「相場は悲観のなかに生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観のうちに成熟し、幸福感のなかで消えていく」とはよく言われることで、急落は絶好の買い場みたく言われることもしばしばですけど、資産形成を考えるにあたっては落ちてる途中のナイフを気持ちでつかんでヒーローになる必要もないと思うので、とりあえずどのあたりのナイフなら拾っていいのか考えてみたいと思います。
とりあえずと書いたのは、やはり先の先(せんのせん)を取ろうとすればするほど、失敗する確率は高くなるからです。
では歴史的な押し目買いポイントとなったオバマさんが大統領に就任したあたりのダウ平均月足チャートを見てみたいと思います…過去のチャートは貴重な示唆を与えてくれます。
7,400ドルの節目を下にオーバーシュートしたあと、バネを下に引いてから弾いたように上昇しています。
拡大してみます。
まずAで長い陰線がでました。つづく1はAに対してローソク足レベルのダウ理論で下降していますが、ヒゲだけなのでまあハラミと考えます。2と3もAに対するハラミで、4で下方ブレイク、7,400ドルの節目タッチです。
節目に到達しているので、5の陽線に対する6のローソク足レベルのダウ理論上昇で反転と見る人は多いと思います…実際その6の終値水準にレートが戻ってきたところから再度強い買いが入っています。(この考え方はどの時間軸においても重宝します)
個人的には、5は下ヒゲだけのダウ理論下降なので、とりあえず4のハラミとみなし、4の高値を実体で抜ける7で反転と考え、ロングを入れるならそのあとです。
さらに週足に拡大してみます。
週足で見ても、長い陰線の内側での混乱を除けば、マルのキャンドルで反転したあと、きれいに上昇に転じています。
落ちるナイフを拾うならせめてここですが、実際のところ、何カ月も下落したあとに週足の反転一本だけで入るのは勇気がいるので、自分だったら先に書いたような月足レベルでの反転を確認してからしかエントリできないと分析します…後の先と言いましょうか。
まずはローソク足レベルで反転しないかぎりトレンドは転換しないので、波の大きさに合わせた時間軸で反転を確認することはとても大切だと思います。
おわりです:)