▼行間 ▼メニューバー
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
役立たずと言われたので、わたしの家は独立します! 作者:遠野九重

第1章

9/19

9. 傷に挑んでみましたが…&未来視の魔法です!



 リベルが「世界の傷」と呼ぶものは塞がる様子もなく、その向こうに広がる深淵の闇から、ぽたり、ぽたりと漆黒のしずくが落ち続けています。


 ……傷であるならば、私の回復魔法で治せるかもしれません。


 それはただの思い付きでしたが、試してみる価値はあるように思えました。


 だって「世界の傷」を塞ぐことができれば、西からの魔物に悩まされることはなくなるのですから。 


 私は上を向き、リベルの顔を見ながら言います。


「リベル、世界の傷にもう少し近づけますか?」


「待て、フローラ。

 あれは危険なものだ。

 俺はともかく、おまえに何かあったら――」


「大丈夫ですよ。

 あなたの隣は、世界で一番安全な場所でしょう?」


 私が焚きつけるようにそう言うと、リベルは「ふっ」と小さく笑みを浮かべました。


「俺の婚約者はずいぶんと大胆で勇敢だ。

 ……だが、それでこそ竜の(つがい)にふさわしいのかもしれん。


 いいだろう。

 青き星海の竜リベルの名に賭けて、何が起ころうともおまえを守り抜いてみせよう」


 (つがい)って言い方、なんだか照れますね。

 ちょっと耳が赤くなってしまいます。


 とはいえ、今はそんな甘酸っぱい感情を味わっている場合ではありません。


 私は大きく息を吸って、吐いて、心を落ち着けるとリベルに言いました。


「ありがとうございます。

 頼りにしていますよ、リベル」


「任せておけ」


 リベルは力強い声で答えると、翼を動かして「世界の傷」のほうに近付いていきます。


 さて、それでは始めましょう。


 私は意識を集中させます。


 そういえば、さっき、リベルが回復魔法の原理について説明してくれましたっけ。


 相手の魂のかたちを読み取って、それに合わせて復元を行っている……とかなんとか。


 世界にも魂みたいなものがあるんでしょうか?


 まあ、そもそも私たち人間に魂があるかどうかもはっきりしないですけどね。


 闇の魔法には死者の魂を使役するものがありますけど、あれも、実は「死者の魂を呼び戻しているわけではなく、術者の魔力を元にして『死者の魂っぽいもの』を作っているだけではないか」って説もありますし。


 ともあれ――


 魔力も練り上がったことですし、さっそく始めましょう。


「――《ワイドヒール》!」


 私は魔法を発動させます。


 その時でした。


 頭の中に、なにか、言葉にしがたい奇妙な感覚が広がったのです。


 まるで脳内の、それまで使っていなかった部分に血が流れ込んでいくような……そんな感覚です。


 ズキン、と頭が痛みました。


 私は歯を食いしばってそれに耐えます。


 回復魔法とは本来、人間や動物のような生き物に対して使うべきものです。


 それを「世界」という曖昧なものに向かって行使した反動かもしれません。


「フローラ、大丈夫か?」


 リベルが気遣うように声を掛けてきます。


「問題……ありません……!」


 頭痛はどんどんひどくなっていますが、私はかまわずワイドヒールを継続します。


 すると、「世界の傷」に変化が起こりました。


 ジグザグに裂けた風景が、少しずつ、少しずつ、塞がり始めたのです。


「おお……!」


 リベルが感嘆のため息を漏らしました。


「まさか、これほどまでの力とは……!」


 ふふん。


 リベルに褒めてもらえるのは嬉しいですね。


 でも、正直なところ、そろそろ限界です。


 頭痛だけじゃなく、めまいまで出てきました。


「世界の傷」はまだ半分ほどしか塞がっていないのに……!


