都内の大学職員のブログ

倍率400倍以上の試験を突破した大学職員のブログ。ノウハウ提供します。

【大学職員志望者対象】大学職員は楽(ラク)でまったりホワイトな高給取りか?

こんにちわ。

都内の大学職員です。

 

今日は、多くの大学職員さんがブログでも書いているテーマをお話ししていこうと思います。これについては、プロパー大学職員や大学業界に思い入れが強い大学職員(理想主義的に大学職員はこうあるべき)ほど、反発する傾向があるようで、度々SNSでも「楽だ!いや楽じゃない!」といった不毛な論争が巻き起こります。本当に不毛だと思います(笑

 

※あくまで私の主観で、以下の記事を記載します。

 

1. 大学職員て楽なの?

 

◆結論:楽です(主観)

◆理由:

 

現場事務(事務土方)

 法や制度等の難易度の高い業務は文科省が作成してくれて、個々の大学はそれを基に個別の大学にあてはめ運用する立ち位置で、難しい法や制度作成もしなければ、法解釈なども全部文科省に照会する構造となっているので、業務自体の難易度はかなり低いと思われます。大学職員は、大学にいる現場事務に過ぎません。

 

②基本的に単純作業のオンパレード

 また、量的に多い細々とした業務は沢山ありますが、「難易度は本当に低い単純作業」と言うのが実際勤務している私の感想です。なので、「大変」と言うのは、「量が多くて大変」と言うことに過ぎず「難易度が高くて大変」という訳ではありません。しかも、その量と言ってもたかが知れています。

 

残業規制で守られている

 36協定で残業規制が厳しく設定されています。労働基準法により、月の残業は原則45時間、例外的に6か月を超えない範囲で超えることはできますが、それでも1か月100時間未満にしなければなりません。つまり、労働基準法が適用されない霞が関の国家公務員のように「青天井」で200-300時間働かされるなんてことは無いわけです。法によって残業時間が規制されている世界なのでかなり守られています。

 

色んな業界の中での立ち位置

 勿論、大学や部署や働く人間関係でその負担は変わってきますが、広い社会を見渡した際に、かなり「ホワイトな業界」と見ています。一部、経営危機で人員削減をした結果、一人あたりの職員の業務量が増大したり、学部学科新設やプロジェクトの立ち上げ等の際は忙しくなるでしょうが、大方の大学職員の仕事は「ルーチン」ばかりです。

 

高度な学術性なんてそもそも問われない

 たまに現職の方で「学術的な知見や知識が必要で決して単調な事務だけじゃない」という方もいますが、その学術性のレベルにしたって「少し知ってる」程度のもので、ガチの学術的な視点なんてフツーの大学職員が獲得できるはずがありません。もしネットに乗ってる浅い知識を見て何となくわかったような職員がそれを学術的知見や知識と言うならば、もう一度、大学に入り直して、しっかりと論文を執筆し、学問や学術と言うものを学ばれた方が良いと思います。自然科学系の学問をそこら辺のネットの知識でわかれるものなら、「何十年もその分野を研究してきた専門家に対する冒涜」なのではないか?とも思えます。京大の望月先生が世紀の難問のABC予想を証明しましたが、それを理解できる数学者は全世界で10名ほどしかいないとのことで、そこら辺の大学職員がそれについて「学術的知見や知識」を果たして所持できるか?と言ったら不可能だと思います。何となくネットの解説を見てわかった気になってるのが関の山でしょう。ついまり、大学職員のいう「学術的知見や知識」と言うのはその程度のうっすいものであるということです。それは、その専門分野で博士号まで取得していれば流石に学術性があるなと認められるところだとは思いますが、学士レベルの水準でそんなこと言われても「笑わせるなよ(笑」って話しだと個人的には思っています。

 

※1:たまにツイートでこういうことを言ってる大学職員の現職の方もいらっしゃいますが、「この人の言ってる学術性ってどの程度のことなんだろ....」と凄く気になります。間違ってもネットのまとめサイトの知識では無く、論文をしっかり複数読んだ上で専門書なども読み込み、理論体系を理解した上で発言されてることと思いますが、ツイートからは全くそんな痕跡も知性も感じなかったりするので「あ.....察し」と言った具合です。

 

