コロナ見つける探知犬、ロシアで実験中 服や汗の臭いで嗅ぎ分け
2020年10月17日 11時52分
【モスクワ=小柳悠志】新型コロナウイルスの累計感染者数が世界4位のロシアで、犬の嗅覚を利用して感染者を見つける実験が進んでいる。モスクワのシェレメチェボ空港では訓練を受けたコロナ探知犬を既に配置しており、実用化に向けてデータを収集中だ。
ロシア通信によると、実験は同国の航空最大手アエロフロートが政府の協力を得て9月末に開始。訓練した犬は、服や下着に付いた微量の汗や尿から新型コロナ感染の兆候を識別できるという。発熱やせきがない無症状感染者も発見できるため、感染拡大の予防につながりそうだ。
ロシア政府によると、コロナ探知犬の実験はフィンランドの空港などでも行われており、実際に感染者の嗅ぎ分けができているという。
ロシアでは現在、1日当たりの新規感染者数が1万5000人を超える勢い。一方、コロナ禍で定期便運航を停止していた日本路線は11月1日から再開することが決まっている。
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