#リモラブ 第1話 波瑠、松下洸平、間宮祥太朗、川栄李奈、髙橋優斗、福地桃子… ドラマのキャスト・主題歌など… New!


出典:『#リモラブ ~普通の恋は邪道~#01』の番組情報(EPGから引用)


2020/10/14(水) 22:00:00 ~ 2020/10/14(水) 23:00:00
[新]#リモラブ ~普通の恋は邪道~#01[解][字][デ]

企業にいる産業医、大桜美々(波瑠)は、新型ウィルスの脅威の中、社員の健康を管理していた。そんな彼女がSNSで見知らぬ相手を好きになる。しかしその相手は社内にいて

出演者
波瑠、松下洸平、間宮祥太朗、川栄李奈、髙橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、福地桃子、今井隆文、西堀亮(マシンガンズ)、ついひじ杏奈、佐久間玲駈(ジャニーズJr.)・ 渡辺大、江口のりこ、及川光博
番組内容
半年前―。企業にいる産業医、大桜美々(波瑠)は、新型ウィルスの脅威の中、全社員の健康を管理していた。高熱なのに出勤した岬(渡辺大)を帰し、残業していた朝鳴(及川光博)と青林(松下洸平)、五文字(間宮祥太朗)を注意する。
上から目線で男を食べものに例えるクセがある美々は、恋愛から遠ざかっていたが、オンラインのゲーム上で見知らぬ人物と会話し、恋に落ちる。
ところがなんとその相手が社内にいるとわかり…。
監督・演出
【演出】中島悟
原作・脚本
【脚本】水橋文美江
音楽
【ドラマ主題歌】「心音」福山雅治(AMUSE / UNIVERSAL J)
【音楽】得田真裕
制作
【制作協力】オフィスクレッシェンド
【制作著作】日本テレビ


『#リモラブ ~普通の恋は邪道~#01』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

#リモラブ 第1話 波瑠、松下洸平、間宮祥太朗、川栄李奈、髙橋
  1. 檸檬
  2. 五文字
  3. 先生
  4. 八木原
  5. 大丈夫
  6. お願い
  7. 仕事
  8. 産業医
  9. マスク
  10. 彼女
  11. 青林
  12. 野郎
  13. テレワーク
  14. ホント
  15. 営業
  16. 沙織
  17. 失礼
  18. 受信音
  19. 朝鳴
  20. アオ


『#リモラブ ~普通の恋は邪道~#01』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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(大桜美々) えっ お茶漬け…?

僕が ずっと好きだったのは
フランス料理だ。

フランス料理…。

《私のことね》

でも 僕は気付いた。

本当に好きなのは
お茶漬けなんだ。

《お茶漬け…》

ごめん! 僕は…。

私も今 気付いた。

お茶漬けには

お茶漬けが お似合いよ。

OK 別れましょう。

<この時から私は
男を食べ物に例える癖がついた>

《牛丼 並》

≪あっ ありがとうございます≫

お願いします。
《ざるそば 並》

《ハンバーグ チンするやつ》

<でも それは
ルックスやスタイルから来る

浅はかな
インスピレーションではない>

<その人から醸し出される
「味」だ>

ちょっと 美々! 何でだよ!

《ブリ大根》
ごめん 別れて。

(本を閉じる音)
終わりにしましょう。

《四川風担々麺》

さよなら。

《ゴーヤチャンプル》

えっ?

《ニラレバ》
ごめんね。

え~!
《マルゲリータ》

悪いけど…。

Oh my God!

Why!
《スタミナ定食》

《サイコロステーキ》

ごめんなさい。

<なかなか 思うような男に
出会えないまま…>

<日々は過ぎ

私は 28になった>

<今も呪文のように繰り返す>

<いつかきっと いつかそのうち
いつか必ず…>

<世界で一番 おいしいステーキを
食べてやる!>

<そう 私は待っているのだ>

<私を虜にしてくれる
超絶にイカした

極上のステーキが
目の前に現れるのを>

(八木原)
美々先生! おはようござ…。

すいません…。

《回転寿司》
おはようございます!

