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TCPとUDPの違いとは?
TCPとUDPというのは、よく対照として引き合いに出されることが多いですが、どちらもトランスポート層のプロトコルとしては同じです。ではこの二つの大きな違いというのはなんでしょうか。先ほども解説した通り、トランスポート層の役割について知ることが重要な鍵となるわけですが、その前にそれぞれの特徴などについて説明します。TCPとUDPの特徴について知ることで、利用する意味が違ってくることを実感してください。
TCPについて
TCPは、Transmission Control Protocolの略で、Transmissionには、伝達や伝送などという意味があります。つまりTCPは伝送を制御する通信プロトコルと訳すことができます。プロトコルというのは、インターネットで通信を行う時に行う約束事のひとつで、通信するときには必ず双方で取り決めする必要があるのです。TCPは、プロトコルを安全に行う取り決めをしたもので、具合的に、通信したものが相手にちゃんと届いているかを都度確認しながら通信していることをいいます。
UDPについて
TCPの対照としてよく比較されるものとして、UDPがあります。UDPはTCPと比較されるだけあって、安全性よりも速度を重視した通信プロトコルです。TCPは確実にデータが届いているかどうかをいちいち確認しますが、UDPはちゃんと送れているかの確認をしません。相手側に届いていてもいなくてもあまり問題がなく、スピードを重視しているものに利用されることが多い通信プロトコルです。裏返してみると届かなくてもいいということになります。