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ホーム > 講座 > ルース教授のグローバル講座 ─Global Marketers Channel by Ruth─ > 紹介を通じて多くのリードを獲得する4つのヒント─Referrals: The Best New Business You Can Get─
2018.08.20
リファラル(紹介)を活用すれば、質の高い新規リードが容易に獲得できます。
あなたのビジネスをよく理解してくれている顧客・取引先・従業員は、できる限りニーズのありそうな見込み客を紹介しようとしてくれます。少なくとも、真剣に検討してくれることは間違いないでしょう。そのため、リファラルから得たリードの成約率は、高くなる傾向にあるのです。しかも、リファラルはほとんどコストがかからないため、ROIは非常に高くなります。唯一問題があるとすれば、リファラルだけでは売上を予測できないという点だけです。
リファラル率を上げて素晴らしいリードを獲得するためにできることはたくさんありますが、ここではリファラルを通じてより多くのリードを獲得するためのヒントを4つ紹介します。
基本的に、ビジネスパーソンは仕事仲間の役に立とうとします。そのため、多くの顧客や取引先を紹介してくれることも多いです。しかし、紹介してもらうためには必ずリクエストしなければなりません。あらゆるインバウンドとアウトバウンドの接点(自社の製品・サービス・ブランド等と、顧客・取引先・従業員等との接点)を分析し、最適なところでリクエストを出しましょう。例えば、メールのフッター、Webサイト、手紙の追伸、LinkedIn、請求書、名刺などです。
メッセージは、明確であり、かつ、不快にさせない内容であることが重要です。相手が返事をしたくなるようなリクエストを考えなければなりません。一つの良いアプローチとしては、なぜリファラルをリクエストしているかを説明することです。例えば、「私たちのビジネスは、満足してくださったお客様からの紹介によって成長していきます。もし私たちのサービスに満足していただけましたら、ご友人や同僚の方々にぜひ紹介してください」というような文章を書くとよいでしょう。
リクエストどおり紹介してくれたら、すぐにお礼のメッセージを送ってください。ただし、お礼の品まで添えることはやめておきましょう。多くの企業では従業員が贈答品を受け取ることについて厳しく制限されていることが多いからです。気持ちのこもった温かいメッセージのほうが、インパクトがあり効果を期待できるでしょう。
リードの管理体制が整っていない場合は、リファラルマーケティングを取り入れるべきではありません。紹介者の好意を踏みにじることになるからです。リファラルを通じて獲得したリードは、他のマーケティングキャンペーンから獲得したリードと同様に、精査してナーチャリングする必要があります。もし受注に至ったら、必ず紹介してくれた人と紹介された人に連絡し、またお礼を言わなければなりません。
もしも機会があれば、こうしたリファラルマーケティングを、リード獲得の1つのオプションとして検討してみてください。
ルース・スティーブンス プロフィール
アメリカのBtoBマーケティングを代表するコンサルタント
コロンビア大学客員教授。イーマーケティングストラテジー社 代表取締役。
コロンビア大学経営大学院卒業、MBA取得。タイム・ワーナー社、ジフ・デイビス社、IBM社などでマーケティングの要職を歴任。米国のBtoBマガジンで最も影響力のある100人のひとり、またリードマネジメント協会の注目すべき女性20人にも選ばれている。数多くのメディアにもブロガーとして寄稿し、B2Bマーケティングをテーマにした多くの著書がある。
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