おはよう。

僕の名前は 八木原大輝。

ここは
鐘木パルプコーポレーション。

通称 カネパル。

カネパルのように
1000人以上が働く企業には

専属の産業医が
常勤していなければなりません。

産業医とは
社員が健やかに働けるよう

環境を整え 健康を管理し
病気を予防し

指導 助言する医師のこと。

あの人が カネパル専属の産業医。

大桜美々先生
僕は 美々先生と呼んでいます。

そして 僕は
美々先生の下で働く新人看護師。

今 世の中は かつてない

新型ウイルスの脅威に
さらされています。

(八木原) もはや すっかり

マスクや消毒スプレーが
手放せなくなりました。

僕なんて
看護師として来てるのか

消毒しに来てるのか
分かんないくらい。

美々先生は
全社員1129名の検温

および 体調チェックが欠かせません
感染予防に 一生懸命です。

(電話のボタンを押す音)

営業の岬さん お願いします。

産業医の大桜です 岬さん

今日の検温の結果が
37度5分となっていますが

これは確かでしょうか?

現在 大事を取って
37度5分以上ある場合は

出勤停止となっているのは
ご存じですよね?

もしもし? 岬さん?

も…。
(通話が切れた音)

♬~

(沙織)ホントだって 納豆食べると
感染しないんだって。

あっ それとね
息を10秒間止めて

せきが出ないと
感染してないんだって。

やってみて。

デマです デマです デマです。
(沙織) えっ?

息を止めて10秒間の話も
納豆の話も全て

フェイクニュースです
だまされないように。

それからマスクの着用を
お願いします。

はい すいません…。
(八木原) すいません。

♬~

岬さん。

(岬) あっ 体温ね いや
うっかり正直に書い… て…。

あっ 間違えたんです
37度5分なんかありませんよ。

念のためです
もう一度 測ってください。

俺 元々 平熱が37度5分ぐらい
あるんじゃないかな~。

測ってください それとマスクも。

(八木原) はい。

あれ… あっ!

岬さ~ん!

五文字さん。
(五文字) はい。

指の間 人さし指から小指の先
親指の周りと親指の腹

手の甲 手首 それぞれ各最低でも
5秒ずつ 丁寧に洗いましたか?

(五文字) あぁ…。
徹底した手洗いをお願いします。

(朝鳴 肇) アオちゃ~ん。
(青林風一) はい?

昨日さ 俺 常務に呼ばれたろ。

あっ 新人研修の件ですよね。
アオちゃんが考えた

全部リモートでやるっていう
新しい立案。

このご時世ですからね~。
俺様が考えたことにしたから。

もちろんです
何か言われました?

フッフッフッ…!
えっ どうしたんですか? フフ…。

いやいやいや 常務がさ

「朝鳴君 これがうまく行ったら
君も いよいよ来年あたりは…」。

それ 出世する的なやつじゃ
ないですか!

あんまり大きい声で言わないで。

今どき 出世したがってる
バカに見られたくないから。

でね もし うまく行かなかったら
アオちゃんのせいにしていい?

えっ 何ですか?
あ~ 近寄らない…。

じゃあ トークアプリで…。
何? それ。

アプリ 入れてないんですか?

入れるって
言ってたじゃないですか。

分かんない…。
も~う… 貸してください。

苦手なわけじゃないんだよ?
はいはい。

やればできる どっちかっつうと
得意かもしんない。

これ 顔認証?
何? 顔ニンショって。

パスワード 分かります?
パスワード…。

何やってるんですか そこ!
ソーシャルディスタンス!

岬さん!

岬さ~ん!

(拡声器:美々)
営業の岬さん いますか~!

岬さ~ん!

♬~

(電子音)

37度6分ありますね。
いやいや 今 走ったから。

走る元気があるんです ねっ?
見ての通り 至って元気なんです。

見逃してくださいよ。
決まりですから お帰りください。

今日は この後 どうしても
休めない仕事があるんです。

今日のところは ご自宅で
ゆっくりとお休みください。

大事な仕事なんだって!
命より大事なものがありますか?