 あと少し、もう少し頑張らないと。


 だって、西からの魔物がいなくなれば、もう誰も傷つかなくて済むんですから。


 それは貴族としての責務とか義務とかじゃなく、私自身の心からの願いで――。





 ……あっ。




 ふっ、と。


 身体のどこかで、糸が切れるような感覚がありました。


 ワイドヒールが、突如として解除されました。


 足に力が入りません。


 そればかりか、意識が遠ざかっていきます。


 暗くなっていく視界の向こう――


 私が最後に見たのは、再び広がっていく「世界の傷」でした。






 * *






 ……あれ?


 気が付くと私は、自分の部屋のベッドで横になっていました。


 すぐ近くの窓からはポカポカした太陽の光が差し込んでいます。


 太陽はかなり高い場所にありました。


 時間帯としてはお昼過ぎといったところでしょうか。


 おかしいですね。


 私の記憶は、夜、リベルと一緒に星を見たあと、「世界の傷」にワイドヒールをかけていたところで途切れています。


 それから何がどうなって自分の部屋に戻ってきたのか……まったく分かりません。


 ゆっくりとベッドから身を起こすと、誰かが声を掛けてきました。


「フローラ、起きたか」


 声のほうを見れば、蒼色の髪をした美しい男性が立っていました。


 リベルです。


 竜ではなく、人間の姿になっています。


 その表情は固いものでしたが、どこか安堵の色が浮かんでいるようにも見えました。


「よかった。……目を覚まして、よかった」


 彼はこちらに近付いてくると、身を乗り出して、私のことをぎゅっと強く抱き締めます。


 ちょっと苦しいですが、暖かいです。


「このまま眠ったままではないかと、そんなことばかり考えていた。

 生まれてから今日まで、永い、永い時間を過ごしてきたが――恐怖というものを感じたのは、これが初めてだ。

 フローラ、俺の前からいなくなるな。……いいな?」


 不謹慎かもしれませんが、このとき私はちょっと嬉しい気持ちになっていました。


 リベルが私を大事に思っていることが、言葉と、そして触れた肌の体温から伝わってきて……なんだか胸のあたりがポカポカと暖かくなってきます。


 幸福というのは、もしかすると、この暖かさなのかもしれません。


 そんなことを考えると、ガチャリ、と部屋の扉が開きました。


 ライルお兄様、そしてお父様が入ってきたのです。


「おーいフローラ、起きたか? ……って、これは邪魔しちまったかな」


「……だからノックをしろと言っただろう、馬鹿息子め」


 二人はちょっと気まずそうな表情を浮かべながら、私とリベルのほうを見ています。


「ライルよ、ここは出直すべきだな」


「ああ。オヤジの言う通りだよ。

『人の恋路を邪魔するスライムは長馬に蹴られる』って言葉もあるし、オレたちは退散するか」


 いえ、あの、ちょっと待ってください。


 お兄様もお父様もいろいろと勘違いしてませんか?


 そんな「がんばれよ」みたいな表情を浮かべて出て行かないでください。


 というか、何がどうなって私がここにいるのか教えてくれると助かるんですけど――。






   

 お父様とお兄様を呼び戻したあと、私はリベルからここに至るまでの経緯を教えてもらうことにしました。


 どうやら私は「世界の傷」を塞ぐことに失敗して、そのまま意識を失ったようです。


「傷から出てきた魔物はどうなったんですか?」


「安心するがいい。俺がすべてブレスで焼き払っておいた。

 少なくとも、ガルド砦に魔物の群れが攻め寄せてくることはあるまい」


 そうしてリベルは魔物を一掃すると、すぐにガルド砦に引き返し、私を部屋まで運んでくれたそうです。


 お父様やお兄様に対しても「世界の傷」のことはすでに説明を済ませているようでした。


「……その『傷』とやらがあるかぎり、我がナイスナー辺境伯領は魔物の侵攻に晒されるだろう」


 お父様は苦い表情でそう呟きました。


「我が家の屋敷の地下には、初代当主ハルト・ディ・ナイスナーが使っていたという杖が保管されている。

 曰く、使い手の命と引き換えに莫大な力を与えるそうだ。


 フローラが竜神の生贄として食い殺されたあとは、私がこれを使って後を追うつもりだったが――もしかすると、ご先祖様は『傷』に備えて杖を残していたのかもしれんな」


 あの、お父様?


