チャートに一本だけラインをひくなら、わたしの場合は最後の”戻り高値”(チャートがさかさまなら押し安値)です。
”ラス押し”とはよく言いますが、”ラス戻り”という表現は聞いたことがないんですケド!
それは置いておいて、早速チャートで見てみたいと思います。
ポンドドルの1時間足チャートなんですケド、安値を更新した最後の戻り高値にラインを引いています。
ラストの戻り高値を一度上抜いた事実をつくり、いったん戻されてふたたび抜き返したキャンドルが確定したところから一気にレートが伸びているのが分かると思います…Aのキャンドルです。
これは、トレンド転換を考えるとき、このラスト戻り高値を抜けることで「トレンド転換が完了した」と考えるトレーダーがとても多いからだと思ってます。
次に、同じ時間のユーロドルの1時間足です。
こちらは、ラストの戻り高値を抜きたくて抜きたくてなのですが、抜けずに揉みあいになってしまい、5分足なんかで見ると天井となり失望の下落となりました。
ユーロドルの場合は、前週の欧州中銀の金利政策発表のあとさんざん下落したあとなので、このあとのフォロースルーを期待するのは難しい位置ですが、ラストの戻り高値は、トレンドがケーゾクしていく場合の起点になったり、いったんのレンジ上限となったりしやすいレートなので、いずれにせよ要チェックです。(今の時間はすでに上方にブレイクしています)
このチャートでもうひとつ考えたいのは、Bの上ヒゲの長いキャンドルを戻り高値と考えるかどうかです。
結論から言うと考えない!なのですが、理由は1時間足で見ると、波の高値ではなく、単なるヒゲだからです。
5分足なんかで見ればもちろん波に見えるので、それだけでは断定しきれないのですが、このレートが実際に強く意識されているかどうかは、その後の値動きでもって判断しても良いと思います。
各時間軸のラストの戻り高値や押し安値を把握すると迷子になりにくいと思うので、ぜひぜひチェックしてみてください。
また、ラス押しが分かりにくいときは、値動きも読みにくくなりがちなので、積極的にトレードしない!というのも良い選択肢だと思います。
マルチ・タイムフレームでの押し安値に関してはブログ『ダブルの圧力』でも扱っています…ご興味のある方はぜひです:)
https://ameblo.jp/fanexit/entry-12321856813.html
ではでは、May the force be with usです☆
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