(八木原) 美々先生!
岬さんをお願いします。

(岬) そんな見張りを付けるような
ことしなくても

ちゃんと帰りますよ。
念のためです。

八木原君 すぐに消毒
岬さんが触れた所をざっと。

(消毒液の噴射音)

(岬) まるで バイ菌扱いだな!

念のためです こういったご時世
ですから 仕方ありません。

お大事にしてください 岬さん。

《豚骨ラーメン》

《脂身の多い
トンカツ》

《その横に添えてある
キャベツ》

《ビーフジャーキー》

皆さんも 健康には十分 留意し

手洗い うがい マスク
ソーシャルディスタンスを

徹底してください。

これまでとは違う
新しい生活様式の中で

健やかに働けるよう

しっかりと
気を引き締めて行きましょう!

大事なこと言い忘れました。

これは ラブストーリーです。

♬~


(八木原) 営業の岬さん
熱がすぐに下がったみたいで

よかったですね 安心しました。

お疲れさまです。
お疲れさま。

失礼します。

忘れないで。
はい?

使用済みマスクは
こう こう こう

こうして こう。
はい。

こう こう こう

こうして… こう。

気を付けて。
はい。

(キーボードを打つ音)

(五文字) そろそろ帰らないと
ヤバくないっすか?

ゴモちゃん どこまで行った?
今 ラスボス手前。

(ファイルを落とす音)
あ… 2ページ目。

2ページ!?
一生懸命やってるんですけどねぇ。

ホントは何やってんの?

テヘヘ。
ウフフ… も~う!

だって 新人研修の資料作成なんて
全然 興味ないんすもん。

俺 やっぱ 人事にだけは
ホント来たくなかったかも。

部長が聞いたら泣くよ?

部長の前でも
しょっちゅう言ってますもん。

出来たか? ひと息 入れようぜい。
すみません。

もう 部長!
ん?

そろそろ帰らないと
ヤバくないですか?

また残業時間オーバーだって
叱られますよ… ありがとう。

あ~ あの 何だっけ…。
美々先生。

(五文字:朝鳴) 美々先生?

看護師の八木原君が
そう呼んでるんで。

(五文字:朝鳴) あの産業医のこと
美々先生って呼んでんの?

うわ めっちゃハモった
めっちゃ意気投合~。

やっぱ キャンディーズやったのが
効いてんだな。

年明けの新年会ね。

ランです!
スーで~す!

三波春夫でございます。

(3人) イェ~イ!

何なんすか? その三波春夫って。

今聞く? 知らないでやってたの?
はい。

三波春夫はな
昭和を代表する男だよ。

俺はね 伝説を語り継ぐように

お前らに
昭和を語り継いで行くからな。

部下に責任をなすり付ける
えげつない上司を

目指してるんですよね。
部下に責任をなすり付けてでも

出世して行こうとする
前向きで意欲的な上司だよ。

昭和の光と闇だな。
はい?

そんなことより その美々先生が
ホントに見回りに来ますよ。

美々先生ねぇ。

元々あれだったけど
ここんとこ

新型ウイルスとともに
ますます猛威を振るいつつあるな。

でも 「美人過ぎる産業医」って
来た当初は評判だったんでしょ?

そう それが

今や 「健康管理室の独裁者」
っていわれてる。

それ言いだしたのは営業部な。

お父さんがプーチンで お母さんが
雪女なんじゃないかって説も…。

それ唱えたのは海外事業部!

田中ってヤツが食事に誘うところ
までは行ったんだけども

3万円のコース食べてる間 ずっと
鉄仮面みたいな顔してたって。

笑顔を見た人は呪われる
っていう都市伝説も。

あぁ それ言ったのは秘書課だな。
でも

総務の人たちは褒めてましたよ
産業医としては優秀だって。

人としては最低だけど。

人を人として見てないし

人をどこか見下しているような
ところがあるし

人の本当の気持ちなんて
ちっとも考えてもくれないしって。

それ トータルすると
褒めてないよね。

もう誰も食事どころか
お茶にも誘わないよ。

ってことは
彼氏とかいないんすかね。

いないだろ~
ありゃ ぼっちだよ ぼっち。

ハァ…!
何か かわいそう。

嫌われてますよね。
うん… 嫌われてるかもね。

何やってるんですか?
あっ!

