ウェルファイド株式会社(本社:大阪市中央区、社長:飯田 晉一郎)と 三菱東京製薬株式会社(本社:東京都中央区、社長:冨澤 龍一)は、本日、合併に関する基本的事項について合意し覚書を締結しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1.合併の趣旨

ウェルファイドと三菱東京製薬の両社は、医薬品産業を取り巻く厳しい経営環境に対処し、激化する国際競争を勝ち抜くためには、適正事業規模の達成と、一層の経営基盤の充実が必要との共通の認識のもと、平成12年11月より合併について検討してまいりましたが、今般基本的事項について合意にいたりました。
両社は、この合併により、両社のもつ研究開発力と営業力を早期に統合することにより、新薬創製をスピードアップし、顧客の皆様によりよいサービスを提供できるとともに、厳しい国際競争を勝ち抜くことで株主の皆様のご期待にも応えることができるものと確信いたします。
2.合併の要旨
|
(1) |
合併の日程
合併に関する覚書締結 |
|
平成13年3月 |
合併契約書承認取締役会 |
|
平成13年5月中旬予定 |
合併契約書調印 |
|
平成13年5月中旬予定 |
合併契約書承認株主総会 |
|
平成13年6月下旬予定 |
合併期日 |
|
平成13年10月予定 |
|
|
(2) |
合併方式
ウェルファイドと三菱東京製薬は対等の立場で合併します。ただし、法手続き上、ウェルファイドを存続会社とし、三菱東京製薬は解散します。なお、株式の上場は維持します。
|
|
(3) |
合併比率
会社名 |
ウェルファイド |
三菱東京製薬 |
合併比率 |
1 |
0.6 |
(※額面金額を同一金額に換算後) |
注1. |
株式の割当比率

三菱東京製薬の普通株式1株(額面金額を同一金額に換算後)に対して、ウェルファイドの普通株式0.6株を割当交付します。 |
注2. |
合併比率の算定根拠

ウェルファイド、三菱東京製薬の両社は、株式会社東京三菱銀行に株式交換比率の算定を依頼し、その算定結果を参考にして、当事会社間において協議・合意しました。 |
注3. |
第三者機関による算定方法及び算定根拠

