第8話 失敗
既にリオが入学してから五か月が経過している。
現在、リオはイジメにあっていた。
入学当初こそ、数字が読めなかったり、文字が読めなかったりと、嘲笑の対象とされていたリオであった。
だが、図書館で本を読んだりして、自力で文字を学んでいるうちに、メキメキとクラスの学習速度に追いついていった。
そもそも前世で大学生程度の教養は有していたのだ。
この世界の常識以外は特に覚えることもないことから、この結果は必然であったといえる。
これでも本人は目立たないようにだいぶ手を抜いていたのではある。
だが、いかんせん周りのレベルを掴みかねているので、どこまでやっていいのかがわかっていなかった。
周囲のレベルを把握し始めた頃には、リオの成績はかなり上位の方に位置することになってしまったというわけである。
周囲の生徒はリオの成長が面白くなかった。
幼くして他者を蔑むことで自尊心を満たすすべを知ってしまった彼らの中には、一度敗者となった者はそのまま敗者でいることを望む者が多い。
ましてやそれが元孤児となればなおさらである。
とはいえ、リオとしては、自分から他の生徒に積極的に話しかけるつもりもないので、周囲からどう思われていようが関係はなかった。
リオは、この世界の知識をつけるために学院という場所を利用しているにすぎないと、心の中で割り切っているのだ。
現在は周囲から無視されて独りぼっちの学院生活が続いているが、前世で大学に通っていた時は一人で授業を受けるのは当たり前だった。
他の生徒とコネを作ったり、他の生徒から学んだりすることもないので、リオにとって無視される程度は何の障害にもならない。
裏では色々と陰口を叩いているようであるが、表だって馬鹿にすることはリオの成績がそれを邪魔していた。
ところが、周囲の生徒がリオに対する鬱憤を晴らす出来事が、魔法の授業で起こった。
魔力の感知ができるようになったことが不自然でないタイミングになると、リオもようやく魔法の術式契約をすることとなった。
術式契約のやり方は非常にシンプルである。
地面に契約陣と呼ばれる幾何学文様の陣を描いて、その上で瞑想をし、魔力を放出して呪文を唱えるのである。
成功すれば地面に描かれた契約陣が消滅して、自らの身体の中に術式として刻まれていく。
ちなみに、高位の魔法になればなるほど契約陣の紋様は複雑になる。
「やった! できたぞ!」
「まぁ、初歩の『
講義は魔法使いのタイプごとに講師がついて行われる。
リオは万能型であるために、道士型と闘士型のグループの両方を行き来することになる。
同時期に術式契約をすることとなった周囲の生徒達が次々と契約を成功させて喜びの声をあげる。
だが、リオはいまだに契約に成功する兆しがなかった。
(なんだ? これは……術式がどういったものかは何故かわかる。だが契約しようとすると弾かれる)
リオは戸惑っていた。
術式陣の上に乗って契約を結ぼうと魔力を放出すると、どういうわけか取得しようとしている魔法の内容がどういったものか感覚的に理解できてしまったのだ。
だが、いざ術式契約が完了しようとなると、身体がそれを拒絶するかのように受け入れない。
一人、二人と生徒が契約した術式の呪文を唱えて魔法を使う生徒が増えていく。
そんな中、最終的にリオだけが取り残された。
それを目ざとい生徒が見つける。
「おい、リオの奴まだ術式契約に成功してないぜ!」
魔法を使えるようになって、浮かれていた多くの生徒がリオに視線を集めた。
魔法が使える者と魔法が使えない者との間には歴然たる事実として大きな力の差がある。
特に戦争においては魔法を使える者は戦の花形となる。
そのことから、実際に前線に出ることがなくとも、魔法が使えるということは一種のステータスとされている。
また、魔力感知に目覚めた者は、通常の人間よりも若々しく肉体を保つことができる。
さらに、寿命も魔力の感知に目覚めていない人間よりは長くなる。
それゆえ、特権階級に位置する者は、特権階級の証左として、魔法を習う者が多い。
王立学院において魔法の講義が魔力を持つ者の必修科目としてカリキュラムに組み込まれているのはそのためである。
そして、魔力の量は親から子へ遺伝するものであるが、王立学院に通えるような家柄の者は魔法を扱うに足る魔力を有している者と交配していくため、必然的に大半の生徒が魔法の実技の講義を受けることになる。
最近、身分不相応に賢くなって気に食わない元孤児の平民が術式契約に失敗した。
新たな揶揄の口実ができたのであるから、リオのことが気に食わない生徒にとってはまさしく朗報であった。
魔法は選ばれた者にしか使えない、万能型というのは嘘だ、やはり元孤児は所詮孤児なのだと、彼らは嬉々として囃し立てる。