新年会でやったキャンディーズの
振り付けのおさらいを。

何のため?
歓送迎会に向けて。

歓送迎会なんて このご時世
できるわけないじゃないですか。

こんな時間まで仕事ですか?
仕事ですね

仕事ですよね!
(五文字:青林:朝鳴) すみません。

サービス残業は
昭和の悪しき慣習です。

現在 残業は週8時間までという
規定をご存じですよね?

はい…。

《ビーフジャーキー
脂身だらけのトンカツ

…の横の しなびたキャベツ》

使用済みマスクは
こう こう こう

こうして こう。

きちんと破棄することを
お忘れなく。

(五文字:青林) はい…。
はい…。

気を付けて。
(五文字:青林:朝鳴) はい…。

だから 言ったじゃないっすか…。


(猫の鳴き声)

(鳴き声)

(加湿器:機械音声)
湿度を最適に整えます。

(電子レンジのアラーム)
(電子レンジ:機械音声)温まりました。

♪~

♪~       ハハハ…。

♪~

♪~       ハハハ…。

♪~

マスクの配給で~す。
(五文字) ニュース ニュース。

ん?
ん~?


 次のニュースです。


 昨日 新型コロナウイルスの
世界の感染者数が

100万人を超えました。
おいおいおい…。

(五文字) アオちゃんさん。
「さん」は いいって。

ニュージーランド も マレーシアの工場も
当面 休業になったってことは

現地のスタッフは
みんな解雇されるんですか?

休業補償 8割確約って話だよ。
へぇ~。

はい さっさと配る 始まるぞ。

あの 海外支社のスタッフにも
休業補償をしてあげるって

ホントですか?
自分の会社 ナメんなよ。

乗り越えるだけの体力はある
心配すな。

よかった~ 安心した~。

…ら サボりたくなった。

(青林:朝鳴) えっ?
サボっていい?

おいおい ゴモ
上司の前で堂々とね…。

(沙織) 失礼します。
はい?

大島が産休のため 代わりに
感染予防対策班担当になりました。

営業の我孫子です
よろしくお願いします。

(五文字) よろしく。
(沙織) よろしくお願いします。

おう!
分からないことがあったら

アオちゃんに聞いて。
うん アオちゃんに聞いて。

青林です よろしく。

(沙織) よろしくお願いします。

テレワーク 在宅勤務における
諸注意について。

産業医の大桜です。

これまでも 部署によっては

時差通勤や在宅勤務が
行われていましたが

週明けより ほぼ全社員

在宅勤務へ移行することが
決まりました。

これにより 在宅中の健康管理
および安全管理を

徹底していただきますよう

まずはガイドラインに
まとめましたので ご覧ください。

(沙織) お疲れさまでした。
お疲れさまでした。

(沙織) お疲れさまでした。
じゃあ そういうことで。

シクヨロ シクヨロ… お疲れさま。
(八木原) お疲れさまでした。

あの… ちょっといいですか。

何でしょう?

あ… その…。
何ですか?

いや やっぱりいいです。

お疲さまです。
お疲れさまでした。

あぁ…
やっぱり 思い切って言います!

美々先生 僕
付き合ってる人がいるんです。

《キャベツのくせに?》
彼女ができたんです。

《しなびたキャベツの分際で?》

いや… っていうか まだ
始まったばっかりで つい最近。

それこそ マスクするようになった
最近のことで。

それなのに こういう状況になって
こういった場合

医学的にというか
ウイルス的にというか…。

どうなんだろうっていう…。

やめたほうがいいっていう
人もいれば

そんなの大丈夫だっていう人…

も いて。

来週からテレワークが
始まるじゃないですか。

なので そのへん
聞いといたほうがいいかなって。

あの…。

え… つまり

彼女と あれしたり これしたり

あんなことや こんなことや
そんなことしてもいいのかな

…ってことを
聞いてるんだと思います。

濃厚接触のことですか?
男と女の。

まだ 手も触れたことないんで。

手も触れたことない!?

遅っ!
えっ?

