「あのコ、アイドルだったんだね。どうりでかわいいと思ったよ~」
頬を緩ませて、そう話すのは、ある自民党関係者だ。
“あのコ” とは、2019年1月に活動を終了したアイドルグループ「虹色fanふぁーれ」のメンバーだった、草彅真帆さん(24)だ。担当カラーはオランジュ(橙)、“まほたそ” の愛称で人気を集めていた。
アイドル活動を終えた “まほたそ” が就職したのが、なんと自民党本部だったのだ。
「都内の私大を卒業した草彅さんは、2019年4月に、新卒で自民党職員に。うちに “入社” して以来、総裁・幹事長室付の事務職員として働いています」(自民党若手職員)
幹事長室といえば、二階俊博幹事長(81)が君臨する自民党の “センター” である。10月9日、自民党本部4階で、草彅さんを見つけると、アイドル時代のロングヘアは、肩上のボブに。笑顔で役員付のSPと話していた(冒頭の写真)。
ある自民党幹部は、「真面目でそつなく働くコ」と、草彅さんの仕事ぶりを評価し、こう続ける。
「二階さんは、ふだんから職員に優しくて、気配りも細やか。でも、厳しいときは、ものすごく厳しい。草彅さんは明るくて仕事もできるから、他部署から『うちに欲しい』と引きがあるくらいなんだよ。二階さんなら、手放さないだろう」
だが、なぜ自民党職員に……。
「彼女の地元は、茂木(敏充)外相の栃木5区(足利市、佐野市など)で、すぐ上の代に、同じ栃木5区出身の職員がいる。でも、推薦があったかは、わからないね」(同前)
10月9日、党本部に取材の電話を入れると、本人が応対した。
--誰かの推薦があった?
「いや~、そういうわけではないです……」
--政治に興味があった?
「というわけでもないですね」
--就活で試験を受けて、職員になった?
「はい、そうです」
かくして、魑魅魍魎が渦巻く永田町に、元アイドルが飛び込んだわけだ。アイドル時代はいじられキャラだったというが……負けるな、“まほたそ”!
(週刊FLASH 2020年10月27日号)