乱視用コンタクトレンズ
乱視とは、物や風景がダブって見える状態のことを言います。乱視は角膜または水晶体の歪みが原因となります。乱視のない状態をカーブが均一な野球のボールとすると、乱視の状態はラグビーボールのようなカーブと言えます。このため、単一なカーブの球面ハードコンタクトレンズでは装用が困難です。角膜に沿って密着する通常タイプのソフトコンタクトレンズでは、乱視が補正することができません。当院では乱視の原因、角膜カーブの強さ、お使いになるシーンに合わせて処方いたします。お気軽にご相談ください。
乱視用コンタクトレンズの種類
ハードコンタクトレンズ
角膜乱視の補正に優れています。弱度の角膜乱視の場合は、乱視用ハードコンタクトを使わなくても補正が可能な場合があります。強度角膜乱視の方へは、レンズ内面に2つのカーブを持たせ、乱視が強い角膜へフィットする構造となっています。球面ハードレンズに比べて、快適な装用感と角膜に対する安全性が高いのが特徴です。
ソフトコンタクトレンズ
乱視の原因が角膜よりも水晶体のひずみにある方にはソフトタイプが適しています。また、スポーツをされる方はソフトタイプをお勧めします。1日使い捨てタイプは、お出かけ時やスポーツの時などのように、シーンに合わせた使い分けができます。
当院取り扱い商品
ハードコンタクトレンズ
ハイサンソαトーリックⅡ
承認番号:20600BZZ00436000
ソフトコンタクトレンズ
デイリーズ アクアコンフォートプラス トーリック
承認番号:21000BZY00068000
ワンデーアキュビュー モイスト 乱視用
承認番号:21600BZY00408000
エアオプティクス®乱視用 2WEEK
承認番号:2000BZX00109000
アキュビュー オアシス 乱視用
承認番号:21800BZY10252000
2WEEKメニコン プレミオ 遠近両用
承認番号:22300BZX00094
乱視ごとにレンズの安定方法が異なります
乱視には、「度数」と「軸(角度)」があり、軸がずれると見えづらくなってしまいます。眼の中でレンズの回転を防ぎ、軸を安定させる方法は3つあります。
- バックトーリック法 (ハードレンズ)
- プリズムバラスト法 (ソフトレンズ)
- ダブルスラブオフ法 ( 〃 )
乱視用ソフトレンズの注意点
乱視用ソフトレンズはレンズの一部が厚いため、安全性においては近視用のソフトレンズに比べてさらに劣ります。
個人差はありますが、眼の健康のためにも8時間を超える長時間の装用は、できるだけ控えましょう。