そのうち、魔光石が反応したのも何かの間違いだの、リオが王立学院にふさわしくないだの、成績が良いのは不正をしているからだの、生徒達は好き勝手なことを言い始めた。
収拾がつかなくなりはじめたところで講師が注意するも、生徒達はひそひそとリオに対する批判をし続けた。
そして、その日、リオは術式契約を成功させることはできなかった。
「リオ。ちょっと放課後に私の研究室に来なさい」
その後の算術の講義の終わりにリオはセリアに呼び出された。
放課後になると図書館棟の研究室へと赴く。
「失礼します」
セリアとはそれなりに話す関係になっており、こうして研究室に来るのも珍しくはなかった。
不思議とセリアとは息が合うのか、自然体で会話ができるので、リオはセリアに呼ばれて話す時間が好きだった。
「よく来てくれたわね。聞いたわよ。術式契約ができないんですって?」
「はい」
リオが部屋に入ってくるなり、セリアが用件を切り出す。
よくあることなのでリオも普通に受け答えた。
どうやら早速リオが術式契約に失敗した話を聞きつけたようである。
「魔力の感知はできているのよね?」
「ええ」
そう言うとセリアは顎に手を当てて考えるそぶりを見せた。
こういった状態になると、ちょっとやそっとのことでは反応しなくなるのはわかっているので、リオも黙る。
「……初歩の術式、たとえば『
「はい、残念ながら」
肩を竦めてセリアの質問に答える。
もともとそういったものがない世界にいたためか、どうしても使いたいというほどではないが、それでも未知の技術を使ってみたいという気持ちはリオにもあった。
だから、現状には少々不満を覚えている。
「……おかしいわね。術式契約ができないことの原因として考えられるのは……魔力制御ができていないから? いや、でも初歩の術式なんて魔力感知さえできりゃ契約できるもんだし……」
俯きながらぶつぶつと呟いて自分の世界に入り込んでいるセリア。
「ごめんなさい。確実にこれだと断定できる原因が私にもわからないわ」
やがて考えの整理がついたのか、顔を上げたセリアは悔しそうにそう言った。
「かまいませんよ。まだ術式契約ができないと決まったわけじゃありませんし、まぁできたら儲けものぐらいの考えで気楽にやってみます」
「そっか、まぁ、私にわかることならいくらでも相談に乗ってあげるから何でも聞きなさい」
「ありがとうございます。そうですね、術式契約が成功する時ってどんな感覚なのですか?」
早速リオは質問してみることにした。
術式契約する時の自分の感覚が気になったのだ。
「どんな感覚? んー、そうね。身体の中に何かが入ってくるようなのと、後ちょっとだけ身体が熱くなるような気がしないでもないかな」
リオの質問にセリアは不思議そうに答えた。
「その術式がどんな内容なのかわかったりはしませんか?」
「術式の内容がわかる? どういうこと?」
「えっと、なんていうか、その術式がどういう理屈で世界に干渉して事象を起こそうとしているのかってことですかね?」
リオは術式契約しようとした時のことを思い出して可能な限り具体的に噛み砕いて説明してみた。
「なんで疑問形なのよ。まぁ、いいけど、そんなことわかるわけがないじゃない。それがわかったら魔法の研究はもっと進んでいるわよ。っていうかそれを研究するのが私のテーマだし」
(俺は普通じゃないのか? 他人が解らないことが解る……不味くないか?)
セリアの回答にリオは何とも言えぬ感覚を覚え、すぐにその危険性を理解した。
この世界では人間族の多くが信仰する神々がいる。
魔法とはその神々が人間族に与えた神聖なものというのが通説的な理解である。
そんな神聖な技法の内容を、術式契約を実行しようとするだけで理解してしまう。
敬虔な信者、いや下手をすれば一般的な信者達から見ても、異端扱いされかねない。
「そうなんですか。成功する時の感覚がわかれば参考になるとも思ったんですが」
リオはセリアに自分の感覚のことを話さないことにした。
セリアのことが信用できないわけではないが、もう少し調べてみる必要があると思ったからだ。
「参考にならなくてごめんなさいね」
「いえ、曖昧なことを聞いたってわかっていますから。感覚なんて人それぞれでしょうし。こちらこそ変なことを聞いてすみません」
「そうね……。でも、ちょっと面白い着眼点ね。術式契約が成功する時の感覚か。今まで特に考えたこともなかったわ。統計をとってみれば興味深いことがわかるかも……」
リオの言葉を聞いてセリアは何らかのひらめきを得たようだ。
興味深そうな顔をしながら再び自分の世界へと没頭し始めた。
(根っからの研究者なんだな)
そんなセリアの様子をリオは苦笑しながら見ていた。
「あ、ごめんなさい。考えごとをし始めるとすぐ自分の世界に入っちゃって」
と、セリアは少し恥ずかしそうに笑った。