 今、ものすごく重いことをサラッと言いませんでしたか?


 確かにお父様の性格から考えると、娘に死ねと言っておいて自分だけがのうのうと生き残るわけにはいかない、みたいに思い詰めちゃうのは当然かもしれません。


 お祖父様やお母様もそうなんですけど、うちの家系って、普段は面の皮が厚いくせに、いざというときに限ってやたら潔いんですよね。


「まったく」


 私の隣でリベルが嘆息しました。


「おまえたちの先祖もそうだったが、もう少し自分を大切にしろ。

 命は投げ捨てるものではない」


 うっ。


 さすがにこれは耳が痛いです。


 私もお父様も、そしてライルお兄様も、気まずそうに目を逸らしました。


「そもそも杖の伝承そのものが間違っている。

 おそらく『伝言げえむ』で歪んだのだろうな。

 正しくは、杖に相応しくないものがそれを手にすれば力の代償として命を落とす、だ。


 フローラには桁外れの才能がある。

 失敗したとはいえ、一時は『世界の傷』を半分ほど塞いだのだからな。


 杖を扱うに十分な資格があるだろう」


 ただ……、とリベルは表情を曇らせながら続けます。


「昨日だけでも二度、フローラは気を失うほどの魔力行使を重ねている。

 一度目は俺を癒すため、二度目は世界の傷を癒すため。

 婚約者としては、フローラにあまり無理をさせたくない。


 付け加えるなら、フローラが杖を使っても『世界の傷』を塞ぐことができるか、この俺にも分からん。

 300年前、天才的な魔法使いと呼ばれたおまえたちの先祖ですら『傷』を封印するのが精一杯だったからな。


 だが、心配する必要はない。


『傷』から出てくる魔物については、俺が定期的に焼き払えば済むことだ。


 それでナイスナー辺境伯領の平穏は保たれる。悪くない話だろう」


 リベルの提案は、とても魅力的なものでした。


 魔物さえなんとかできるなら、別に『傷』を塞ぐ必要はないのです。


 竜の力に頼るだけで、ナイスナー辺境伯領は魔物の脅威から逃れることができます。


 けれど、お父様もお兄様も、どこか納得しかねるような表情を浮かべていました。


「確かにリベル殿の言う通りかもしれん。しかし……」


「なんか重要なことを見落としている気がするんだよな……」


 私も、二人と同じ意見でした。


 リベルは私の身を案じるあまり、いくつかの情報を伏せている……ような気がします。  


 ふと頭をよぎったのは、初めてリベルと会った時のことです。


 たしか、彼の身体はあちこちが傷ついていました。


 いったい何が原因でそうなったのでしょう。




 ――そこまで考えたとき、急に、視界がフッと白く染まりました。




 部屋の風景が溶けるように消えて、代わりに、ここから遥か西にある山々と『世界の傷』が見えました。


 周囲の空は夕暮れのように赤く染まっています。


 あれ?


 今はまだお昼のはずなんですけどね。


 きっとこれは未来の光景なのでしょう……と、根拠もないのに確信していました。


 ふと、頭の中をよぎったのはご先祖様の言葉でした。


『いずれ未来視の魔法を受け継ぐフローラリア・ディ・ナイスナー』


 何がきっかけになったのかは分かりませんが、もしかすると、未来視の魔法とやらが発動しているのかもしれません。


『傷』はだんだんと大きくなっていき、そこから、巨大な影が這い出してきます。


 それはリベルそっくりの竜でした。


 けれども全身は真っ黒で、ひどく禍々しい気配を漂わせています。


 あの竜がリベルと同じような力を持っているとすれば……大変なことになるかもしれません。


 もしかして。


 300年前にもあの黒い竜が現れたのではないでしょうか?


