2016年02月29日
特撮 - 「ウインカー」発売記念ツアー(大阪) 【ライブレポート・感想】
umedaAKASOへ特撮のライブを見に行ってきました。

タイトルの通り、今回のツアーはニューアルバム『ウインカー』の発売を記念したもの。
この日のライブも、『ウインカー』の収録曲を中心に、過去曲を織り交ぜたセットリストで構成されていました。
この日は土曜日だったので、早い時間から梅田をブラブラ。
近くのディスクユニオンで時間を潰しつつ、開演15分ほど前に会場に入りました。
会場フロアのBGMはMOTORHEAD。
ぼくの記憶では、特撮でも筋肉少女帯でも、大槻ケンヂ(オーケン)の両バンドのライブ前に流れているのはいつもMOTORHEADなんですよね。
だからずっと「オーケンはMOTORHEADが好きなんだ」と思っていたんですが、ちょうど今回の『ウインカー』のインタビューで「マニアの方には悪いけど、MOTORHEADってどれを聴いても同じように聴こえるよなあ。そこがいいって面もあるんだろうね」って言っていて、アレ? と思ったことが記憶に残っています(笑)
でも、いつもMOTORHEADなんだよなぁ。なんでだろう?
以前、ぼくの友達が車の中でずっと嵐のCDを流していて、「この男は嵐が好きなのか?」と思っていたら、実は妹が入れたCDをそのまま流していただけだった、ということがあったんですけど、そういうパターンかな? うーん、そんなパターンあるのか?(笑)
開演時間が過ぎ、10分ほど経った頃、会場が暗転し、MOTORHEADがストップ(笑)
ステージの両サイドにあるライトがピカピカと点滅します。まるで「ウインカー」みたいだ。
そして、ファンキーなSEとともにバンドが登場。
1曲目は、ニューアルバムでもオープニングを飾る"荒井田メルの上昇"。
ハードコアな特撮のライブですが、今回はメロウに幕を開けました。
ズンズンと響き渡るARIMATSUのドラムと、三柴理のなめらかなピアノがすごく心地良い。
もちろん、NARASAKIのギターも、RIKIJIのベースも最高。素晴らしいバンド演奏。その中で、オーケンの歌だけがそんなに上手くない(笑)
でも、やっぱりこれが特撮の味ですよね(笑)
大槻ケンヂの歌詞とヴォーカルがあってこその特撮。メロウなような、脱力感を覚えるような、不思議な心地良さに包まれます(笑)
軽くMCを挟んで、2曲目は”音の中へ”。これも『ウインカー』の流れ通り。
この曲は、特撮印のハードなナンバー。会場の空気が一気に熱くなります。
特に盛り上がるのは1番目のサビの直後。
NARASAKI氏の「せーのっ!!」という掛け声を合図に、「サーウンド!! サーウンド!!」の大合唱!
