(#1より続く)
「すべての子供たちは天才」――。そんなキャッチフレーズで、園児が逆立ちで歩き、5歳で漢字の読み書きができるようになることを売りにした「ヨコミネ式」教育法。鹿児島県内の保育園で生まれた教育法は著作やテレビで話題となり、いまでは全国で約400もの保育園・幼稚園がこの「ヨコミネ式」カリキュラムを導入している。
この「ヨコミネ式」の創設者が、元国会議員・横峯良郎氏の兄で、同県で保育園理事長を務める横峯吉文氏(69)だ。
「文春オンライン」の取材に対し、吉文氏の元妻A子さんや長女が、継続的に家庭内DVを受けていたとの告白については、先の記事で紹介している。
さらにA子さんが告白したのは、吉文氏の新婚当初から度重なる女性問題だった。
「父の不倫している姿を見るのは辛かった」
鹿児島・志布志で生まれ育った元妻のA子さんは、20歳で高校の同級生だった同郷の吉文氏と結婚した。一男二女に恵まれた。
幼稚園を舞台にした不倫問題が起きたのは、1981年、吉文氏が経営する最初の保育園が開設されて5、6年が経った頃。吉文氏は女性保育士B子と不倫沙汰が園内に知れ渡り、経営者でありながら、園長の座を追われることになったという。A子さんが語る。
「私も、吉文氏が園長を務める保育園の給食センターで、働いていた時代のことです。ある日、彼から急に、100キロ離れた鹿児島市内に一泊二日の出張を言い渡されました。子供は彼の兄弟宅へ遊びに行かされていましたが、心配で用事を終えて翌日の朝に早めに自宅に戻ったんです。すると、保育園に勤める若い女性保育士のB子の車が家の駐車場に止まっていた。家には吉文とB子の姿もありませんでした。
後日、B子にその件を尋ねると『その晩は園長の家で先生たちみんなで飲み会があったからお酒を飲んだので車を置いて帰りました』と。しかし別の保育士たちにも聞きましたが、みんな『そんな飲み会はなかった』と言いました。そのうち、別の保育士がB子のバッグに、吉文氏の筆跡で『今日は〇時に○○で』というメモ書きが入っているのを見つけたこともありました。当時夫は38歳、B子は20歳前後でした。思い出しただけで涙が出てきます」
吉文氏の長女は「自宅で1人留守番をしていると、父とB子が2人で帰ってきて、B子に『出ていって』と言われたこともある。父の不倫している姿を見るのは本当に辛かった」と語る。
不倫疑惑で園長を辞任
吉文氏とその女性保育士との関係はその後も続き、A子さんがB子の車を追いかけたこともあるという。