あっ いや…。

何を言い出すのかと思ったら…。

手も触れたことない相手と
粘膜を触れ合うような行為は

このご時世
避けるべきじゃないですか?

安心安全と
お互い 確実に認識できるまで

会わないほうがいいと
私は考えます 以上。

(戸が開く音)

五文字さん 大丈夫ですか?

全然 大丈夫じゃないで~す。

(夏樹) 深杉先生が おみえです。

お世話になります。
(八木原) お世話になります。

(深杉) は~い。

(深杉) 五文字順太郎さんですね。
(五文字) はい。

(深杉) はい 体温はOK…。

深杉先生は 週2回

大学病院より
診察に来てくれる嘱託医。

こう見えて 大変 優秀。

美々先生は深杉先生のことを
尊敬 信頼しています。

《海苔の佃煮》

(深杉) 五文字さん 健康診断では
全く問題ないのですが…。

(五文字)
はい 全く問題ありません。

でも 何か かったるくて。
(深杉) う~ん…。

じゃあ ちょっと
全身 診てみましょうか。

脱いでくれる?
(五文字) えっ?

この会社の産業医は

一般的な医療行為は
いたしません。

(五文字)
いたしませんなのに なぜそこに?
いたしませんが

治療は見ます。

(五文字) あの… ホントに
かったるいのはホントで

朝起きた途端に憂鬱で
このままテレワークが始まって

自宅で1人で仕事なんて…。

(深杉) う~ん…。

(五文字) おわぁ…。

いや…
本当に自宅で1人で仕事なんて

できる気がしないんですけど。

マジな話…

会社も辞めようかなって
思ったり…。

(八木原)
いただきます! うわ うまそっ!

あっ うまっ!

(乙牧 栞) 大ちゃん
ハンバーグ 好きでしょ。

きんぴらごぼうも好き。

(栞) もう ひと声!

栞のことも 好き。

かわいいぜ この野郎!

かわいいぞ この野郎
食べるぞ この野郎。

あ… 檸檬 苦手。

でも 食べるぞ この野郎!

あっ 酸っぱ!

やっぱ やめとこう…
あ~ 酸っぱ!

アハハ…。


(八木原) お店 どう?
ん? うん。

仕事帰りに いつも来てくれる
カネパルの人たち

テレワーク入ると
あぁ 来なくなっちまうなって

お父さん がっくり落ち込んでる。
そっか。

歓送迎会とかの予約も
軒並みキャンセルになって

お父さん 焦ってる。

でも
ず~っと働きっぱだったから

神様がくれたお休みだと
思ってさ

店内の大掃除とか
新しいメニュー作りとか

これまで忙しくて できなかった
ことやろうよって言ってんの。

僕 栞の作るチーズギョーザ
好きだよ。

ウフフ…。

(八木原) あっ あと

お父さんお薦めの旬の一品
あれも いつもうまくて大好き!

もう ひと声。

僕も 新しいメニュー作り
手伝うよ。

か~わいいぜ この野郎!

かわいいぞ この野郎!

ありがとう。

(乙牧ひろ吉)
栞! 誰と話してんだ?

(栞) お父さん! 友達だよ~。

(乙牧) は~ん。

今は まだ
友達ってことにしてますが

僕の彼女です 栞っていいます。

濃厚接触は…。

えっ 興味ない?

(ゆり) ついにカネパルも
テレワークに入りますか。

めどは2~3週間?
いや もっと長引くかもね。

そうですね。

じゃあ こっちも
オンライン診療にするってことで。

よろしくお願いします。

オンラインなら 週2じゃなくて
週5で予約入れてもいいよ。

えっ 大変じゃないですか。

精神科医は 巷の医療崩壊とは
申し訳ない 関係ないから。

今んとこは大丈夫
むしろ この後だね~。

メンタルやられる人 増えそう
美々ちゃんも気を付けなよ?