ハイハイハハイ!! ハイハイハハイ!! フーッ\(^o^)/
楽しい(笑)
続いてもニューアルバムより"愛のプリズン"。
この日の"愛のプリズン"はうわなにをするやめr
4曲目は"アリス"。ここまでは完全にアルバム通りの流れです。
アルバムの中ではやや印象が薄めな楽曲でしたが、生演奏で聴くと、スタジオ音源以上にヘヴィなサウンドですごくカッコよかったです。
途中の語りパートもカットせずに再現。やっぱりカッコいい。
ここでMCを挟んで、やはりニューアルバムより"ハンマーはトントン"が演奏されます。
この曲の冒頭は、三柴氏のピアノをバックにした合唱パート。流麗なピアノに合わせて、朗々とした歌声が響き渡ります。ライブでは、もちろん、オーディエンスが合唱する流れに。
しかし、そんなに単純な歌詞でもないので、NARASAKI氏が親切に「悪徳拝金」「暴力独裁主義」と、歌詞をリードしてくれます。単語が単語だけにシュールです(笑)
しかも、オーケンはオーケンで「母さんが、夜なべぇ~♪」とか「プリプリーズン! 愛のプリズン!」とか、歌のリズムを乱すような茶々を入れるので、完全にカオスな状況に。歌いたくても歌えないよ(笑)
しかし、そんな中でも全く乱れることなくピアノを弾き続ける三柴氏は凄いと思います。聖徳太子みたいです。8人の話を同時に聴けるってやつ(笑)
さらに、ニューアルバムより"シネマタイズ"、"7人の妖"と、特撮らしいラウドでポップなナンバーが続きます。
"7人の妖"では、サビに登場する「サイリウムの海」という歌詞にちなんで、たくさんの観客たちがサイリウムを頭上に掲げていました。それも数人レベルじゃありません。前方にいた観客は半分くらいサイリウムを振っていたんじゃないかな。
確かに、この曲でサイリウムを振る人はいるだろうと思っていましたが、まさかこんなに沢山のサイリウムが登場するとは。しかもこの曲のためだけに……みんな凄い行動力だ(笑)
ぼくは、アイドルはあまり知らないので、自分がサイリウムを持っていくという発想はなかったのですが、サビに入った瞬間サイリウムが一斉に掲げられた光景にはちょっと感動しました。
そして、そのとき大槻氏が「うわっ」という感じで嬉しそうな表情をしたのも印象的でした。
サイリウムなんてロックじゃないですけど、これはこれで素敵ですね。
ライブ中、ずっと振られ続けるのは微妙ですけどね(笑)
さらにMCを挟んで、ニューアルバムより"人間蒸発"。
ちなみに、上で触れたインタビューで読んだのですが、この曲は"MOTORHEAD"に影響を受けているみたいです(笑)
この曲もカッコいいです。特に後半ですね!
RIKIJI氏がグリグリとベースをかき鳴らして、それを合図に疾走していく部分! 滅茶苦茶カッコいい!
大槻氏のパフォーマンスも最高です。やっぱり、オーケンの語りが入る曲は最高にカッコいいです。
続いて、印象的なピアノのフレーズが弾かれ、はじまったのは"綿いっぱいの愛を!"。
アルバム『綿いっぱいの愛を!』からの選曲。この日はじめての旧曲ですね。
新曲もいいですが、過去の楽曲もやっぱり盛り上がります。
ここで再びMCに。
そして、大槻氏の口から「最近喉を痛めていて、いま治療している」というような発言があり、「だから自分は少し休憩するので、次は歌なしの"ヤンガリー"だよ」という導入でアルバム『Agitator』収録の"ヤンガリー"がスタート。
治療中のエピソードを笑い話にして会場盛り上げていたのはさすがですが、大丈夫なんでしょうか。
確かに、最近のライブではお馴染みのシャウトが減ってきていますし、大槻氏が退場して他のメンバーが1、2曲歌うコーナーが設けられたりしていましたが……体力的な事情かと思っていましたが、これが喉の不調によるものだとすると、ファンとしては心配です。
ただでさえ、大槻氏の歌い方って喉に負担がかかりそうですもんね。ぼくも以前、カラオケでオーケンの真似して歌ったら喉から血が出ましたし(笑)
喉はヴォーカルの命ですし、大槻ケンヂの音楽をこれからも長く聴いていきたいので、どうか自愛していただきたいです。
ちなみに、"ヤンガリー"はオーケン抜きでもすごくカッコよかったですよ……(´д⊂)
続いてもインストコーナー。『ウインカー』のラストを飾る"ハザード"が演奏されます。
ダークでアンビエントで、まるでドローンドゥームみたいな音楽です。
ド迫力の轟音。そして、その轟音の中で奏でられるピアノが非常に美しい。
スタジオ音源でも深淵な雰囲気が漂っていましたが、生演奏からはそれを遥かに凌駕する凄みが感じられました。圧倒的なパフォーマンス。もう1度、生で聴きたい楽曲です。
"ハザード"が終わると、大槻氏がステージ上に戻り、演奏されるのは"富津へ"。
これも『ウインカー』に収録されているバラード。すごく好きな曲です。
特撮のバラードの中でも1番好きな曲。とにかく、心に染みるいい曲です。
スタジオ音源も素晴らしいですが、生演奏も素晴らしい。
ピアノの音色も綺麗だし、ヴォーカルもメロディもすごくいい。胸にグッときますね……これも、今後の定番曲になってほしい。何度でも聴きたい名曲です。
このあとは、しっとりとした雰囲気から一変。終盤へ向けて、ライブは一気に盛り上がっていきます。
まずはアルバム『ヌイグルマー』より"ジェロニモ"。
元は、パンクバンドGASTUNKのカバー曲ですが、いまや特撮のライブには欠かせない楽曲になっています。
「モヒカン!」の掛け声や、間奏部分での合唱など、盛り上がらずにはいられないキラーチューンです!
