神戸市の病院で、入院患者10人の集団感染が起きたことが分かりました。
神戸市は15日までに、須磨区の野村海浜病院に入院していた50代から90代の男女10人の感染が判明し、院内感染とみられるクラスター(感染者集団)が発生したと発表しました。
神戸市によると、このうち80代の男性患者2人が、集中治療室で酸素吸入などの手当てを受けていて重症です。
感染した人はいずれも定員が6人の大部屋に入院していて、病室や談話室などで感染が広がった疑いがあるということです。
この病院では、おととい3人の感染が確認されたあと、患者41人・医療従事者43人の検査を行っていて、他の患者と医療従事者は全員が陰性でした。
一方で、感染のおそれがある期間に入院していて、その後退院した人が20人近くいるということで、神戸市は引き続き調査を行うとしています。
病院は、この病棟の入退院を中止しますが、外来の患者との接点はないとして外来診療は通常通り行うということです。