「いえいえ、先生の可愛らしい顔をじっくりと拝見させていただきましたから」
「な、ば、馬鹿!」
セリアは照れた様子で薄っすらと顔を赤くした。
どうもこの手の冗談には弱いようである。
「そ、そんなことより、リオは大丈夫なの? なんかリオのクラスの生徒がずいぶんと嬉しそうにあんたの悪口を言っていたけど、ひょっとしなくともいじめられたりしてる?」
話を逸らしたい気持ちもあるのだろうが、純粋に心配した様子でセリアは尋ねた。
「ありがとうございます。まぁ特に問題はないですよ」
リオはそんな気遣いを嬉しく思ったが、特に気にした様子もなく答えた。
「リオって本当に歳不相応にドライよね……。本当に大丈夫なの?」
セリアは遠慮がちに再度尋ねた。
「イジメというか。まぁまだ可愛い子供のいたずら程度ですけど。今のところは無視される程度ですね。後は陰口程度じゃないですか」
「それ、立派ないじめだから。はぁ、貴族のいじめは質が悪いからなぁ」
セリアはローブのフードの上からゴシゴシと頭を掻いた。
「私、リオのことは私と同じくらいに頭が良いと思っているのよ。教えたことはすぐに吸収するし、学院での成績も信じられない速度で上昇しているし」
と、突如、真面目な表情でセリアは言った。
「それは買いかぶりかと。……他の人よりも少しだけ多く努力しているだけですよ」
セリアがリオのことを賢いと思っているのは自分に前世の記憶があるからだと、リオはそう思った。
「リオが努力しているのは知っているわ。いつも図書館で遅くまで勉強しているものね」
そう言って、微笑ましいと言わんばかりの表情で、セリアはリオを優しく見つめた。
「けどね、努力するのは当たり前なのよ。努力しない天才なんていないわ。努力するからこそ頭が良くなる。頭が良いからこそ努力する。そういうものよ。だからリオは頭が良い。天才と呼ばれたこの私が保証してあげる」
「それは……光栄です。ありがとうございます」
「ええ。どういたしまして。それだけにね。リオが心配なの」
そう言うと、セリアの顔に僅かな影が差した。
「学院の中には貴族が多いからさ。あいつらすぐに他人と比較したがるじゃない? あんまりリオが優秀すぎると嫉妬を受けるんじゃないかと思ってさ。リオは小利口なタイプだと思うから内側で溜めこんじゃうんじゃないかって……ね」
と、どこか恥ずかしそうに言うセリアに、リオは薄っすらと微笑んだ。
「ありがとうございます。大丈夫ですよ。こう見えてストレスとの向き合い方は心得ていますから。それに神経も図太い方ですし」
「七歳のガキがストレスとの向き合い方を語るんじゃないの……」
呆れたように、だが、微笑みながら、セリアは言った。
「まぁどうしても駄目な時はセリア先生を頼らせてください」
と、悪戯めいた笑みを浮かべてセリアを見る。
そんなリオを見て、ニヤリと笑うと、セリアは口を開いた。
「よろしい。その時は私の胸を貸してしんぜよう」
小さな体で抱きかかえるように、セリアは腕を開いた。
「ま、セリア先生はちっこいから抱き着くには位置的にちょうど良さそうですね」
「なっ!? ちっこい言うな! まだ、伸び盛りなの!」
「はは、わかっていますよ。まだ十二歳ですもんね」
「じ、自分よりも子供な奴に子ども扱いされている気がする……」
セリアは妙な敗北感を味わった。
その後も、セリアと笑いあい、この日は楽しく一日を終えた。
そして、翌日、リオが登校すると、リオはいつもとは異なるイジメのやり口に気がついた。
いつもリオが座っている机が、刃物で削ったかのように、乱雑に傷ついているのだ。
そして、机の上には花が添えられていた。
この花はベルトラム王国で死者に供えるものとされており、決して生者に贈るものではない。
どうやらいよいよ有形力の行使に出てきたようである。
きっかけは昨日の魔法の授業だろう。
ここまで低俗だと、怒りよりも呆れの方が強かった。
リオは机と椅子の様子を見ると、周囲を見渡した。
中にはリオと視線を合わせないようにしている生徒もいるが、大半はリオの方を見てニヤニヤと笑っている。
特にクラスの中で高位の家柄の貴族の子弟達はひどかった。
リオに対する侮蔑の感情を隠そうともしていない。
ふと、リオの視線が上流貴族のグループの側にいるクリスティーナとロアナを捉えると、二人とも不機嫌そうにそっぽを向いていた。
やがて講義を行うために講師が教室に入って来ると、いつもリオが座っている前方の席の異変に気づいた。
「お、おい、なんだその机は?」
添えられた花の意味に気づいた講師が戸惑ったように生徒達に尋ねた。
「そこはいつもリオが座っている場所です。リオが犯人では?」
そう言ったのはロアナの取り巻きの一人である。
「そうなのか?」
話を聞いた講師がリオを問いただす。