※2:そもそも、まともに研究等で学問や学術に打ち込んだことのある人なら、自分の専門領域以外については「まったくの素人(門外漢)で申し訳ないですが...」と言った感じになるかと思いますし、専門家の間でも見解と言うのは常に別れる所なので、我々、単なる事務方が特定の専門領域についての知見を得るというのは正確に言えば、まぁ難しいのではないでしょうか。

 

【まとめ:大学職員の言う学術的な知見や知識とは?】

→ その分野について「ちょっと知ってる」位のものということ

 

⑥現職の声

 ネットを見ると多くの大学職員の人が、暇すぎ、楽過ぎ、ホワイト過ぎと発言されています。勿論、多忙を極めている方もいらっしゃいますが、そのような声が実際に挙げられていること自体、一つの証明である、ということです。全大学がそうでは当然無いですが、少なからず一定数の大学職員がそう感じる、と言うのは一つの証拠であり証明です。

 

【一部抜粋】

「びっくりするくらいホワイト」という意見

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注)ただ、同じ業務量でも、その人の能力や周囲の人間関係等の影響も受けるので、一概には言えませんが、他の業界から転職してきた人(ブラック経験組)からすれば、「マジホワイト」と言うのがリアルな感想のようです。新卒から大学職員になってしまった人は外の「過酷な世界」を知りません。なので、比較しようも無いのでしょうが、まず大学業界は恵まれた環境にある、と言うことは1つ言えると思います。正直、私も「マジ楽過ぎ、仕事簡単すぎ、難易度低すぎ、ホワイト過ぎ」と思っていますが、前職時代は月の残業が200時間とかフツーだったので、大学職員しか知らない人たちとは前提が違い過ぎてそもそも会話が成立しないと思います。プロパーで何か大変そうにしてる人見ると「鍛えられずにここまできちゃったんだろうな....」という思いで見てます。

 

なので、そういう人から「ふざけんな!大学職員だって大変なんだぞ!!!」みたいなことを当初言われたりしましたが、「お前の大変なんて、大変の内に入らねぇよ。自衛隊に入隊して一度鍛え直されて来いよ・・・」とまでは言わないですが、残業で毎月200-300時間も行かない世界線で大変と言われても、レベルが違い過ぎて正直会話が成立しないので、一度ブラック企業にでも行って働いていただけたら意見も変わるのでは?と思っています。

 

⑦天下の東京大学の大学職員はどう思っているのか?

 東大の大学職員を退職された方のコメントを「Open Work」というサイトで見つけたので↓に貼っておきます。

 

 

※天下の東大でさえ、「大学職員」はこんな感じ!!!

 

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引用:Open Work

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引用:Open Work

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引用:Open Work

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引用:Open Work

 

【退職に至った方々の声】

・「ここにいても何も得ることが無い」

・「暇すぎる」

・「成長ができない」

・「生ぬるい」

・「毎日同じことの繰り返し」

・「優秀と思える人が居ない」

・「所詮、事務の枠からでない」

 

→ 皆さん、大学職員の仕事を良く理解されずに入職したのでしょうか?正に大学職員の文化を表しているようなクリティカルな言葉の数々です。まぁ、これこそが「大学職員という文化」をリアルに表しています。決して向上心があるよなタイプが入ってくる場所ではありません。なぁなぁぬる~り仕事を可もなく不可も無くやっていくような組織文化ですから。天下の東大だってこんな感じなのですから、お察しです。

 

→とは言っても、東大の退職された大学職員の方々についてですが、今の東大の大学職員に採用される若手は総じて優秀な学歴保有者が多い(東大、旧帝、早慶等)なので、「まぁ....そうなるよね」って感じです。



2. まったりホワイトなの?

