わたしが値幅観測に使うのは、フィボナッチ・チャネルです。
実際に引いている例をユーロドルの4時間足で見てみます。
天井になっているダブルトップの高値のAとBを結びます…そして3点目をネックラインの安値Cに。
わたくし的なポイントは、補助線をフィボナッチ数ではなく、-50%(MT4のパラメータなら”-0.5”)、50%、100%(ときにはもっと)と50%刻みにしていることです。
斜めに見たときのN計算値が視覚的に捉えやすいからです。
一目均衡表のパラメータなんかも、ある期間の高値と安値を足して2で割るという半値戻しの考え方なので、その意味では似ていると思います。
上のチャートをさらに見てみると、天井のダブルトップから下落したあと、新しくインバース・ヘッド&ショルダー(逆三尊)が出来ています。
トレンド転換のカタチが出来たら、新たにフィボナッチ・チャネルを引きます…実際はただの平行チャネルですけど。
インバース・ヘッド&ショルダーの場合は、ダブルトップと違い、ショルダー・ラインの安値をABとしてチャネルを当てます。
ひらたく言えば、それらしい角度になるような線を引きます。
斜めのラインを引いていますけど、顔をラインが水平になるまで傾ければ、ありがちな水平線のパターンと同じように見えてくると思います…たとえば、戻り高値Cは斜めの世界でも戻り高値です:)
どちらのケースでも大切なのは、AとBの角度はずっと意識され続けること。
今日のテーマは値幅観測なので、これは余談になりますけど、Cのポインタの位置を変えたり、ABで引いた斜めのラインをコピー&ペーストすれば意識されそうな斜めのラインはすぐに引けます。
上のふたつのラインを同時に引いた4時間足チャートを見てみるとこうなります。
昨日のドラギ総裁会見のときは、wボトムから引きおろしているレジスタンスを上抜けるフラグのところから、一段上のラインに向かってトレードしています。
1時間足に拡大してみるとこんな感じです…訳が分からなくなるので、同じチャート上にはあまり表示はしないんですけど。
水平線だけではもの足りなくなってきたら、ためしに引いてみてみてください:)