「いえ。自分が朝来たときには既にその状態になっていました」
「本当か?」
講師は疑うような視線でリオを見つめてきた。
正直どうでもいいが、このまま冤罪をかけられるのは面白くない。
少しばかり意趣返しをしてみようと考え――。
「どうしていつも自分が座る席を自分で壊さないといけないのでしょうか? しかも王国の法にて公の施設の器物を損壊することは罰金に加え鞭打ちの刑に値する立派な犯罪行為になると記憶しております」
と、淀みのない口調でリオは弁明した。
「とはいえまさか品位ある王立学院の生徒の皆様がそのような低俗な真似をするとは私も思いません。きっとゴブリンでも迷い込んだのでは? 学院まで侵入したとなれば一大事です。都市の警備を強化することを具申します」
さらに付け加えるように、真面目な表情で、リオが語った。
「む、そ、そう……だな……」
そして、このリオの発言に講師の顔が引きつる。
講師としてもリオがやったとは思ってはいないし、犯人にもおよそ見当はついていたのだが、立場上貴族の子弟達の側に立たねばまずいと考えていた。
それゆえリオを疑うような発言をしたのだが、返ってきた回答は予想を遥かに上回るものであった。
ゴブリンという生物はこの世界に存在するもっともポピュラーな魔物と言ってもいい。
それは知能が低く性欲だけは強く繁殖力のある最低の魔物として知られており、他人をゴブリンに例えて揶揄することは人間性そのものを否定する表現であった。
とはいえリオは明確に誰かを指してゴブリンとは言っていない。
学院の生徒が犯人ではないと言ったうえで、あくまでもゴブリンが犯人だという推測しか言っていないのだ。
屁理屈ではあるが、あえてそれを指摘して事を荒立てるのも上手くない。
犯人たちからしてみれば、この上なく気に食わない侮蔑表現だろう。
しかし、表だってリオに反論することは叶わない。
それをすれば自らが犯人だと自白しているようなものだからだ。
即興で考えたにしては実に凝った返しであった。
今の講師は草むらに石を投げたらドラゴンが現れた気持ちであった。
ふと教室を見渡してみると、案の定、一部の上級貴族の子弟達がリオを呪い殺すような視線を送っている。
おそらく彼らが犯人なのだろう。
「……すまんがリオは他の席に移ってくれ。その花は講義が終わった後に私が回収する」
「はい」
講師はこれ以上のトラブルを避けるためにさっさと講義を始めることにした。
リオも言われたとおりに近くに空いていた席に移動する。
その講義の後、一部の生徒達がリオに聞こえるようにリオを中傷した。
リオが術式契約に失敗したことをいいことに、再び表だってリオを馬鹿にする空気ができてきた。
リオに対して不満を抱いていた子供達は一気にその流れに乗った。
対するリオはシカト一択である。
ここにいる生徒達とは卒業するまでの関係だと割り切っているのだ。
今のリオは、そんなことよりも、術式契約が失敗した理由、そして魔法とは何なのかについて考えていた。
リオは魔力を用いて身体能力と肉体を強化することができる。
それなのに術式契約をすることはできない。
今リオが魔法関連で自身について把握していることは少ない。
一つ、魔力が目で視える。
二つ、魔力を使って身体能力と肉体を強化することができる。
三つ、術式契約を行おうとすると、その術式がどのように世界に干渉しようとしているかを理解できる。
四つ、しかし、いざ術式契約を行おうとすると体内で術式の刻印が弾かれる。
五つ、術式の刻まれた魔道具に触れても術式の内容は理解できない。
これらのことから術式契約ができない理由を導き出すにはピースが足りないように思えた。
だが、術式契約ができなくとも魔法は使えるのではないかと、リオは考えていた。
なぜなら、リオは魔法の発動原理である術式を理解しているのだ。
ならば、その原理を真似て魔力を操作してやればよい。
そう考えるのに時間はかからなかった。
術者というハードウェアが術式というソフトウェアを用いて魔法を発動させる。
リオは魔法をそのように捉えている。
そして、そのソフトウェアである術式契約について、リオは言葉で言い表せぬ歪みを感じとっていた。
たしかに、術式を用いれば世界に干渉することはできる。
だが、そのソフトウェアは何か大切なものを決定的に無視している。
そのように思えたのだ。
しかし、理由はわからない。
そもそも自分は規格外な点が多すぎるのだ。
規格外なものに無理やり規格をあてはめる必要はないのかもしれない。
術式契約ができなくとも魔法が使えるというのならば、術式契約ができないことに拘る必要もないだろう。
そう考えればいいのかもしれない。
そうであるならば今必要なのは理論の証明だ。
近いうちに覚えた術式による魔力の流れを再現してみようとリオは考えた。