甘利明・前経済再生相の現金授受問題で、民主党は16日、甘利氏側に現金を渡した建設会社の総務担当者が元秘書との面会時にとったとされる新たな録音データを公表した。別の元秘書が高級車を総務担当者に求めていたとも受け取れる内容になっているという。
音声は計41秒。総務担当者の一色武氏(62)が昨年11月2日、神奈川県大和市の飲食店で元秘書と面会した際の録音という。同社は都市再生機構(UR)と補償交渉をしていたが、一色氏は「これでURの方がまとまっちゃうと思うんで、えっと○○さん(別の元秘書の名前)がレクサスでしたっけ」と述べている。
民主党はこの時のやりとりのメモも公表した。一色氏は「カタログ持ってきてもらわないと。ご本人が全部オーダーしなきゃいけませんから」と発言。元秘書が、別の元秘書にメールを打ちながら「一色さんが『レクサス何色がいいか』って聞いてるよ」と、文面を読み上げながら応じているように書かれている。
16日の衆院予算委員会でこの音声の入手を明らかにした大串博志議員は「甘利事務所が補償交渉に深く関わっている証拠の一つ。うまくいった場合の対価として車をねだっていたという情報だ」と話す。
甘利氏の事務所は「本件については弁護士に調査をしていただいている」とコメントした。
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