さらに、同アルバムより"戦え! ヌイグルマー"、"バーバレラ"と、定番曲が連発されます。
"戦え! ヌイグルマー"もコーラスがすごく盛り上がりますね。「N! U! I! G! U! L! U! MAR!」っていうところとか。
そして、本編ラストは"ヨギナクサレ"で締め。
この曲も最高にカッコいい! そして燃える!!
特に「ふざけるんじゃねーよ 動物じゃねーんだ!」という歌詞から、間奏を挟んで後半に至るまでの盛り上がりは神がかり的!
爆音に包まれながら、歌に合わせて「YO!!」とか「思う!!」「思う!!」「違う!!」「絶対!!」って叫ぶと、力が湧いてきます。
抑圧されながらも日々を生きる我々社会人のアンセムですね! これは!
そしてここからはアンコール。
1曲目は、ニューアルバムより"旅の理由"。
こういうムーディな楽曲では、三柴氏のピアノが特に光ります。
しっとりとジャジーに、しかしサビではメロディアスに盛り上がる、これも素晴らしい楽曲です。
2曲目は、アルバム『5年後の世界』より"5年後の世界"。
こちらは、特撮らしいラウドでエネルギッシュなナンバー。
爆発力に満ちた楽曲と、メロディアスなサビ。「1、2、3、4、5年後世界! 1、2、3、4、5年後世界!」という部分はオーディエンスも合唱。この曲も熱いです!
そして、ついにラストソング。
最後も、アルバム『5年後の世界』より"林檎もぎれビーム!"。
元は「大槻ケンヂと絶望少女達」名義でリリースされた楽曲で、大人気テレビアニメ『【懺・】さよなら絶望先生』のオーオプニングテーマ。だから、知名度も抜群で盛り上がりも抜群。
そして、アニメ云々を抜きにしても、これは名曲。いや、神曲!
ライブでは、女性ヴォーカルパートが同期音源になることだけがたまにキズではありますが、それを差し引いても熱すぎる演奏とヴォーカル!
特撮屈指の、そしてアニメソング屈指の名曲が、ライブの最後を熱く熱く締めくくりました。
今回も素晴らしいライブでした。
同じ大槻ケンヂのバンドでも、やはり特撮には筋肉少女帯とはまた違ったカッコ良さがありますね。
筋肉少女帯は1年に2、3回くらい大阪に来てくれますが、特撮は1年に1回来るかどうか。
でも、やっぱりまた観たいなあと思わせてくれるライブでした。
喉をしっかり治して、また大阪に来てほしいですね!
セットリスト
荒井田メルの上昇
音の中へ
愛のプリズン
アリス
ハンマーはトントン
シネマタイズ
7人の妖
人間蒸発
綿いっぱいの愛を!
ヤンガリー(Instrumental)
ハザード
富津へ
ジェロニモ
戦え! ヌイグルマー
バーバレラ
ヨギナクサレ
encore
旅の理由
5年後の世界
林檎もぎれビーム!