あぁ 私は… 大丈夫なんで。

(ゆり) いいのがある 送るね。

(受信音)

あっ マッチングアプリは
もう こりごりなんで。

(ゆり) こっちも こりごり。

あのね 美々ちゃんに
男 紹介することと

二股かけること この2つ
一生やんないって決めたから。

二股…。

彼氏 3人いるのが
バレちゃってさぁ。

それ 三股じゃないですか。
招待しといた。

ゲームだよ
ストレス解消に流行ってる。

あ… あの癒やし系のやつですか?
花 摘んだり 魚 釣ったり。

えっ?
そういうので癒やされるタイプ?

腹立って来ますね。
ね~。

美々ちゃんは こっち系だろ?

ほとばしる汗 燃えたぎる本能。

そういうやつですか…
やってみます。

無理!

無理だわ! 無理だった~。

(洗濯機:機械音声)
お洗濯を開始します。

(ゲームの効果音)

ハハハ… 下手~
この人 私より下手だわ。

アホだな~。

(ゲームの効果音)

(洗濯機:機械音声)
お洗濯を終了します。

うるさい!

(メッセージの受信音)

《「すみません
なんでもありません」》

《「失礼しました」》

フゥ…。

《「あの」》

《「さきほどはすみません」》

《「気になることが
あって」》

《「聞いてもいいですか」》

《「アカウント名

どうして食べ物なんですか
檸檬さん」》

《「好きなんで 草モチ」》

《「檸檬が好きとか」》

《「じゃあどうして?」》

《「プレイの邪魔してすみません
頑張ってください」》

♬~

《檸檬というより…

味噌煮込みうどんだな》

《「明日早いんで
失礼します」》


(マウスをクリックする音)
その後 どうですか?

体調 崩されてませんか?

テレワーク 少しは慣れました?
五文字さん。

1人で大丈夫ですか…?

五文字さん?
聞こえてますか? 五文字さん。

 最高っす!

もう テレワーク最高っす!

 もう…!

 ハァ~。

 今 昼休憩なんですけど
何すか?

「朝 起きると憂鬱だ」と
おっしゃっていたので…。

 は?
誰それ? 何それ? いつの話?

 五文字君ね
全然 問題ないですよ うん。

(朝鳴 保) お父さん。

 通勤ラッシュがないってだけで
最高!って言って…。

保 今 電話中だから。

普段以上に仕事
こなしてくれてますよ ええ。

(保) こんにちは。

 先 食べてていいから 保 なっ。

問題なければ いいんです
お昼時にすみません。

リモート飲み会?
(八木原) はい。

何か
歓送迎会の代わりっていうか

リモートで飲みましょうって
誘われたんです。

え~っと
総務と営業と海外事業部。

あっ あと秘書課の人からも
美々先生 なかったですか?

あっても 参加しないんで。

普通に楽しめますよ
みんなでゲラゲラ笑ったりして。

1人でもゲラゲラ笑えるんで。

寂しくないっすか?

あっ…。
(ドアの開閉音)

(岬) ふぁ…。

(八木原) 岬さんだ。

(岬) フゥ…。

うん… じゃあ。

ハァ…。

青林さんが今日の当番ですか?
はい 何か?

営業部は どうなっているか
分かりますか?

営業は全員テレワークですけど。

美々先生 ちょっといいですか?

今 彼女から電話があって
熱が出たって言うんです。

朝は何でもなかったのに

今 測ったら37度3分かな…
あるって言って。

平熱が元々そんなに高くないほう
だっていうんで 心配で。

青林さん 私は

鐘木パルプコーポレーションの
産業医なんで。

はぁ。

彼女のことを今ここで話されても。

いや だから 心配なんで
会いに行こうかと…。

手も触れたことない相手との
関係は避けたほうがと

以前 お伝えしたはずです
控えてください。

でも…。

(八木原) 美々先生!

男子トイレに これが。

警備員 呼びますか?

お願い。

♬~

岬さん!
営業の岬さん いますか?

何ですか?

お酒 飲んでるんですね?
あぁ… 仕事ですよ 仕事。

いつも飲んでる取引先の人が
リモート飲み会っての?

面白そうだから やるかって…
誘われたら断れないでしょ。

どうせ外回りもできないし
いるの分かってんだから。

テレワークなのに出社されては困ります
ご自宅でやってください。

家で飲み会なんか できるかよ。

あのね 家の事情なんか
言いたかないけど大変なんだよ!

