個人的には株でも為替でもチャートを見てトレードする限りエントリとエグジットの要領は変わらないんですけど、このふたつの世界にはわりと大きな違いがあるのでそのへんを書いてみます。
まず為替のチャート…見慣れたドル円月足です。1ドルが何円だったのかを見るためのものです。
次に円ドル月足…ドル円の逆で、1円が何ドルだったかを見るためのチャートです。波のカタチがドル円とは上下さかさまになります。
日本で生活している人は1ドルが何円かを知りたいことが多いのでドル円チャートが便利ですけど、アメリカで暮らしていれば事情は逆になります。
ということは、ドル円のショートは円ドルのロングとほぼ同じ意味になり、トレード業界でよく言われる「ショートは落ちるのが早い」ということはなさそうです。
次に株です。
日経平均の月足チャートですけど、株には為替のような上下さかさまな世界はありません。
株はキャピタルゲインのほかインカムゲインや優待も得られるとても身近な投資対象で、基本的に「買うもの」です…日本の個人投資家の1割しか空売りのできる信用口座を持っていないことを考えれば、やはり買いから入るのが主流と考えられます。
なので、9割の買いで入っている投資家たちが何らかのきっかけでいっせいに投げに転じたとき、「ショートは早い」が成立しそうな気がします。
重力に引かれていくような感じですね。
そう考えると、上下もなく無重力な為替の世界はカミーユ的、引力のある株の世界はシャア的だなってときどき思ったりするわけで。
ひとりよがりなおちをつけてしまったので、おわりにします。