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タイトルの通り、今回のツアーはニューアルバム『ウインカー』の発売を記念したもの。
この日のライブも、『ウインカー』の収録曲を中心に、過去曲を織り交ぜたセットリストで構成されていました。
この日は土曜日だったので、早い時間から梅田をブラブラ。
近くのディスクユニオンで時間を潰しつつ、開演15分ほど前に会場に入りました。
会場フロアのBGMはMOTORHEAD。
ぼくの記憶では、特撮でも筋肉少女帯でも、大槻ケンヂ(オーケン)の両バンドのライブ前に流れているのはいつもMOTORHEADなんですよね。
だからずっと「オーケンはMOTORHEADが好きなんだ」と思っていたんですが、ちょうど今回の『ウインカー』のインタビューで「マニアの方には悪いけど、MOTORHEADってどれを聴いても同じように聴こえるよなあ。そこがいいって面もあるんだろうね」って言っていて、アレ? と思ったことが記憶に残っています(笑)
でも、いつもMOTORHEADなんだよなぁ。なんでだろう?
以前、ぼくの友達が車の中でずっと嵐のCDを流していて、「この男は嵐が好きなのか?」と思っていたら、実は妹が入れたCDをそのまま流していただけだった、ということがあったんですけど、そういうパターンかな? うーん、そんなパターンあるのか?(笑)
開演時間が過ぎ、10分ほど経った頃、会場が暗転し、MOTORHEADがストップ(笑)
ステージの両サイドにあるライトがピカピカと点滅します。まるで「ウインカー」みたいだ。
そして、ファンキーなSEとともにバンドが登場。
1曲目は、ニューアルバムでもオープニングを飾る"荒井田メルの上昇"。
ハードコアな特撮のライブですが、今回はメロウに幕を開けました。
ズンズンと響き渡るARIMATSUのドラムと、三柴理のなめらかなピアノがすごく心地良い。
もちろん、NARASAKIのギターも、RIKIJIのベースも最高。素晴らしいバンド演奏。その中で、オーケンの歌だけがそんなに上手くない(笑)
でも、やっぱりこれが特撮の味ですよね(笑)
大槻ケンヂの歌詞とヴォーカルがあってこその特撮。メロウなような、脱力感を覚えるような、不思議な心地良さに包まれます(笑)
軽くMCを挟んで、2曲目は”音の中へ”。これも『ウインカー』の流れ通り。
この曲は、特撮印のハードなナンバー。会場の空気が一気に熱くなります。
特に盛り上がるのは1番目のサビの直後。
NARASAKI氏の「せーのっ!!」という掛け声を合図に、「サーウンド!! サーウンド!!」の大合唱!