3DKに親父とおふくろと
出戻りの姉貴2人と妹と弟…。

ソーシャルディスタンス!

何人家族であろうと
家にいてください。

お帰りください。

(八木原) 美々先生!

お願いします。
(警備員) はい。

(八木原) マスクもお願いします。

念のため消毒 あそこの床。
(八木原) はい。

(消毒液の噴射音)
またバイ菌扱い…。

最悪だな。

ホント… 人を人と思ってない!

お気を付けて。

♬~

すみません これ 忘れて…。

あっ すみません 失礼しました。

あの…
会いに行くことにしました。

彼女… やっぱり ほっとけなくて
もう一回 電話したんです。

そしたら
大丈夫 大丈夫って言うんです。

先生が… あっ いや

美々先生に言われたこと
話したんで。

先生が言う通り
今は会わないほうがいいよね

…って泣きそうな顔で。

いや…。

泣きそうな顔かどうかが
よく分かんなくて。

分からないじゃないですか
会わなきゃ 離れてちゃ。

どういう顔して どうしてるのか。

よく分かんないから…。

健康チェック表を
添付で送りましょう。

彼女に記入してもらえば

今の状態が
より深く つかめるかと。

そういうことじゃなくて。

えっ… 何 言ってんですか?
そういうことじゃないですよね?

私は 社員の健康を
案じているだけです。

感染しないよう。
感染しても構いません。

1人で心細い思いを
させるくらいなら。

あなたが感染させることだって
考えられるんですよ?

だから そんなこと考えてたら
何もできないじゃないですか。

今は何もしないで自粛しよう
という時なんです。

今は もう二度と戻って来ません。

っていうか 美々先生を
説得しに来たわけではないので。

すみませんでした 失礼します。

よく考えて
命より大事なものがありますか?

あります。

あると思います。

《まだまだ青いねぇ》

《命より大切なものがあるぅ?》

僕もあると思います!

青林さんの気持ち
分からなくないです。

僕も彼女がいるんで…。

《回転寿司が!?》

《彼女!?》

《何なんだ? 何なんだ?》

《みんな 何 言ってんだ?
何 言ってやがんだ?》

♬~

(男性) それ欲しいの?
(女性) 買ってよ~。

(男性) しょうがない。
(女性) ありがとう。

(男性) これは? 大丈夫?

《私は… 私は大丈夫》

《1人でも大丈夫》

《全然 私は平気》

(電子レンジ:機械音声)
「急速あたため」と

「ゆっくりあたため」があります。

(スイッチを入れる音)

《全然 私は大丈夫》

《何だか 世の中が
変わってしまったけど

これまでと少し違った

新しい生活が
始まってしまったけど

私は大丈夫》

《私は1人でも
ぜ~んぜん 屁のかっぱ》

(猫の鳴き声)

《おっ 今夜は星がキレイだね~》

(人々の楽しげな話し声)

♬~

顔認証ねぇ…
「眼鏡を掛けていますか?」 はい。

違うよ ここ。

おぉ 眼鏡 掛かった。
何か似てない?

ハハっ 似てるね。

大丈夫?

どうぞ。
お邪魔します。

 あれはないわ。

(五文字)
いいとこ見せようとし過ぎだよ。

 いや だってさぁ…。
マツダがねぇ。

マツダ~。
 
そうだよ マツダ。

出来た! どう?

いいねぇ。

サケも おいしいんだよ?
俺と どっちが好き?

フフフ…。

《私は平気》

《私は大丈夫》

♬~

♬~


ハァ…。

(メッセージの受信音)