 

◆結論:まったりホワイトです。(主観)

◆理由:本気出すと1日の業務が昼12時くらいには終わるから。

 

 難易度は全然高くない単純作業なので、積み上げれば終わる仕事ばかりです。なので、効率的に仕事を詰めてやれば、日に寄りますが、終わる日は午前中で終わります。忙しいときは残業したりしますが、それでも月100時間行かない位の残業時間であれば、私の中の定義では「忙しい」部類に入りません。社会的責任も医療従事者みたいに人が死ぬわけでもなければ、弁護士のように弁護しきれずに人生が狂うなんてことは無いです。学生の人生はかかってますが、1ミスでどうにかなるような場面などそうそう無く、重要な決定(退学や休学)については教授会等で決定されるので、そもそも事務のミスで1発手遅れになるような類の社会的責任はありません。警察や消防のような命懸けの緊張感などあるはずも無く、命の危険に晒される環境で働いてなんかいないので。単なる事務ですし。

 

私の中では、「大学職員」=「コンビニのレジ打ち」的な感覚で、交通整理の方やバス・タクシーの運転手の方が余程、命懸けで大変な思いをされているな、と思います。しかし、高額な学費設定のためか、なぜか給与が高いのが「大学職員」という職業です。

 

勿論、事務でも疲労が積み重なると病休に入る人もいますが、それはどこの業界でも同じことなので、大学職員に限ったことではありませんからね。

 

educated-idlers.hatenablog.com

 

【夏季休暇】

 2020年の私の夏季休暇は、約1か月ほどありました。本来、2回海外旅行に行こうかと思ってましたが、コロナの影響でそれもかなわず、2回に分けて「バカンス・アイランド」にでも行ってリフレッシュしてくる予定です。いやぁ~、最高ですね。1か月近く夏休みがあると。学生が夏季休暇なので、大学も休みが長いのが慣習ですが、これも大学職員のメリットの1つです。

 

<バカンス風景>

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→2週間位、「バカンス・リゾート」でバカンスを楽しんでいました。日本は「バカンス制度」が無いので、自ら積極的に取り入れています。やっぱり、リフレッシュ大切です。ワーケ―ション(ワーク&バケーション)として、PCも持ってき、少し作業したり、本を読んだりして過ごしていい感じです☆

 

【冬期休暇】

 冬期休暇も比較的長く取れます。大体2週間弱。

 

【有給休暇】

 法律で、年5日以上の休暇が取得しなければならなくなりましたが、基本的に休みたい日に休めます。(入試シーズン除く。)部署によっては、仕事と相談ですが、計画的に仕事していれば休みは普通に取れます。

 

【一つの真理】

 大学職員が楽か楽じゃないかっていうのは、10kgのバーベルって重いか重くないか位の主観的な認識に左右されるものなので、総じて「ラク」って言ってる人は、ホントに業務量が低い部署にいるか、業務に対する「能力値」が高い方々かと思います。東大の退職された大学職員の方々についてですが、今の若手は総じて優秀な学歴保有者が多い(東大、旧帝、早慶等)なので、「まぁ....そうなるよね」って感じです。

 

3. 高給取りなの?

 国大職員は公務員並みですが、大手私大はおかしい位に給与が高いです。これは高額な学費設定に主に由来します。理工系学部は実験費用がかさみますが、文系学部は実験・実習が無いので、設備や備品が必要なく、そのまま資金が大学に入ります。大学の規模や労働組合、歴史的経緯もあり大学により給与水準は様々ですが、基本的に中堅以上の私大は給与が高く設定されています。全部ではないですが、気が付いたら1000万とか超えてる世界ですね。出典不明ですが、以下を参考にしてください。・・・マジかよ?って感じになる人もいるでしょう。

 

【参考】

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twitterで偶然回ってきたもの。出典不明。

 

以上、独断と偏見で記載しましたが、私のいる大学はマジホワイト大学だな、と思います。(幹部もホワイトっていうくらいなのでホワイトなのでしょう。)職員も教員も皆、いい人ばかりで快適に働けてますし、待遇や福利厚生も何も文句ないですね。こんな職場あったんだってくらい「穴場スポット」だと思ってます。欲を言えばもう少しだけ給与高ければな?と思ったりしますが上を見ればきりがないので、まぁ、満足してます。

 

皆さんも、大学職員になってプライベート充実させて人生を楽しみましょう!!!その為に転職や就職支援をさせていただいておりますので。

 

【大学職員になるにはシリーズ】

読まれた方で内定報告やES突破複数受けてます。特に新卒生からの通過率がバツグンのようです。早稲田もこの方法論でES突破できたみたいですね。(因みに前編では早稲田の志望動機の作成例も記載してます。)

 

 参考にされたい方は読んでみてくださいな♪

 

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(Twitter:@fazrael_x)