ハイハイハハイ!! ハイハイハハイ!! フーッ\(^o^)/
楽しい(笑)
続いてもニューアルバムより"愛のプリズン"。
この日の"愛のプリズン"はうわなにをするやめr
4曲目は"アリス"。ここまでは完全にアルバム通りの流れです。
アルバムの中ではやや印象が薄めな楽曲でしたが、生演奏で聴くと、スタジオ音源以上にヘヴィなサウンドですごくカッコよかったです。
途中の語りパートもカットせずに再現。やっぱりカッコいい。
ここでMCを挟んで、やはりニューアルバムより"ハンマーはトントン"が演奏されます。
この曲の冒頭は、三柴氏のピアノをバックにした合唱パート。流麗なピアノに合わせて、朗々とした歌声が響き渡ります。ライブでは、もちろん、オーディエンスが合唱する流れに。
しかし、そんなに単純な歌詞でもないので、NARASAKI氏が親切に「悪徳拝金」「暴力独裁主義」と、歌詞をリードしてくれます。単語が単語だけにシュールです(笑)
しかも、オーケンはオーケンで「母さんが、夜なべぇ~♪」とか「プリプリーズン! 愛のプリズン!」とか、歌のリズムを乱すような茶々を入れるので、完全にカオスな状況に。歌いたくても歌えないよ(笑)
しかし、そんな中でも全く乱れることなくピアノを弾き続ける三柴氏は凄いと思います。聖徳太子みたいです。8人の話を同時に聴けるってやつ(笑)
さらに、ニューアルバムより"シネマタイズ"、"7人の妖"と、特撮らしいラウドでポップなナンバーが続きます。
"7人の妖"では、サビに登場する「サイリウムの海」という歌詞にちなんで、たくさんの観客たちがサイリウムを頭上に掲げていました。それも数人レベルじゃありません。前方にいた観客は半分くらいサイリウムを振っていたんじゃないかな。
確かに、この曲でサイリウムを振る人はいるだろうと思っていましたが、まさかこんなに沢山のサイリウムが登場するとは。しかもこの曲のためだけに……みんな凄い行動力だ(笑)
ぼくは、アイドルはあまり知らないので、自分がサイリウムを持っていくという発想はなかったのですが、サビに入った瞬間サイリウムが一斉に掲げられた光景にはちょっと感動しました。
そして、そのとき大槻氏が「うわっ」という感じで嬉しそうな表情をしたのも印象的でした。
サイリウムなんてロックじゃないですけど、これはこれで素敵ですね。
ライブ中、ずっと振られ続けるのは微妙ですけどね(笑)
さらにMCを挟んで、ニューアルバムより"人間蒸発"。
ちなみに、上で触れたインタビューで読んだのですが、この曲は"MOTORHEAD"に影響を受けているみたいです(笑)
この曲もカッコいいです。特に後半ですね!
RIKIJI氏がグリグリとベースをかき鳴らして、それを合図に疾走していく部分! 滅茶苦茶カッコいい!
大槻氏のパフォーマンスも最高です。やっぱり、オーケンの語りが入る曲は最高にカッコいいです。
続いて、印象的なピアノのフレーズが弾かれ、はじまったのは"綿いっぱいの愛を!"。
アルバム『綿いっぱいの愛を!』からの選曲。この日はじめての旧曲ですね。
新曲もいいですが、過去の楽曲もやっぱり盛り上がります。
ここで再びMCに。
そして、大槻氏の口から「最近喉を痛めていて、いま治療している」というような発言があり、「だから自分は少し休憩するので、次は歌なしの"ヤンガリー"だよ」という導入でアルバム『Agitator』収録の"ヤンガリー"がスタート。
治療中のエピソードを笑い話にして会場盛り上げていたのはさすがですが、大丈夫なんでしょうか。
確かに、最近のライブではお馴染みのシャウトが減ってきていますし、大槻氏が退場して他のメンバーが1、2曲歌うコーナーが設けられたりしていましたが……体力的な事情かと思っていましたが、これが喉の不調によるものだとすると、ファンとしては心配です。
ただでさえ、大槻氏の歌い方って喉に負担がかかりそうですもんね。ぼくも以前、カラオケでオーケンの真似して歌ったら喉から血が出ましたし(笑)
喉はヴォーカルの命ですし、大槻ケンヂの音楽をこれからも長く聴いていきたいので、どうか自愛していただきたいです。
ちなみに、"ヤンガリー"はオーケン抜きでもすごくカッコよかったですよ……(´д⊂)
続いてもインストコーナー。『ウインカー』のラストを飾る"ハザード"が演奏されます。
ダークでアンビエントで、まるでドローンドゥームみたいな音楽です。
ド迫力の轟音。そして、その轟音の中で奏でられるピアノが非常に美しい。
スタジオ音源でも深淵な雰囲気が漂っていましたが、生演奏からはそれを遥かに凌駕する凄みが感じられました。圧倒的なパフォーマンス。もう1度、生で聴きたい楽曲です。
"ハザード"が終わると、大槻氏がステージ上に戻り、演奏されるのは"富津へ"。
これも『ウインカー』に収録されているバラード。すごく好きな曲です。
特撮のバラードの中でも1番好きな曲。とにかく、心に染みるいい曲です。
スタジオ音源も素晴らしいですが、生演奏も素晴らしい。
ピアノの音色も綺麗だし、ヴォーカルもメロディもすごくいい。胸にグッときますね……これも、今後の定番曲になってほしい。何度でも聴きたい名曲です。
このあとは、しっとりとした雰囲気から一変。終盤へ向けて、ライブは一気に盛り上がっていきます。
まずはアルバム『ヌイグルマー』より"ジェロニモ"。
元は、パンクバンドGASTUNKのカバー曲ですが、いまや特撮のライブには欠かせない楽曲になっています。
「モヒカン!」の掛け声や、間奏部分での合唱など、盛り上がらずにはいられないキラーチューンです!
