研究不正
「医学界新聞」という医学書院のPR誌があります。新聞形式の媒体で毎週発行されています。Webでも記事の内容は制限なく誰でもよく事ができます。
「研究不正大国」からの脱却を というタイトルの,黒木登志夫先生へのインタビューをまとめたものが出ていてぼくのtime lineでも何とが言及されていました。
内容は,黒木先生の著書『研究不正――科学者の捏造,改竄,盗用』とほぼ同じです。
日本は今や,「研究不正大国」でありこれを打開するためにはできるだけの事をしていかなくてはいけない,が結論。
不正によるデータは再現できませんが,再現性がないからといって不正だとは言えません
不正によるデータが他人によって再現されてしまう場合はぼくはあると思います。
不正といってもまるまる捏造というようなケースは元々少ないのではないでしょうか。今やよほどのケースを除けばdataの使い回しなどはごく希である意味不正も巧妙なものとなっていると思いますーと思いきやいまだにこういう論文を見つけることがあります。編集長に指摘しても取り扱ってくれない雑誌もありました。こうなるとどうしようもありませんよね。
研究室でも各自の進捗を確認する機会があるとはいえ,元データを全員で確認するわけではありません。私は,全ての実験データをデジタル化し,研究室内で共有すべきだと考えています。それに伴う費用の問題などはありますが,情報の共有化はあらゆる不正や事故,誤りを防ぐ上で基本となるため,ぜひ実現してほしいところです。
確かにここまでやって論文投稿に際してはそのdataが全てオープンになるのであれば不正の検証もしやすくなるでしょうがこれがあるべき世界なのかはよく解りません。
再現性の低い論文publishされてそれがpreclinical studyである場合悪影響の程度が大きくなる場合があるのでその問題への一つの解決法するにはどうするかという論考です。 カナダのマギール大学の臨床と基礎の神経学者の共著となっています。
この論考は無料で公開されていますから肝の部分を引用しました。
つまりその論文がpreclinical studyである場合には,confirmatory studyを経てからpublishされるべきでそのための方策を講じるべきだという主張です。
なかなか大変そうです。誰が”confirmatory study”するのかということが最大の問題ですね。
一口に再現性と言ってもclinical trialでは質だけでなく量的な再現性も問われるわけですからこれは大変です。
これは学術界のタブーに触れるよね。査読者が査読論文から発想や問題設定や資料の読み方を盗むというのはいくらでもやられているのではないだろうか。「査読者が査読対象を 盗用 − 「著者にとって最悪の悪夢」」 https://t.co/19oWB6dVfD
— 森岡正博 (@Sukuitohananika)
これはあると思います。ここまでされた事は無いけど。
これってあるのかな,よく言われるけど。
研究ってアイデアだけではないですよ。
騎士団長殺し
「騎士団長殺し」は金曜日に読み終わりました。
「1Q84」に較べると読みにくいかもしれませんね。
これは一読解ることですが彼の今までの小説のいろんな要素がアマルガムのようになっています。
で,第三部があるかどうかですが「あると必然性はない」と思います。「1Q84」はBook3の必然性があったけど。
こんなの出てました。
素晴らしいのはApple Musicで結構聴けるということ。
これはおもしろかったです。全集にも収録されていないし。
アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール
これ役に立ちますよ
Sapiens: A Brief History of Humankind
遅ればせながら読んでみました
最近これを地で行くような事象を目の辺りにしてちょっとびっくりしました。