今回で3回目の参加でAバンドに乗りました。
曲目は「エモーショナル・マーチ」とクロード・トーマス・スミス作曲の難曲でありながら、吹奏楽ファンの間では人気を博している名曲「フェスティヴァル・ヴァリエーションズ」の2曲を演奏しました。
3回目の参加で今まであまり多くの人々と話すことができませんでしたが、今回はそれができて今までで一番楽しい演奏会となりました。
ちなみにうっツー先生のYouTubeに上がっている大合奏シリーズ。今回もありましたが総人数は400人と過去最大の人数らしいです。
近いうちマーラーの交響曲第8番「一千人の交響曲」のように「一千人の吹奏楽」ができそうで楽しみです。

うっツー先生の活動等はYouTubeやTwitterをご参照していただければと思います。
「関東サウンドプロジェクト」は「吹奏楽を通して人生を豊かに」という目標を掲げ今日までに様々な企画の演奏をしてきています。
そして先日8月4日には私の地元である足立区西新井の「ギャラクシティ」にて行われた「吹奏楽コンクール東京都予選一般の部」に出場し銀賞を受賞されました。
私は偶然4日が休みだったのでサウプロとまた別の友人が参加している吹奏楽団の演奏を聴きに行ってきました。
表彰式まではいませんでしたが、私が中学時代より慣れ親しんだホールにて実施されている吹奏楽コンクールの一般の部を見に行ったのは今回が初めてでしたが、サウプロの演奏は間違いなく他の吹奏楽団に存在を記憶させる演奏をしたということには間違いはありません。
課題曲2番マーチ「エイプリル・リーフ」と自由曲は喜歌劇「マリツァ」セレクション。
コンパクトなマーチから始まり、自由曲の作り込みがしっかりとされた「マリツァ」には驚きました。喜歌劇であり、ポップスチックな描写も垣間見える作品であり日頃の企画から多くのポップス曲をやっているサウプロにはピッタリの選曲で、最後は迫力満点で締めくくられています。
もちろんのことCDは買いました。

そして本題に入りましょう。
今回の名盤ヒストリアは「なつすい」でも演奏されたクロード・トーマス・スミス作曲の「フェスティヴァル・ヴァリエーションズ」の聴き比べをしたいと思います。
日頃からオーケストラの曲だけでなく吹奏楽曲も集めている中でこの曲は私の中でも好きな作品であるので複数所有をしています。今回は私が現在所有している「フェスヴァリ」を一枚一枚ご紹介していきます。


[ファイルナンバー 1]
佐渡裕指揮/シエナ・ウインド・オーケストラ

20世紀の巨匠たる指揮者バーンスタインの弟子でもある佐渡裕による指揮で演奏されるフェスヴァリ。
吹奏楽、オーケストラの両方を指揮する人物によるもののでもあり解釈としてはオーケストラ寄りに演奏されている雰囲気を感じる。
奏者に合わせたテンポ設定と中間部の各楽器群によるソロは余裕を持って演奏されるため一回一回に聴きごたえがあるものとなっています。



[ファイルナンバー 2]
藤重佳久指揮/精華女子高等学校吹奏楽部

まさに今の吹奏楽界でフェスヴァリを人気にさせたと言っても過言でもない精華女子の名演。
正直言って高校生の域を超えていてプロよりも上手いのではないでしょうか。
勢いと爆発力においてはどの演奏よりもずば抜けて素晴らしいものであり。若さあふれる名門吹奏楽部の音を感じることができます。



[ファイルナンバー 3]
新子菊雄指揮/天理高等学校吹奏楽部

1984年に演奏された天理高校のフェスヴァリ。
吹奏楽コンクール仕様のためカットはありですが、当時まだ今のように人気があったわけではないスミスの作品を取り上げたという点も凄いですがなによりも演奏順番が朝一なのに対しこのクオリティというのはまさに開いた口が塞がらない。
全体的な音色やバランスは今のように爆音チックで音を張っているわけではなくあえて余裕がありコンパクトなフェスヴァリを演奏している印象。
一人一人の技量の高さを感じます。





[ファイルナンバー 4]
渡邊一正指揮/東京佼成ウインドオーケストラ

吹奏楽におけるスタンダードな吹奏楽団といえば長年この楽団の名が上がります。
課題曲の演奏やニューサウンズインプラス等数多くの活躍を見せる東京佼成のフェスヴァリは、
可もなく不可もなくと言いましょうか。シンプルな演奏であるためあまり印象に残りません。
ただ今はすでに取り壊されてしまいなくなってしまった吹奏楽の聖地普門館にて演奏、録音をしているので吹奏楽の歴史的な価値では存在意義は高いと感じられます。





[ファイルナンバー 5]
山本正治指揮/東京藝大ウィンドオーケストラ

数あるフェスヴァリの演奏の中でも最もバランスよく楽器ごとの音がクリアに聴こえて綺麗な演奏。
演奏自体が素晴らしいため非の打ち所がない演奏であり今後を担う若者達の演奏と考えて聴くとこのディスクの価値が相当高くなると言っても過言ではないでしょう。
現在では一年に一枚のペースで名だたる吹奏楽作曲家の名曲たちを録音しリリースしています。
またこちらもほかのスミスの名作を聴くことができます。


[ファイルナンバー 6]
畠田貴生指揮/なにわ《オーケストラル》ウインズ

演奏されたのは2013年ですが、2012年に吹奏楽コンクール全国大会に進んで金賞を受賞した東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部の顧問である畠田貴生指揮による演奏。
交響楽団から出演している奏者もいるためオーケストラのような音色を引っ提げたフェスヴァリであり生き生きとした畠田先生の指揮による演奏を聴くことができます。
他のフェスヴァリよりも若干重石が乗っかったような安定感のあるライブ演奏です。



[ファイルナンバー 7]
藤重佳久指揮/ぱんだウインドオーケストラ

精華女子を指揮していた藤重佳久指揮による若手の演奏家が勢ぞろいしたぱんだウインドとオーチャードホールにて演奏されたもののライブ録音。
音形などの爆発力は精華女子ほどないものの安定感とスタンダードなフェスヴァリを聴きたい方にはぜひオススメしたい演奏。全体的に淡々と進んでいくのも印象的。
ちなみにこのCDには同じスミスの名作「華麗なる舞曲」と「ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲」も収録されており数少ないスミスの名作がこのCD一枚で楽しめるという点でも希少価値が高い一品。




[ファイルナンバー 8]
須川展也指揮/ヤマハ吹奏楽団

指揮をしているのは吹奏楽界ではお馴染みの有名サクソフォン奏者の須川展也。
吹奏楽コンクールでは輝かしい功績を毎度納めているヤマハ吹奏楽団のフェスヴァリは非常にまろやかな仕上がりをみせています。
実力派吹奏楽団かつ自身が使っている楽器の製造元でもある「YAMAHAブランド」の名に相応しい美しく気品のある仕上がりになっています。



本来なら他にもフェスヴァリを演奏している団体はあるかと思いますが、まだ集めきれていないのでマーラーの交響曲を集めつつそちらも集めていこうと思います。
今後の吹奏楽の発展を祈りつつ今回の名盤ヒストリアは終わります。
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