 リベルは黒い竜との戦いによって深手を負い、洞窟の地下で眠ることになったのかもしれません。


 私がそんなことを考えていると、再び、視界が溶けるように切り替わります。


「フローラ、しっかりしろ。フローラ」


 気が付くと、リベルが心配そうに私を覗き込んでいます。


 周囲を見回すと、そこは私の部屋でした。


 お父様とお兄様の姿もあります。


 二人とも驚いたような表情を浮かべていました。


「私、どれくらいボンヤリしていましたか?」


「およそ20を数えるほどだ」


 リベルは短く答えると、やけに真剣な表情で問い掛けてきます。


「それよりもフローラ、いま、何を見た?」


「え?」


「短い時間だが、瞳が金色に染まっていた。

 ……おまえたちも見ただろう」


 リベルはそう言って、お父様とお兄様の方を振り返ります。


「……ああ」


「確かにリベルの言う通りだったぜ。

 あれはいったい何だったんだ?」


「未来視の魔法だろう。

 ……おまえたちの先祖も、あの力を使うときは金色の瞳になっていた。

 曰く、遠い地からこの大陸に辿り着いた時、自然と備わっていた力らしい」


 リベルの話から考えると、やっぱり、さっきの幻覚は未来の光景だったようです。


 だったら、その内容をきっちりと説明しておくべきでしょう。


「私は『傷』から、黒い竜が出てくるのを見ました」


「……何だと」


 リベルは一瞬だけ、引き締まった顔に動揺の色を浮かべました。


 それを見て、私はますます確信を強めます。


「300年前にも、同じことがあったんじゃないんですか?


 リベルが洞窟の地下でずっと眠っていたのは、黒い竜のせいじゃないんですか?


 正直に教えてください」


「……フローラは、勘がいいな」


 リベルは観念したように呟きました。


「おまえの考えているとおりだ。

 300年前、俺は『傷』から現れた黒い竜と戦った。


 もちろん勝ったとも。

 だが、不覚にも傷を負い、永き眠りにつくことになった。


 そう、俺は勝った。

 再びあの竜が現れたとしても、負けることはありえん。


 ゆえに心配することはない。

 すべて俺に任せておけ」


 リベルはいつになく強い調子でそう断言しました。


 確かに彼が敗れるところなど想像もつきません。


 でも――


「だめです。リベルには任せられません」


「なぜだ、フローラ」


「リベルに怪我をさせたくないからです。

 もちろん私の回復魔法があれば治せると思います。


 でも、嫌です。

 大切な婚約者が傷つくのを遠くから眺めているだけなんて、耐えられません。


 だから、私が『傷』を塞ぎます」


「だが、俺はお前に無理をさせたくないと――」


「――はいはい、分かった分かった!」


 私とリベルが言い争いになりかけたところで、お兄様が割って入りました。


「ああもう、おまえらはまだ婚約者だろ。

 結婚する前から夫婦喧嘩してるんじゃねえ。


 フローラはリベルが、リベルはフローラが大切なんだろ?

 それはよーく分かった。分かったから落ち着け」


 まあ、確かにその通りです。


 お兄様が間に入ってくれたことで、少しだけ、頭が冷えてきました。


 私もリベルも、相手のことを考えすぎるあまり意固地になっていたのでしょう。


「真面目な話をすると、『傷』からはとんでもない怪物が出てくる可能性があるんだよな?


 もしかしたら今後、黒い竜以上の存在が現れるかもしれねえ。


 そのへんの危険性を考えたら、さっさと『傷』を閉じるのが正解と思うぜ。


 まあ、そもそも俺はフローラの兄貴だからな。妹の側につくぜ」


「……おまえは、フローラが心配ではないのか?」


 リベルが不思議そうな表情を浮かべながら訊ねると、お兄様は自信満々にこう答えました。


「そりゃ心配に決まってるだろ。


 フローラのやつは昔っから意地っ張りだし、無茶ばっかりするし、見てて危なっかしいんだよ。


 ……でも、やると決めたことはきっちりやり遂げるヤツなんだ。


 大丈夫だぜ、リベル。


 俺の妹は、おまえが思うよりもずっと、たくましくて図太いからな」


 あの、お兄様?


 最後の言葉はちょっと女性に対して失礼じゃないですか?


