「散骨」と聞いて、故人の遺骨をお墓にも入れずに粗末に扱うのはどうなのか。と思う方がいるかもしれません。これについては、故人や遺族の思い・宗教観によると言えます。

しかし、近年先祖代々のお墓を撤去して更地に戻す

墓じまい

が増えています。お墓を守る後継がいないことや、将来的に子や孫に墓守をさせるのはしのびないというような親の気遣いがうかがえるような状況が増えてきています。

また、遺骨を地方から都市部の居住地近くに移す改葬も目立ちます。

件数は一年間に10万件にものぼります。

都市部に暮らす人にとって、遠方のお墓にお参りに行くには時間的・経済的余裕がないというのが背景にあります。

そのような現代のお墓を取り巻く状況の中で、散骨には金銭的、距離的、形式的に確かなメリットがあると弊社は考えます。

お墓の形は人それぞれであり、まさに「十人十色」です。[自由なお墓の形]の項目でもありましたが、近年では従来の常識や形にとらわれないお墓の形が増えています。

歴史に数多くの偉業を残した著名人にも散骨を希望された方がたくさんおられます。以下はその一部です。

散骨を選択された国内外の著名人
  • 淳和天皇
    • 第53代天皇(823年〜833年)
    • 著名人としては最も散骨の記録が古い方。しかし、日本で散骨されたのは淳和天皇が初めてというわけではなく、散骨を行うことは一般にそう珍しいことではなかったようです。京都府・大原野西山山頂に散骨。
  • 石原裕次郎
    • 俳優・歌手
    • 遺族の希望により、遺骨の一部を相模湾に散骨。
  • 松本秀人 HIDE hide
    • ミュージシャン(X JAPANメンバー)
    • 遺族・知人の希望により、遺骨の一部をロサンゼルス湾に散骨。
  • ジョン・レノン
    • ミュージシャン(ザ・ビートルズなど)
    • 遺族の希望により散骨を選択。場所は不明。
  • フレディー・マーキュリー
    • ミュージシャン(Queenボーカリスト)
    • 本人の希望により、散骨されたと言われている。場所は不明。
  • アルベルト・アインシュタイン
    • 理論物理学者
    • 本人の強い希望により、散骨を選択。場所は不明。

散骨される理由の多くは、故人の遺志や遺族の希望であることがほとんどで、生前好きだった場所、縁の強かった場所に散骨されることが多いです。またその場合、散骨を選ぶ人の価値観が色濃く反映しています。中には、遺族の意向やその他特殊な事情があって散骨をしている場合もあります。

散骨のメリット

・費用面

一般的な納骨の場合

納骨式(墓石への納骨) 62,000円 〜 110,000円

納骨堂を新しくする場合 800,000円前後

霊園・墓地の永代使用料 100,000円 〜 1000,000円

維持・管理費 10,000円 〜 15,000円

※新しいお墓の建立やお墓の形式など場合によってはさらに費用が増えることもあります。

終活イノベーション 粉骨・散骨サービス

粉骨+散骨(1柱) 72,000円(税込) 

粉骨のみ 42,000円(税込)

散骨のみ 32,000円(税込)

散骨を選ぶことで費用面を格段に抑えることができます。

また、散骨後の法事・法要などの宗教行事もありません。

・居住地

先祖代々のお墓を引き継ぎ守るということは、お墓のある場所から遠くへ移住することが難しくなることを意味します。

墓守を任されたために、仕事や数ある選択肢が制限されるということが起こり得ます。また、お墓の引っ越しも専門の業者に頼めばかなりの費用もかかります。

散骨を選べばそのような地理的、費用的制限は一切ありません。

・お寺や霊園の存続

墓地や霊園は市区町村による認可制です。開設や運営にあたっては厳しい財政チェックが行われます。ですが、昨今の厳しい経済状況等の変化により破綻する寺院や納骨堂があるのも事実です。

散骨してあればこういった問題に直面することはありません。

・宗教や宗派

キリスト教や仏教などの比較的有名な宗教の他にも、日本にはたくさんの宗教団体が存在します。それぞれの宗教ごとに価値観も作法も様々です。

散骨は宗教行事ではありませんので、法律的な規約以外の宗教的な制約・マナーなどはありません。

・故人の意思の尊重

最初にもお伝えした通り、近年は従来の形にとらわれないお墓を希望する方が増えています。

生前、山が好きだった方。天高く聳えるこの山から家族、子孫を見守っていきたい方。お墓の継承問題に自分の代で終止符をうちたい方。いろんな方がおられます。

当社の山散骨はそんな故人の想いに答えることができます。

散骨は決して特別なことではありません。そして、必ずお墓に入らないといけない決まりはどこにもありません。大事なことは故人や遺族の想いです。

当社の「粉骨・散骨サービス」は皆様の想いを叶えるお手伝いをさせていただきます。