「 みツわの 」の記事でご紹介したとおり、海外の観光客にも人気の日本の花柳界文化。
オタク的にもなんとなく惹かれてしまう!詳しく知りたい!でもよく分かんないからまぁいいや!となっている人、いらっしゃるんじゃないですか?
そんな人にまず今回は、主に関東、関西に分かれている花街文化の差をご紹介します!
リアル「 みツわの 」の世界:芸者と芸妓の違い
ちょっとお高い温泉旅館などに泊まると、ホールなどで見られたりする「芸者さんによる舞踊」。
でもよく疑問に思われるのは「芸者」さんと「芸妓さん」ってなんか違うの?という部分。
実は明確な違いはあまりありませんが、東京六花街を中心とした関東圏の花街で使用される呼び名が「芸者」、京都五花街を中心とした関西圏の花街で使用される呼び名が「芸妓」です。
それだけなら「へーそうなんだー」で終わるところですが、ちょっとお待ちください。
華やかな花簪を指している年少者はみんな「舞妓」さんだと思っている人、いませんか!?
違います!!実は「舞妓」さんは関西圏での呼び名。関東圏では「半玉(はんぎょく)」さんと呼ぶのです!
なので関東の花街で「あ、舞妓さん!」なんて言うと、「この人あまり知らないんだな」と思われてしまいます。
リアル「 みツわの 」の世界:舞妓さんと半玉さんの違い
ここでも東と西で明確な違いがあります。それは年齢!そして着付け!
特に京都の舞妓さんは16歳から営業に出られますが、半玉さんははっきりと18歳から。
御座敷でのお仕事で、お酒の相手が前提ですから18歳以上となるところを、京都は特例なのです。
そして着付けは分かりやすいですね。
舞妓さんは帯を垂らした「だらり帯」。対し、半玉さんは後見結びに近い形に結っています。
裾の始末も違い、半玉さんは帯の下に「おはしょり」を作ってありますが、舞妓さんはそのまま裾引きになっているので歩くときは持ち上げています。
さらに見分けがつきにくい部分としては、舞妓さんは髪を地毛で結っていますが、半玉さんはカツラ。
芸妓さんになると関西もカツラを使用しますが、アレ地毛なんですよ!
もちろん毎日結うわけにもいかないので、一回結うと二、三日そのままという大変さです。
リアル「 みツわの 」の世界:一人前と半人前の違い
じゃあ芸妓さん達と舞妓さん達の違いは?と聞かれれば、今度は「一人前」と「半人前」の違いといえます。
「でもよく分かんない」という声もあるでしょう!そこで!
まずは花簪の有無で見分けましょう!
上が舞妓さん、下が芸妓さんです。一番わかりやすいのは花簪ですね!!並べると髪形の違いも分かってもらえるでしょうか?これはほぼ東西共通です。
こんな感じで花街の豆知識、いかがでしたか!?
今後はオタ的にちょっと知りたい豆知識なども発信できればと思います!
この記事のライティング担当:井之上