ライフタイムフリーアップグレードを利用して無償でFL STUDIO 12を入手して使ってみた
ちょっと独特な世界観を持つDAW、FL STUDIO。特にEDM系の音楽制作ツールとしては世界的にも非常に高いシェアを持っているし、国内においても着実にユーザー数を伸ばしてきています。VOCALOIDを使っている人たちの間でもFL人気はかなり高いようですよね。
「ライフタイムフリーアップグレードに対応しているのは、海外版だけで国内でのパッケージは非対応」なんて話をネットで見かけることがありますが、FL STUDIO 10からは国内パッケージバージョンでもライフタイムフリーアップグレードに対応していますよ。
また、価格的にも国内版のほうが圧倒的に安く入手できるというのも事実。メイン製品であるFL STUDIO SIGNATURE BUNDLEの場合、税込み3万円弱と、海外からのダウンロード購入よりも安いし、海外版には存在しない、クロスグレード版というのも国内には存在し、ほかのDAWから乗り換え(別にそのDAWを使い続けても構わない)であれば2万円もしないで入手できますよ!その低価格でありつつ、無償アップグレードできるというのは、何ともお得ですよね。
では、その手順を簡単に紹介しましょう。まずパッケージに入っているCD-ROMを用いてインストールを行い、FL STUDIOが起動したら、HELPメニューから「Register acess to web site」を用いてImage-Line社のサイトへと接続します。
すると、サインインの画面が現れますが、もしまだアカウントをもっていなければ、「new customer」を選択してアカウントを作成します。
この際、名前とメールアドレス、それにパスワードを入力すれば簡単に作成できますよ。その後、改めてログインし、パッケージに入っているシリアルナンバーを入力すれば、基本的にそれで製品のユーザー登録は完了です。
では、ライフタイムフリーアップグレードって、どうしたらいいんでしょうか?これが、また非常に簡単に使えるようになっているんです。まず、ソフトのダウンロード自体は対象ユーザーに限らず、誰でも無償で行えます。
Image-Lineのサイトに行き、FL STUDIO 12のページから「demo & full」をクリックしてダウンロード
単純にImage-Line社のサイトからFL STUDIO 12のページに行くと、「demo & full」というボタンがあるので、これをクリックしてダウンロードし、そのままインストールすればいいだけなんです。以前に「FL STUDIOのデモ版の気前がよすぎる!」という記事を書いたことがありましたが、このデモ版自体は機能制限も時間制限もなく、セーブ機能も含めて、すべての機能を誰もが使える形になっています。デモ版における唯一の制限はユーザーがセーブしたデータを読み込むことができないという点。ここさえ目をつぶれば、すべて無償で使えてしまうわけなのですが、なかなかそうもいかないですよね。
FL STUDIO 12を起動してみると、だいぶ雰囲気が変わっている。デフォルトではFL-Chanキャラクタの壁紙表示はなくなった
さて、さっそくインストールしたFL STUDIOの最新版、FL STUDIO 12を起動してみると、ちょっとビックリ。画面の雰囲気がだいぶ変わっているんです。長年、バージョンアップしてもまったくUIが変わらなかったFL STUDIOが大変身した、という感じです。
現在再生中の波形が上から下に流れてくるように表示される。画面下ではルーティングができる
しかも、このミキサーチャンネルからチャンネルへのルーティングをReasonのようにパッチアニメーションで表示させて行えるようになったり、再生時に波形を縦に表示して流していくことができるようになるなど、かなりドラスティックに変化しています。
と、ここまでの機能を確かめるだけなら、デモ版でもできるわけですが、ライフタイムフリーアップグレードを適用させ、ちゃんとした製品版として使うためにはどうすればいいのでしょうか?
Image-LineサイトでUNLOCK PRODUCTSメニューから「this link」をクリックするとFLRegkey.Regがダウンできる
実はこれが至って簡単なんです。Image-Lineのサイトにログインし、UNLOCK PRODUCTSというメニューからFLRegkey.Regというファイルをダウンロードして、これを起動すればいいんです。これは「レジストレーションキー」と呼ばれるWindowsのファイルであり、ここに各種設定情報が記載されているのですが、ダブルクリックすると、それらの情報を取り込むことができ、結果としてデモ版のロックが外れ、製品版に切り替わるようになっているんです。
そして、このFLRegkey.RegはFL STUDIO 12に限らず、FL STUDIO 11でもさらに古いバージョンでも有効のようです。試しにFLRegkey.Regを実行後、FL STUDIO 10のデモ版をインストールしても製品版化されたのでオールマイティーになっているようですね。
その後FL STUDIOの?メニューからaboutを見ると、自分の名前が記載され、正規版として動いていることが確認できる
ただし、新たに新バージョンがリリースされ、それをインストールした場合は、改めて最新のFLRegkey.Regをダウンロードしてインストールする必要があるようですね。
ところで昨年末、突然Mac版の開発がアナウンスされるとともに、大きな話題にもなりました。すでに、そのベータ版も出ているので、私も先日、このMac版をImage-Lineサイトからダウンロードしてインストールし、ちょっとだけ試してみましたが、ほぼWindowsと変わらないもので、ちょっと驚きました。
そしてこのMac用ベータ版も、このFLRegkey.Regを読み込ませることで機能制限のないバージョンになってくれます。「なんでWindows用のレジストレーションキーが読めるの?」と不思議に思いましたが、システム的には完全にMac用に作り直したというのではなく、Mac環境でWindowsアプリを動かす仕組み「Wine」を使って作られているからのようですね。とはいえ、ベータ版ながらも問題なく、そして安定して動作してくれるので、正式版はリリースされたら、ユーザーも大きく広がるのではないでしょうか?
まだMac版がライフタイムフリーアップグレードの対象であるかの正式アナウンスはありませんが、クロスプラットフォームでの対応となってくれるとますますお得感もでてきますよね。
なお、国内でFL STUIO 12のパッケージ版が発売されるのも、そう遠くないとは思うのですが、現状まだ発売されていないため、これから新規にFL STUDIO 12を導入しようという方も、まずはFL STUDIO 11のパッケージ版を購入した上で、このライフタイムアップグレードで12にするのが近道だと思いますよ。
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※DAWユーザーならクロスグレード版を、VOCALOIDユーザーならプロデューサ優待版が確実に安いようです。