県道731号(矢倉沢仙石原)[南足柄市と箱根町を連絡する道路]
事業概要
県道731号(矢倉沢仙石原)【南足柄市と箱根町を連絡する道路】は、道路ネットワークの充実により、災害時の代替ルートとなるだけでなく、両地域の広域連携が促進され、観光振興をはじめとする地域活性化にも役立ち、箱根地域の渋滞緩和を図る重要な道路です。
本路線は、国立公園など自然環境豊かな地域を通過するため、極力地形の改変をせず、既存の林道を活用して整備を図るものです。
事業計画
- 事業箇所 : 南足柄市矢倉沢~箱根町仙石原
- 事業延長 : 約10.9km
- 供用目標 : 令和3年春頃
位置図
これまでの取り組み
平成18年度から、県と南足柄市、箱根町、その他関係市町で、「南足柄市と箱根町を連絡する道路に関する研究会」を設置し、5つのルート・構造(案)を設定し、地下水や動植物に与える影響、広域的な観点からの効果に関する検討などを行ってきました。
平成21年度には、検討の成果を県民の皆様にお示しし、この道路に期待することや、各ルート・構造(案)に関する様々な意見をいただきました。
平成22年度には、皆様からいただいたご意見をもとに、「自然環境」、「経済性」、「整備効果」、「既存ストックの有効活用や早期利活用の可能性」を選定要素として設定し、評価を行い、平成23年2月にこの道路のルート案を公表いたしました。
その後、各種調査を行うとともに、関係機関等との調整を進め、平成25年度から事業に着手いたしました。
令和2年開催の東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れ、令和元年度までの開通を目指して整備を進めておりましたが、台風19号(令和元年10月)により、大規模な崩落などが7箇所で発生し、復旧工事を行う必要が生じたため、令和元年度の開通が困難となりました。
現在は、令和3年春頃の開通を目指して工事を進めています。
工事状況の紹介
既存の林道の舗装とガードレール等のリニューアルや待避所の設置等の安全対策の整備を進めています。
既存の林道の状況(整備前)
整備中の状況(令和2年9月撮影)(まだ通行はできません)