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園長の辞任は「向こうが可哀想だった」から

――吉文氏の保育園に勤めていた若手の女性保育士と不倫関係になったことは? 

「(不倫は)ない。職員と私の関係でしょ。それだけのことですよ。外から見ると、ひいきしたとかはあるかもしれない。いろいろと疑われて、それはあったよ」

――1987年に園長を辞任されていて、その不倫が原因だったという証言もありますが?

「(辞任は)向こうが可哀想だったし、そういう状況であれば私が園長を辞任するしかないと。園長を辞めたよ。(潔白であれば辞任する必要はないのでは?)相手がいますからね。妻や娘がはやしたてるものだから、保育園の雰囲気も悪くなるし、保育園の方は社会福祉法人で私のものではないから、私はもう1つ無認可の幼稚園を持っていたから、そっちの園長をしたんですよ」

ヨコミネ式教育法ウェブサイトより

「(内縁の妻と)暮らしている。A子にはちゃんと断った」

――改めて、家庭内DVや不貞行為はなかったですか?

「ない。(A子さんや長女は)嘘をついて誤魔化してきたんですよ。私を陥れようとして。娘は不良で飲み歩いたり、職員を脅して何人も辞めさせたりして事務所にも盗聴器をしかけたんですよ。(A子さんの両親が所有していた)商店や土地を売ってというけど、田舎(の会社や不動産)になんの値打ちがあるの? あの連中が言っているように暴力やなんとかがあれば、人は信用してくれてないはずよ。(近所の住民の方も吉文さんから直接女性関係の話を聞いたという証言もあるが?)昔はいろいろあったかもしれんよ。それを根掘り葉掘りすれば取り留めつかないがね。男だからそれくらいのことをやるよ。でも私もケジメはつけてるよ。手を出していい女も手を出しては悪い女もね。それくらいのことは知ってるよ。わからないとこの仕事はできない」

――内縁の妻のC子さんと20年以上も同居しているのは事実か?

「暮らしてるよ。お互いに年寄りだし。A子にはちゃんと断ったよ。『私も1人で生活をするということは仕事も抱えているから、新しい人を見つけるからね』って。それは了承済みだよ。C子も旦那から三下り半を下されていて、私も旦那とも会ったんだけど、『手は切る。私は離婚するから、面倒をみてくれ』と。

 何が悪いの? 簡単に人間関係は整理できるもんじゃないよ。小さい町だから、私にも園の保護者がいっぱいおるわけでしょ。その人たちが認めてくれるようにならないといかんわけでしょ。それは籍が入っているか入っていないかという問題ではない。(戸籍上、配偶者がいながら別の女性と同居するのは問題では?)人間はそういうもんだってよ。そんな杓子定規でことが動くというのはあり得ないと思うよ」

吉文氏の運営する保育施設 Ⓒ文藝春秋

ヨコミネ式で育っていない長女は「並以下」

――A子さんとの離婚協議の際、ヨコミネ株式会社の経営権を長女夫婦に譲渡する約束があったのは事実ですか。

「ないないない! はっきりあの2人に『経営権を譲る』というのはない。あんなのに任せたらすぐ人からの信用をなくして、潰れてしまう。(経営権譲渡の話は)離婚話のついでに言ったかもしれない。そのときはそう思っていたから。だけど確約はしてないよ。その後にいろいろわかったから。この人たちに継がせることは絶対にあり得ないと思った」

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