《「こんばんは 何でしょう」》



《「はい」》


《「あの」》

《「あの」》

フゥ…。

《「少しだけ・・・・ 5分だけ
お話ししてもいいですよ」》

《「そういえば~~~」》

《「子供の頃 間違えて草モチの
葉っぱを食べたことがあって」》

《「食べませんよ」》

《「えっ…」》

《「知らなかった
食べる人いるんだ」》

《「面白い」》

《「面白いですね」》

《「こういうのがいいです」》

《「こういうお喋り」》

《「なんとなく 楽しくて」》

《「わかります?」》

<そんなことをしたのは
初めてだった>

<顔も 本当の名前も知らない>

<どこの誰だか分からない人と

たわいない お喋りをした>

<寝る前に5分だけ>

<それは…>

<次の日も続いた>

♬~

<起きてから5分>

♬~

<お昼時に5分>

<プライベートなことも

仕事のことも一切触れず>

<どこの誰だか分からない人と

どこの誰だか分からないまま

何でもない会話>

<すぐに忘れてしまいそうな

つまらない会話>

<寝る前に5分
起きてから5分

お昼時に5分
休憩時間にも5分だけ>

♬~

<「街から
人が いなくなりましたね」>

<「オフィスビルも
がらんとしてる」>

<「駅前も静か」>

<「居酒屋も閉まってる」>

<「カラオケもライブハウスも

劇場も」>

<そんな話もした>

<5分だけ>

♬~

(メッセージの受信音)

<退屈な…

あくびが出そうなぐらい
退屈な会話>

<いつも5分 5分だけ>

<それが ずっと続いた>


 東京都などに出されている
新型コロナウイルスに関わる

緊急事態宣言について

明日 解除を決定する方向で
最終調整に入りました。

(ゆり)
当初より少し早くなったね。

5月いっぱいかと思ったけど。

 はい。

これでまた
普通に人と会えるようになるね。

あぁ… そうですね。

会えるようになりますね。

忙しくなるよ 美々ちゃん
テレワークもいったん解除でしょ。

はい
ガイドライン 作り直さなきゃ…。

(メッセージの受信音)

あっ… じゃあ 富近先生
また健康管理室で 失礼します。

(ゆり) は~い。


《「もういいです けっこうです」》

《「お世話になりました
ありがとう さようなら

お元気で お疲れさまでした!」》

《だって檸檬は
味噌煮込みうどんだし~》

《いつか極上のステーキが
私の前に…》

《来る?》

《来る… 来ない…》

《来る? 来ない 来ない…》

《来ないんじゃね?》

《このままだとステーキどころか
お茶漬けすら…》

《いや… 何も食えねんじゃね?》

《仕方ない 下りてってやるか》

《階段 こっちから
下りてさしあげましょうかね》

《まぁまぁ楽しかったしね》

《まぁまぁね まぁまぁ…》

♬~

《「寝ちゃいましたか
草モチですよ」》

《「草モチでーす」》


(エレベーターの到着音)

《れ も ん…》

《檸檬… 檸檬… 檸檬…》

(夏樹) あっ おはようございます。

おはよう…。

(八木原) おはようございます。
おはよう…。

♬~

《檸檬! 檸檬! 檸檬!》

《檸檬… 檸檬…》

《檸檬… 檸檬… 檸檬…》

(メッセージの受信音)

《遅ぇよ 遅ぇよ!》

《何様だよ~!》

(メッセージの受信音)

♬~

♬~

《檸檬は…
同じ会社の中にいる?》

♬~

それは絶対そうだよね。

(八木原) うん そうだよね。

うん 私もそうだった。

いつ返信が来るんだろうとか

既読してんのに
何でスルーしてんだよとか。

その美々先生みたいに
めちゃくちゃ気になって

それで気付いたんだよ。

そっか~ 私 大ちゃんが
めちゃくちゃ好きなんだな

好きになったんだなぁ

こういうことが恋の始まりって
やつなんだなぁって。

かわいいぞ この野郎。

かわいいぜ この野郎。

美々先生も かわいいよね。

あぁ そうだよね かわいいよね。

♬~

ハァ ハァ…。

や… 八木原君?

栞? ごめん また かけ直す。

もうね… 檸檬!
檸檬! 檸檬! 檸檬! 檸檬!

頭の中が檸檬 檸檬 檸檬…。
ちょっ ちょっと待ってください!

意味が…。

私も分かんない!

よく分かんないんだけど…
あ… 会いたくて!

美々先生?

♬~

会いたくて…。

すっごく あ… 会いたくて…。

♬~

私が…

草モチです。

はじめまして 檸檬さん。

ウフっ。

違ぇし!


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