ファイザーとビオンテックの新型コロナワクチン、臨床試験は順調
Naomi Kresge-
安全性懸念で中断余儀なくされる状況は回避-ビオンテックCEO
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コロナワクチン有効性の公表で一番乗りになる可能性
米ファイザーとドイツのビオンテックの新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチン候補の大規模な最終段階の臨床試験でこれまでに生じた副作用は、より規模の小さい初期段階の試験で見られたものと同程度にとどまっている。ワクチン開発競争の先頭集団にある両社にとって明るいサインだ。
ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者(CEO)はインタビューで、安全性への懸念から最終段階の試験を停止せざるを得ない状況は回避していると語った。両社は、ワクチンの有効性の有無を今月中にも示せるという、これまでの目標を維持している。
想定され得るあらゆる合併症に厳しい目が注がれる中で、両社はワクチンの有効性公表で一番乗りになる方向に順調に進んでいると言えそうだ。今週にはイーライリリーの抗体医薬品とジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンが安全性を巡る懸念で臨床試験中断を余儀なくされた。
ファイザーとビオンテックは14日、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に一部データを公表した。両社が4つの候補から選んだワクチンの接種を受けた被験者は、両社のポートフォリオにある別のワクチンとの比較で、発熱や悪寒、疲労感など全身性副作用が少なかった。
原題:
Pfizer, BioNTech Covid Vaccine Trial Remains on Track, CEO Says(抜粋)
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