 まあ、否定はしませんけどね……。


「親父はどう思う?」


「私は反対だ」


 お父様は即答しました。


 その反応はライルお兄様にとって意外だったのか「マジかよ」と声をあげています。


「なんでだよ、親父」


「子供を危険な目に遭わせたい親がどこにいる。

 反対に決まっているだろう。


 ……だが、私は貴族でもある。

 領地と領民を守る責任を負っている。


 ライルの言う通り、万が一の可能性を考えるならば――

 フローラに、行ってもらうほか、あるまい……」


 お父様はとても心苦しそうな表情で、絞り出すように言いました。


「すまない、フローラ。

 私は、父親失格だな……」


「そんなことはありませんよ」


 私はお父様に向かって笑い掛けます。


「お父様は親としても、貴族としても、すごく立派だと思います。

 というか、なんでそんなに悲壮感を漂わせちゃってるんですか。

 ご先祖様の杖を持って、ちょっと回復魔法を掛けてくるだけです。


 安心してください。晩御飯までには帰りますから」


 我ながらちょっと強気というか自信過剰な発言になってしまいましたが、人を説得する時は勢いが大事ですからね。


 ご先祖様も『交渉は雰囲気が9割、ついでにデカい棍棒を持っていけば何とかなる』という言葉を残しています。


 私はあらためてリベルのほうに向き直りました。


「もし『傷』を塞げそうになかったり、本当に危ない時はすぐに逃げましょう。

 だからお願いです。もう一度、あの場所に連れて行ってもらえませんか?」


「だが……」


「分かりました」


 なおも言い渋るリベルに、私は最後の手段を使うことにしました。


「じゃあ、リベルに決闘を挑ませてもらいます。

 竜はいつ、どんなときに、どんな相手の決闘でも受けるんですよね?」


「……なんだと?」


 いきなりのことにリベルは戸惑いの声を上げます。


 よし。


 とりあえず先手は取りました。


 私はそのまま早口で言葉を続けます。


「勝負の内容はこっちで決めます。

 いますぐ窓から飛び降りるので、私が地面に落ちるのを防げたら私の勝ちです。

 はいスタート!」


 私はそう宣言すると、ベッドから転がり落ちて、リベルのすぐ横を駆け抜けました。


 窓を開け放ち、下を見ないようにしながら、えいやっ、と飛び出します。


 一瞬の浮遊感。


 けれど――


「本当に、無茶ばかりする……」


 直後、私は力強い腕に受け止められていました。


 予想通り、後ろからリベルが追いついてきたようです。


 私をお姫様抱っこで持ち上げたまま、風を操り、ゆっくりと地面に下りていきます。


 ふう。


 リベルならきっと助けてくれると信用していましたが、やっぱりちょっと怖かったです。


「決闘は、私の勝ちですね」


「……まったく」


 やれやれ、といった様子でリベルが嘆息します。


「分かった。

 ただし一度だけだ。


 失敗すればすぐに引き返す。いいな?」


「大丈夫ですよ。

 リベルは地上最強ですし、私はその婚約者ですから」


 婚約者だから何だ、おまえは別に最強でも何でもないだろう……という気もしますが、まあ、そこは別にいいでしょう。


 ともあれ――


 私とリベルは、ふたたび『世界の傷』に挑むことになったのです。




いつもお読みくださりありがとうございます。


皆様の応援もあって、今朝の時点で日間総合ランキング&週刊総合ランキング2位でした!


今後の展開についてですが……


10話 「世界の傷」編ラスト

11話 「私の家は独立します!」編 その1

12話 「私の家は独立します!」編 その2 (王家側の動き・三人称)

13話 「私の家は独立します!」編 その3

エピローグ


と、およそ5話程度で終わる予定です。

公開直前に書き足したり、話の区切りを変える可能性がありますので、増えてしまったらごめんなさい。


楽しんでいただけましたら、ブックマークと、下にスクロールして☆を押していただけるとすごく嬉しいです。どうぞよろしくお願いします!


  • ブックマークに追加
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
ポイントを入れて作者を応援しましょう!
評価をするにはログインしてください。

感想は受け付けておりません。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。