株式会社東京三菱銀行は、市場株価/類似会社比較方式、時価純資産額方式、収益還元方式(DCF)の各方式で算定される合併比率を、総合評価する方式により交換比率を算定しました。
なお、上記の株式交換比率は、算定の前提となる諸条件に重大な変更が生じた場合には、当事会社間で協議の上、変更することがあります。 |
|
3.合併当事会社の概要
(平成12年3月31日現在の連結ベースで作成) |
(1)商号 |
ウェルファイド株式会社
(合併会社) |
三菱東京製薬株式会社
(被合併会社) |
(2)主要事業内容 |
各種医薬品の製造、販売、輸出入 |
各種医薬品の製造、販売、輸出入 |
(3)設立年月日 |
昭和15年8月1日 |
平成11年10月1日 |
(4)本店所在地 |
大阪市中央区 |
東京都中央区 |
(5)代表者 |
取締役社長
飯田 晉一郎 |
取締役社長
冨澤 龍一 |
(6)資本金 |
21,380百万円 |
15,000百万円 (注1) |
(7)発行済株式総数
(額面金額) |
274,834千株
(額面金額50円) |
300千株 (注2)
(額面金額50,000円) |
(8)株主資本 |
151,833百万円 |
31,045百万円 |
(9)総資本 |
295,236百万円 |
75,243百万円 |
(10)決算期 |
3月31日 |
3月31日 |
(11)従業員数 |
7,346人 |
2,249人 |
(12)主要取引先 |
(株)クラヤ三星堂、(株)スズケン |
(株)スズケン、福神(株) |
(13)大株主
(持ち株比率) |
武田薬品工業(株)(11.9%)
(株)東京三菱銀行(4.7%)
(株)さくら銀行(3.6%) |
三菱化学(株)(100%) |
(14)主要取引銀行 |
(株)東京三菱銀行
(株)さくら銀行 |
(株)東京三菱銀行
(株)第一勧業銀行 |
|
(注1) |
平成13年4月3日付けで30億円の増資(三菱化学株式会社に対する第三者割当)により、資本金は16,500百万円となります。なお、15億円は資本準備金に組入れます。 |
(注2) |
増資後の発行済株式総数は306千株となります。 |
(15)最近の業績
(単位=百万円) |
|
ウェルファイド
(合併会社) |
三菱東京製薬
(被合併会社) |
決算期(期間) |
平成11年3月期
(H.10.4~H.11.3) |
平成12年3月期
(H.11.4~H.12.3) |
(H.11.10~
H.12.3*) |
(H.12.4~
H12.9**) |
売上高 |
214,703 |
199,156 |
41,587 |
42,238 |
経常利益 |
16,220 |
16,130 |
3,378 |
4,720 |
当期利益 |
7,104 |
8,134 |
2,056 |
1,393 |
1株当り利益(円) |
25.86 |
29.60 |
*** 6.85 |
*** 4.64 |
1株当り配当金(円) |
10.00 |
11.00 |
*** 2.10 |
*** ― |
1株当り株主資本(円) |
514.66 |
552.48 |
***103.48 |
***105.97 |
|
* |
三菱東京製薬株式会社は、三菱化学株式会社と東京田辺製薬株式会社とが平成11年10月1日に合併し、医薬事業を統合して誕生した会社です。このため、平成11年10月1日から平成12年3月31日の半年間が初めての医薬事業の業績対象期間となりますので、当該期間の実績を表示します。 |
** |
平成12年度中間決算の実績であります。 |
*** |
三菱東京製薬株式会社の1株当りの利益、配当金、株主資本は、額面金額50円に換算した数値です。 |
4.合併後の状況
|
(1) |
商号 |
|
三菱ウェルファーマ株式会社(予定) |
|
(2) |
主要事業内容 |
|
各種医薬品の製造、販売、輸出入 |
|
(3) |
本店所在地 |
|
大阪市中央区平野町2丁目6番9号 |
|
(4) |
代表者 |
|
合併当初の代表取締役は2名とし、代表取締役社長にはウェルファイド出身者が、代表取締役副社長には三菱東京製薬出身者がそれぞれ就任します。 |
|
(5) |
資本金 |
|
未定 |
|
(6) |
決算期 |
|
3月31日 |
|
(7) |
業績に与える影響 |
|
|
|
平成14年3月期および平成15年3月期の業績見通しについては 合併契約発表時に開示報告の予定です。 |
 |
連結子会社における合併に関する覚書締結についてのお知らせ |
|
 |
当社の連結子会社である三菱東京製薬株式会社は、ウェルファイド株式会社と、本日、合併に関する基本的事項について合意し、覚書を締結しましたので、下記の通りお知らせします。
記
1. 子会社及び合併の相手会社の名称等
|
(1) |
子会社 |
|
|
[1] 商号 |
三菱東京製薬株式会社 |
|
|
[2] 本店所在地 |
東京都中央区日本橋本町二丁目2番6号 |
|
|
[3] 代表者 |
冨澤 龍一 |
|
(2) |
合併の相手会社 |
|
|
[1] 商号 |
ウェルファイド株式会社 |
|
|
[2] 本店所在地 |
大阪府大阪市中央区平野町二丁目6番9号 |
|
|
[3] 代表者 |
飯田 晉一郎 |
2. 合併の趣旨、合併の要旨、合併当事会社の概要、合併会社の概要等
別紙合併当事会社の発表文をご参照下さい。
3. 合併後の当社の連結業績見通し
合併会社は、当社の連結子会社となりますが、合併後の業績見通しが判明しないため、当社連結業績の見通しについては、現時点では開示できません。
合併の趣旨、合併の要旨、合併当事会社の概要、合併会社の概要等
別紙合併当事会社の発表文をご参照下さい。
-新会社の目指す方向-
○国際的な「創薬企業」を目指す
世界で評価される革新的な医薬品を、絶え間なく世に送り出す製薬企業となる。
- 国際的創薬企業にふさわしい「創薬力」の向上
- 医薬品情報を、正しく効率よく伝達するための「営業力」の強化
- 「海外展開力」の充実
上記事項に新会社の経営資源を積極的に投入する。
また、三菱化学グループのライフサイエンスに関する諸研究機関との連携を深め、ゲノム創薬などの先端的な創薬研究にも積極的に取り組む。
○高い倫理性を持った企業文化を基本とする企業
製薬企業の使命として、人々の健康に貢献し、社会から信頼される企業を目指す。このため、すべての企業行動において常に高い倫理性を求め、これを評価する企業文化を行動の基本に置く。
以上を通じて企業価値の向上に努め、「人々の健康な生活に貢献」する企業となる。
-期待される合併効果-
- 激化する国際競争に参加するために最低限必要な企業規模(クリティカルマス)の獲得
- 新薬パイプラインおよび既存医薬品ラインアップの充実
- R&D費負担能力向上による創薬力の強化
|
対売上高R&D費比率20%を目標とし、将来的には年間のR&D費は、1,000億円規模を目指す |
- 国内最大規模の強力なMR体制-精神・神経系、血漿蛋白製剤、脳・循環系領域ではトップレベルの営業力
- 生産、物流、販売、研究機能の統合・再編成
- 海外展開力の向上
|
ノバスタン(欧州におけるヘパリン起因性血小板減少症(HIT)治療薬)、AS-013(米国における重度末梢循環障害治療薬)を海外での自社申請、自社販売の足がかりとして、海外展開力を育成 |
- 三菱化学との連携による創薬基盤強化
|
三菱化学グループの戦略分野の中核企業として、ポストゲノムで生み出す新薬 を開発し、広く社会に提供するためのキーカンパニーの役割を果たす |
上記の合併効果を活かして、両社がこれまで進めてきた「創薬力向上」「事業の選択と集中による経営の効率化」をベースに、R&Dと海外展開に重点的に経営資源を投入し、5年後には、ROE15%程度を目指す。
|