現在では田舎でもれんげの花をなかなか見かけなくなってきましたが、以前は春になるとどこの田んぼにも一面にれんげの花が咲いていました。
れんげ草が光合成でつくり出す養分を求めて、根には根粒菌というバクテリアが付き、瘤(こぶ)のようなものが出来ます。この根粒菌は、れんげ草から養分をもらうかわりに、れんげ草に窒素分などの栄養分を供給します。
れんげ草は、根粒菌のおかげで空気中の窒素分までも養分に出来るので、あえて肥料を施す必要もなく、れんげ草を田んぼにすき込む事で、その後に栽培する稲にとっていい肥料になる上、稲への余分な肥料を抑える事が出来ので稲は健全に生育しおいしいお米が出来るのです。
余分な肥料を施さないという事は、それを食する人間の健康にも一躍かっています。