さらに、同アルバムより"戦え! ヌイグルマー"、"バーバレラ"と、定番曲が連発されます。
"戦え! ヌイグルマー"もコーラスがすごく盛り上がりますね。「N! U! I! G! U! L! U! MAR!」っていうところとか。
そして、本編ラストは"ヨギナクサレ"で締め。
この曲も最高にカッコいい! そして燃える!!
特に「ふざけるんじゃねーよ 動物じゃねーんだ!」という歌詞から、間奏を挟んで後半に至るまでの盛り上がりは神がかり的!
爆音に包まれながら、歌に合わせて「YO!!」とか「思う!!」「思う!!」「違う!!」「絶対!!」って叫ぶと、力が湧いてきます。
抑圧されながらも日々を生きる我々社会人のアンセムですね! これは!
そしてここからはアンコール。
1曲目は、ニューアルバムより"旅の理由"。
こういうムーディな楽曲では、三柴氏のピアノが特に光ります。
しっとりとジャジーに、しかしサビではメロディアスに盛り上がる、これも素晴らしい楽曲です。
2曲目は、アルバム『5年後の世界』より"5年後の世界"。
こちらは、特撮らしいラウドでエネルギッシュなナンバー。
爆発力に満ちた楽曲と、メロディアスなサビ。「1、2、3、4、5年後世界! 1、2、3、4、5年後世界!」という部分はオーディエンスも合唱。この曲も熱いです!
そして、ついにラストソング。
最後も、アルバム『5年後の世界』より"林檎もぎれビーム!"。
元は「大槻ケンヂと絶望少女達」名義でリリースされた楽曲で、大人気テレビアニメ『【懺・】さよなら絶望先生』のオーオプニングテーマ。だから、知名度も抜群で盛り上がりも抜群。
そして、アニメ云々を抜きにしても、これは名曲。いや、神曲!
ライブでは、女性ヴォーカルパートが同期音源になることだけがたまにキズではありますが、それを差し引いても熱すぎる演奏とヴォーカル!
特撮屈指の、そしてアニメソング屈指の名曲が、ライブの最後を熱く熱く締めくくりました。
今回も素晴らしいライブでした。
同じ大槻ケンヂのバンドでも、やはり特撮には筋肉少女帯とはまた違ったカッコ良さがありますね。
筋肉少女帯は1年に2、3回くらい大阪に来てくれますが、特撮は1年に1回来るかどうか。
でも、やっぱりまた観たいなあと思わせてくれるライブでした。
喉をしっかり治して、また大阪に来てほしいですね!
セットリスト
荒井田メルの上昇
音の中へ
愛のプリズン
アリス
ハンマーはトントン
シネマタイズ
7人の妖
人間蒸発
綿いっぱいの愛を!
ヤンガリー(Instrumental)
ハザード
富津へ
ジェロニモ
戦え! ヌイグルマー
バーバレラ
ヨギナクサレ
encore
旅の理由
5年後の世界
林檎もぎれビーム!
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