昨日のぞろ目
>無題Nameとしあき 20/10/14(水)01:25:08No.16125833+
>ゾロ目ならアツェレイをノーパンミニスカメイドの衣装で拘束してクランの家に放置する
ラスレス
>無題Nameとしあき 20/10/14(水)01:30:06No.16125843+
>ラスレスなら桃子さん＆美由希の衣装がブルマになる

　「あ、コロクさん私ちょっと外行ってきますねー！」
　「クラン？いったいどうしたんですの？」
今は仕事中だと言うのにクランが突然外に出ると言い出した
普段はそんな事を言うクランではないからか
コロクは不思議に思って理由を聞いてみると…
　「アツェレイお兄ちゃんから呼ばれたんです！」
　「なんですとぉ！？」
クランに何か用があったのだろう
だが何故自分に何の連絡も寄こさないのか
アツェレイならばきっと自分にも連絡をくれるはずだ
そう思ったコロクは咄嗟にクランを追いかけたのだ
　「待ちなさいクラン！いったいどういう事ですの！」
　「今すぐ会いたいとの事で隊舎の外にいるみたいですー！」

エリオと記憶と妄想と＜それが愛の力＞

　「あ！お兄ちゃーん！」
隊舎を出てすぐにアツェレイを見つけたクランは急いで駆け寄っていく
久しぶりに兄に会えるのが嬉しかったからかいつもより甘えモードになっていた
　「ッ！クラン！」
だからだろう
クランはアツェレイに違和感を感じずにいたのは
後から追いかけてきたコロクはすぐにその違和感を感じ取り…
　「くっ！（ﾊﾞｯ!）」
その手にデバイスを握りしめたコロクはデバイスをクランの衣服の裾に『飛ばす』
デバイス一瞬で裾に突き刺さる形になると同時にコロクは動く
　「はっ！（ﾋｭﾝｯ!）」
　「（ﾊﾟｯ!）え？あれ…？」
クランの服に刺さったデバイスをコロクはテレポート能力で手元に移動させた
新たに手にしたデバイスは離れていても能力の恩恵を受ける事が出来る
これによって遠距離の対象も能力の対象にする事が出来る様になったのだ

　「コロクさん！いったい何をするんですか！」
　「クラン！落ち着いて聞きなさい！
　　今すぐ隊舎に戻り警戒態勢を敷く様ブリンズさん達に伝えるのよ！」
　「え……それって…」
　「目の前にいるのはアツェレイ様ではありませんわ！」
コロクの発言に思わずアツェレイに視線を向ける
よく観察してみると確かにそれはアツェレイとは似ている様で似ていない
クランはただただ困惑するだけだった
　『ほう？お前も俺がアツェレイじゃないと分かるのか？』
　「私を馬鹿にしないでもらえませんこと！？
　　アツェレイ様の事ならなんだって分かっていますわ！
　　そんな適当な変装で騙せると思わないでくださいませ！」
　『変装じゃないさ…俺は…『アツェレイ』だ（ﾌﾞﾌﾞﾌﾞ....）』
　「ッ！これは！？（ｶﾞｼｨ!）がぁ！？」
突然背後からコロクとクランは首を掴まれてしまった

2人は背後から首を掴まれ身動きが取れなくなってしまう
同時に2人の前にいたアナザーアツェレイの姿が消えた
　「こ……これ…は……」
アツェレイとクアットロが使うIS・シルバーカーテン
コロク達の前にいたアナザーアツェレイは幻影だった
　『もらうぞ…お前らの『記憶』（ｷﾞｭｱｧｧｧｧ!）』
　「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！？」」
アナザーアツェレイの手を通して2人から抜き取られていくもの
それはアツェレイに関する全ての記憶
レンカやエリオの娘達、そしてヴィヴィオ達から奪ったのと同じものだ
奪うのは記憶のみである肉体そのものに害はない
だが突然記憶を奪われた事で両足で踏ん張る力も出ないのだろう
コロクもクランもその場に倒れ込んでしまった
　『やったぞ…これで殆どの記憶を手に入れた…
　　あのエリオという男のが奪えなかったのは想定外だがこれなら！』

　（....ﾕﾗｯ）
アナザーアツェレイの視界に『何か』が揺らめいていた
それは普段なら無視してしまう様な些細な変化
だが次の瞬間
　（ｺﾞｯ!....ｼｬｱ!）
何かがアナザーアツェレイの顔面を殴りつけた
その勢いで盛大に吹き飛び身体が地面に叩きつけられる
殴られて初めてアナザーアツェレイは自分が『殴られた』という事を自覚した
　「お前は！？」
　「――――やはりここに来たな」
そこには本物のアツェレイが立っていたのである
アツェレイの表情は目に見えて怒りを浮かばせており
それがコロクやクランに手を出したアナザーアツェレイへの怒りなのは明白だ
　「ア、アツェレイ様！来てくれたのですね！」
　「お前…記憶を奪われたのに俺の事を覚えているのか？」

　『何だと？そんなはずはない…こいつらのアツェレイの記憶は全て奪った
　　アツェレイの事は何一つ覚えているはずがない！』
　「私を甘く見ないでもらえませんこと？
　　あなたが『アツェレイ様の記憶』を奪うというのであれば
　　今この場で新たに記憶を創造するだけですわ！！！（ﾃﾞｽﾜ!...ﾃﾞｽﾜ...ｽﾜ...）」
大声で宣言するコロクに2人のアツェレイは言葉を失ってしまう
まるで突拍子もない事を言っている様に思えてコロクは大真面目だ
　「これぞ秘儀！『コロク脳内大妄想』ですわ！」
それはアツェレイに関する出来事をある事ない事全てをでっちあげる
コロクの脳内ではアツェレイと経験した様々な記憶が妄想によって作られた
リヴァイ程ではないがそれを自分の記憶として思い込んだのだ
　『馬鹿な…ありえない…いったい何故そんな事が出来る？』
　「もちろん！私のアツェレイ様への愛の力ですわ！」
記憶を奪われる事自体を止めた訳ではない
だがそれでもアツェレイの事を忘れる事は止める事が出来たという事だ

　「お前は本当に予想外の奴だよコロク
　　だからお前の事はエリオの次に信頼出来るんだ」
　「褒め言葉ですの？」
　「当たり前だろ
　　それでコロク…お前にはクランを連れて部隊に下がってもらうぞ
　　ここは少々荒っぽい戦場になるからな」
コロクはすぐに考えに至った
この場に自分やクランが残ったとしてもアツェレイの邪魔にしかならないと
足手まといになりかねないのならアツェレイを信じてこの場を任せる事も必要だと
　「お願いいたします、アツェレイ様（....ﾊﾟｯ!）」
そしてコロクはクランを連れて隊舎の中へと移動し姿を消した
　「お前の正体、それについては予想がついてる」
　『ほほぉ？面白い事を言うな』

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